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授業はバラエティー番組 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「授業がつまらない」と言う子がいます。

 何故つまらないのでしょうか。


 私が学習塾の講師を始めたのは40年ほど前でした。

 当時は塾が乱立し、新しい教室を出して新聞折り込みを入れれば、すぐに満員となる時代でした。

 共働きが増え、塾が託児所替わりになっていた感じです。

 私が初めて勤めた塾は、学校の成績が平均か、それよりも少し下の子供たちが多く集まっていました。

 ですから、嫌々塾に通っている子が多く、授業中に突然歌いながら踊り出す子、目の前で友達と「暇だからしりとりしよう」と、しりとりを始める子もいました。

 本当に勉強をしようと通う子が半分いたとは思えません。

 1クラスは10人前後の少人数ですが、やる気もなく、集中力もなく、話も聞かず、おしゃべりをしている子が多くいました。

 どんなに時間をかけて授業の予習をしてきても、話を聞いてくれないわけですから本当に空しい気持ちになりました。

 いくら、一生懸命に授業をしても、熱く語っても、“無視”をされ、我慢できなく注意しても、叱っても、大声で怒鳴っても、“無視”される。

 毎週水曜日に有った中2の授業は特に辛く、水曜日は決まって朝起きると胃が痛くなりました。

 月日が経ち、どうにかならないものかと色々考えて、行き着いたことが有ります。

 それは、“授業が楽しければ話を聞くはずだ”と言うことです。

 私は理科と社会の授業を主に担当していましたから、必ず1回の授業の中に興味がわくような話を入れるようにしました。

 学校の教科書を中心に指導していましたが、教科書に載っていないことで、成績を上げるという目的ではなく興味を持ってもらい話を聞かせることが目的です。

 どんなに集中力の無い子でも、好きなことならば集中できるはずと考えたからです。

 例えば、テレビや漫画。今ならばゲームやYouTubeもそれにあたるでしょう。

 従って、子供に集中力が無いのではなく、面白くないから、興味が無いから集中できないと考えました。

 実際に大きな効果があったとは思いませんが、今までは話を聞かない子でも、面白い歴史のエピソードとかを調べて話をすると以前より聞いてくれるようになりました。


 その頃は私の芸風が未だ確立されていない時期でしたから、まだまだ授業も面白くなかったはずです。

 その後、解りやすい授業、学力が伸びる授業を目指していきますが、そのためには子供達を授業に引き込むことがポイントになって行きました。

 授業に引き込むためには、“楽しくなければ授業ではない”という考えを持ち今に至ります。

 凄く参考になったのは、芸人さんの語りであり、引き込むという意味ではテレビショッピングも参考になりました。

 たけしさんや鶴瓶から多くの事を学びました。

 授業は、1つのバラエティー番組であり、そこには用意周到に準備された仕掛けが有り、生放送ですから起きるハプニングを逆に笑いに変えたり、興味を引く方向に結び付けたりしていきます。

 授業での全ての行動と言動には目的と理由があり、計算されたものでなければなりません。

 それが、授業と言うバラエティー番組を創っていきます。

 楽しい授業、引き込まれる授業には他にも色々な要素(手法・考え方)があり、私もまだまだ修行中です。


 とりあえず言えることは、“楽しくなければ授業ではない”ということです。


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受験生よ、言い訳無しだ! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 高校受験は、私立中受験や大学受験と大きく異なることがあります。

 中学受験も高校受験も大学受験も、志望校に合格となれば、その志望校に通います。

 では、不合格となった場合はどうなるかと言うと、中学受験は公立の中学校に通うことが出来ます。大学受験は、浪人することが有ります。

 ところが、高校受験は合格しないと高校には通えませんし、不合格となっても今は浪人と言うことは殆どありません。

 つまり、通う学校が無くなってしまうため、どこかの学校に絶対に合格しなければならないのが、高校受験なのです。


 従って、高校受験では絶対に受かる高校を押さえる必要が有ります。(ここでは、全日制の高校で考えさせていただきます)

 例えば、第一志望が都立A高校、第二志望が併願優遇(押さえ)の私立B高校とします。

 絶対に受かるB高校を受けるということは、必ず高校生になれるということです。

 そうなると、本来は第一志望に合格するために、押さえの学校を受けるにも関わらず、いつの間にか抑えの高校が良くなってしまい、隠れ第一志望になることがあります。

 勿論、万が一の時に備えて決めた学校ですから、全く行きたく無いわけではないはずですし、当然行きたい学校であるべきです。

 押さえのB高校に行くこともOKであり、受験校を決めて数か月後に本番の入試があるわけですから、当然そこが第一志望になって行くことはあります。

 そしてそれは、言わば必然的なことで問題があるわけではありません。

 しかし、本当に行きたい高校はどこかを、もう一度深く考えてみてください。

 将来の夢と、高校生活でやりたいことをもう一度自問自答してください。

 その結果、第一志望は間違いなくA高校と判ったならば頑張って勉強をしてください。

 受験後に「本当にA高校に行きたかったから精一杯頑張った。もし合格できないとしても一生懸命に選んだB高校で3年間頑張れる」と言える受験生から合格者が出ると思います。

 「別に初めからC高校でも良かったと思っていた」、「C高校は初めから無理なのは解っていた」と言うのは、オリンピック選手が競技を終えて「別に初めから銅メダルでも良かったと思っていた」、「メダルは初めから無理なのは解っていた」と言うのと同じです。
そのようなコメントはオリンピック選手から聞いたことが有りません。

 諦めずに夢を実現する強い意志、たとえうまくいかなくても、結果を受け入れ次に進むための努力をしている人は必ず夢がかなう人ではないでしょうか。



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志望校は必ずしも偏差値が高い学校が良いわけじゃない [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 偏差値は合格するための目安であって、決して学校の良し悪しをはかるものではありません。

 学校の良し悪しはその人の価値基準によって左右されるもので、ある人にとって良い学校でも、別の人にとっては合わないかもしれません。

 つまり、人によって良い学校は異なるものなのです。

 では、良い学校とはどんな学校でしょうか。それは、その人の可能性を狭めない学校です。

 偏差値の高い学校へ行きたい人は、入学して学校の勉強に充分ついていける学力を身に付けたいものです。

 「合格したのならその力はあるだろう」と考えられるかもしれませんが、入学してから伸びない子も少なくありません。

 伸びない理由は大きく2つ考えられます。1つ目は、合格が最大の目的となっていたために、やる気が無くなっている。

 2つ目はテクニックや丸暗記で合格したため、どんなに頑張っても授業についていけないケースです。

 合格が通過点であるという意識を持つことと、合格後にその学校の勉強についていくことが出来る学力をつけて受験をすることです。

 それができないのなら、ランクを2つくらい落として、せめて考える力をつけられる学校の方が、その子の為になると思います。

 基礎基本が身についていて思考力のある人は、ギリギリの合格となっても高いレベルの学校が良いと思います。

 偏差値が高い学校が良いわけではありませんが、そのような人は将来多方面に進める可能性を残すために、選択肢を多く持てる学校をお勧めします。

 勿論、自分の進む道がはっきりしているのであれば、それに特化した学校への進学も良いのではないでしょうか。

 高校受験の話ですが、中学時代にはあまり勉強が得意ではなかったのに、高校では上位となるケースが有ります。

 中学校時代は真ん中より少し上くらいの成績のA君は、某都立高校へ進学した最初のテストでトップになりました。

 そんなに勉強をする子ではなかったのですが、学校で1番となったため勉強を頑張るようになり、上位の私立大に合格しました。

 彼には、その高校が良かったのです。もし、その一つ上の都立高校に入っていたら、その大学には受からなかったと思います。

 中学時代、勉強が苦手だったB君。高校へ行ったら上位の成績を取ることが出来て、学習意欲も上がり自身もついて明るくなり、志望校へ合格しました。

 高校受験では、合格後に上位でなくとも授業についていくことで自分を高められる学校、合格後に上位で自信とやる気を持って頑張っていける学校がお勧めです。

 志望校へ合格し卒業するまでに自分自信を高めていける学校が、可能性を広める学校です。それは、一人ひとり異なるのです。学校に良し悪しは有りません。

 その学校に入るのはなぜか、その学校に入って何をやりたいのか、そして卒業後の夢も描き志望校選びをしてください。

 そして、自分に合う学校で楽しく充実した日々を送ってください。


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受験は非情 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 受験の実質倍率が1倍を超えるのなら必ず誰かが不合格になります。

 受験は自分との戦いと言う部分は有りますが、他の受験生の出来不出来に左右されることが大きいのも確かです。

 従って、自分が合格するということは、他の人が不合格になること、つまり誰かを不合格にするということです。

 いくら優しい人でも、「私が代わりに不合格になりますから合格してください」とはならないのが受験です。

 受験は非情です。

 誰かを辛く悲しい思いにさせて、自分が嬉しくなるのですから。

 非情にならないと合格はできません。

 では、非常になるためにはどうしたらいいでしょうか。

 それは、誰よりも勉強をすることです。

 誰よりも頑張ることです。

 同じ学校を受ける受験生の中で、「私が一番勉強をした」と言えるのなら、その人は合格する権利があると思います。

 一番頑張ったのなら、「私が合格します」と胸を張ってください。

 受験生が本当に合格をしたいのなら、「私はあなたより頑張ったから合格します」と言えるように、本番までの残された日々を精一杯やるしかありません。


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都立高校受験2021年度理科は難しかった?! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 都立高校の2021年度受験の平均点を見ると、唯一40点台の理科が気になります。

 理科の平均点は47.8点。

 都立高校の平均点は60点が目安で5教科合計300点となります。

 従って、60点より高ければ易しく、60点より低ければ難しいと考えられます。

 この年は、数学53.3点、英語54.1点、社会54.6点と低く、国語が72.5点と高い平均点でした。

 自校作成校以外は共通問題であることを考えると、合格するためには国語は高得点が必要で理科は悪くても差がつかない。勝負は数英社だったかもしれません。

 ただ、ここで忘れてはけないことは、自校作成の高校、例えば日比谷高校の受験生も理科と社会は共通問題で試験を受けているということです。

 つまり、彼らが受験していなければ理科と社会の平均点はもっと低いということです。


 以前、理科と社会は、ほぼ4択の記号問題で記述が何問か出題される形式でした。

 記述問題ができなくても、全ての解答欄に「ア」と書けば20点は取れる計算です。

 100点満点中、半分の問題が解ける人はその他の問題は4分の1の確率で正解となりますから、50点+約10点=約60点は取れる計算です。

 中学生の理科の学習で半分できる人は、平均点の目安である60点が取れたのです。


 ところが、2020年度も平均53.4点と低く、この2年間は低い平均点が続きました。

 原因を考えると、問題が難しくなったことがまず挙げられます。

 自校作成の受験生は以前までは、理科社会では落とせない状況。悪くても90点はキープして、自校作成問題で数英国の3教科で7割以上が目標でした。

 別の見方をすると理科社会は自校作成受験生にとっては簡単であり、殆どの受験生が高得点を取るので差がつかない受験だったということです。

 しかし、理科社会の難易度が上がり自校策制受験生も、合否に関わる教科となっていることは間違いありません。

 平均点が低い理由の1つが自校作成受験生にあるかもしれませんし、そうでないかもしれませんが、問題の難易度が上がったことは間違いありません。

 難易度が上がったというのは、覚えていればできるという知識系の問題が減って、考えなければではない思考系の問題が増えた事があります。

 要するに、理科は「覚えればできる」ではなく「覚えていてもできない」と言うことを念頭に置き勉強をしなければなりません。

 考えなければできないということは、考えればできるわけですから、基本の理解と理由を考える学習が必要です。


 他の理由として考えられることは出題形式です。

 2021年度は、純粋な4択の問題は12問しかなく、記述問題2問を除く他の11問は記号の組み合わせや並べ替えの問題となり、確率が4分の1ではありません。16分の1の問題が4問ありましたが、中には81分の1の問題もあります。そうなると、解らないから適当に書いて当たるということがほとんどありません。

 計算上、平均点が47.8点になるためには、25問中10問ができる必要が有ります。

 つまり、2021年度は40%出来た人が平均点を取れた(平均して40%だけできていた)ということになります。


 自校作成受験生を除くとそれ以下の数字になります。

 4択問題が減った背景には、マークシートの導入があると思います。

 採点に手間がかからず正確にできることで、問題形式を変えることが出来たということです。

 もちろん、知識型から思考型へ移行したいという思惑もあると思います。


 では、どのように対処していけばいいのでしょうか。

 平均点以上が必要な自校作成受験生及び上位校受験生は、知らない知識の習得は必須。そして、解らない問題をとにかく減らすことです。

 平均点前後を目標点とする受験生は、できない問題や解らない問題は有っても気にせず、できる問題や解る問題を増やすことを目標に勉強することです。

 出来ない問題に時間を取られるのではく、できる問題を確実に取ることです。いくら問題が思考型になってきているとは言え、まだまだ知識系の問題も有り、充分に50点から60点を超えていくことは可能です。


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高校受験、最強の問題集は? [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 高校受験だけではありませんが、受験生にとって最強の問題集、一番学力がついて合格に導いてくれる問題集は、「過去問」です。

 高校入試の問題集は色々なものが出版されています。

 中には素晴らしい問題が掲載されていることもありますが、それでも最強は「過去問」です。

 入試問題は一般の問題集の問題と異なり、ずっと残るものであり、まして公立高校の問題は作問する人が最高の問題を作ろうとして、作ったものです。

 だから、問題集としての「過去問」は最強です。

 従って、受験生は「過去問」演習をすることが学力をつけるためにも重要となります。

 学力以外にも問題に慣れることも重要です。

 「過去問」は公立、私立とそれぞれありますが、その問題の流れをつかみ、合格点を取る作戦、つまり得点を取る問題と捨てる問題を選ぶことや、大問の構成も確認したいところです。

 大問の構成と言うのは、(1)ができないと(2)ができないのか、(1)と(2)は独立しているのか、(1)ができなくても(2)のヒントとしてつかえるのかどうかです。

 そこを知ることで、本番の試験での作戦が変わってくるのです。


 では、「過去問」演習はどのようするかですが、都立高校で言うと市販されている問題集は過去7年間分です。

 全部解くのに、1教科1回の制限時間は50分ですから、7年×5教科×50分=1750分(約30時間)かかることになります。

 およそ30時間と言うことは、1日に5時間やると6日間。つまり1週間で終わる計算になりますが、過去問演習はそんな単純なものではありません。

 それでは、ただやっただけであり、学力もつきません。

 過去問演習では、何となくできた問題、あと少しでできた問題を、できる問題に変えていくさぎょうをします。

 過去問は3周りはやりたいところです。

 1周り目は、演習後に答え合わせをして、間違ったところを見直すことは当然として、必ずやることとして、絶対にできる問題◎と、できたけど怪しい問題○、あと少しでできそうな問題△、できない問題×に分類します。

 ここまでやるのに、1教科50分のテストですが、実際には2時間~3時間かかります。

 もし、3時間かかったとしたら1日に1教科ずつやったとして、35日間かかりますから12月1日から始めて12月中に終わればまずまずかもしれません。

 ただし、それは教科書の内容が終わっている場合であり、過去問は中学生の内容全てかせ絡み合っていますので、教科書内容が終わっていないと過去問演習に入れません。

 12月中に教科書内容が終わったとすると、過去問演習が1月となりますので、まず教科書内容を終わらせることです。

 さて、2周り目ですが、今度はできたけど怪しい問題○を◎に、あと少しでできそうな問題△を○や◎に、できない問題×を△や○にすることを目標に行います。

 1周り目に解説を読み考えやり直しもしていることが前提です。

 従って、2周り目では○→◎、△→○が増えていくはずです。

 絶対できる問題のやり直しはしませんから、1周り目より時間が短縮できるはずです。

 そして、解説を読み理解を深めやり直しもして、3周り目に入ります。

 できれば2周り目で完全に自分の合格点を上回る◎の数になっていることを目標として、3周り目ではそれを完全に超えるようになると良いでしょう。

 過去問を有効に利用して志望校合格を目指して頑張りましょう。



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学力がついても合格できない “合格の秘訣” [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 どんなに勉強をしても、偏差値が上がらない。

 学力がついたと思っても、模擬テストの結果は変わっていない。

 それらは、学力と得点力が異なることから起きるものです。


 私が自動車の免許を取得した時のことです。

 自分で言うのも何ですが、路上教習を受けている自分が本当にへたくそで、このまま免許を取って1人で道路を運転することを想像すると、ぞっとしてしまうほどでした。

 従って、ついに次は卒業検定という日のことです。

 私は卒業検定を受ける気が無く、もっと練習をしてからと思っていたのですが、教官の一言で卒業検定を受ける決断をすることになります。

 その一言は「どうせ受からないだろうけど受けてみるか」です。

 そして、卒業検定を受けた私はギリギリ合格となり、本試験に向かうことになります。

 へたくそでも合格はできると私は思っていました。

 自分でもできることは全てやり、運転がへたくそでも、走りがスムーズでなくとも、ゆっくりと確実に安全確認もしっかりやりました。

 教官の「ちぇっ、合格だよ」という言葉に、心の中でほくそ笑む自分が有りました。

 ただし、予想通り路上で運転を始めた私は、事故こそ起こしませんでしたが、毎日クラクションを鳴らされ、「へたくそ」と怒鳴られ、かなり危険な経験をすることにもなりました。

 やはり実力をつけて合格したいものですね。


 私が免許を取れたのは、自分ができることだけは間違えないようにしただけで、できないことはできなくてよいと思い、とにかく目標である合格点を取ることに集中したからです。

 私は試験も同様であると思っています。

 合格するには高得点は必要が無いこと、必要なのは合格点であることを忘れてはいけません。

 いつも、自分ができる問題は絶対に落とさないことだけ考えればいいのです。

 少し学力がついてきたと思うと、いつも手を付けなかった難しい問題に手を付けて結局できない。

 しかも、いつもできていた簡単な問題でミスをする。

 かえって偏差値が下がってしまう。

 学力はついているのに、偏差値が下がるという現象が生まれます。

 そうなると、時として自信を無くし、やる気も無くし、志望校のランクを下げるということにも成り兼ねません。

 今の自分の学力で、できる問題だけ確実に間違えずにクリアすることを考えてみてください。

 終わった模擬テストを出してきて答案を見て、できる問題でミスはなかったか、できない問題に時間をかけて(手をつけて)しまっていないかを確認してみましょう。

 もし、できない問題をやらずに、できる問題が全部正解ならばと考えてみてください。

 偏差値は上がっている人は結構いるのではないでしょうか。

 頑張って勉強をして、学力がついたなら、その学力相応の出来る問題を確実に取っていくようにしましょう。

 志望校合格の秘訣は、当たり前ですよね。

 自分ができる問題を確実にとることです。

 目指すのは高得点ではなく、“合格点”です。



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宿題の意識 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「宿題やった?」と聞くと、「やったよ」と答える。

 ごく普通の親子のやり取りですが、宿題をやるという意識には大きな差があると感じています。

 その差は学力の差となると同時に、人生の差にもつながるのではないかと思います。

 いぶき学院では原則として毎回、宿題を出し、次の授業の際にチェックをします。

 質問があれば答え、解らなければ解説をするのですが、当たり前と言えば当たり前なのですが、上位クラスは質問が殆どありません。

 勉強ができるから質問することが無いのかもしれません。

 しかし、良く観察していると勉強が苦手な子、学力が伸びない子との大きな違いがあることに気づきます。


 成績上位、学校でトップクラスの子は、宿題で出された問題を“必ず理解しよう”としていて、少し難しい問題でも解き切ってきます。

 ところが学力が伸びない子は、宿題は“やってあればいい”とか“終わればいい”と考えているのです。

 中には、全部やっていなくても“やったように見えればいい”と少しだけ、叱られない程度にやってある子もいます。

 

 「宿題やった」という言葉には大きな差があります。

 “やってあればいい”はやることが目的となっていて、学力を付けることが目的となっていません。

 “解るようにする”ことは学力を付けることが目的となります。
全てにおいて“やっておけばいい”は、自分を伸ばすことにつながらず、自分が損をする考え方です。

 叱って勉強をさせるやり方は、叱られないために勉強をすることになり、“やってあればいい”に結びつきます。

 成績が上がったら褒美を与えるやり方は、ご褒美をもらいたいから勉強をするということになり、勉強本来の目的からずれます。褒美が無ければ勉強をしないということになるのです。


結果ではなく過程に目を向けて認める。

そして、成功したら褒めるのではなく、本人に感想を聞くことで自信につなげる。

中学生となり、少し先のことを考えられるようならば、“やってあればいい”ということは自分が損することであることを理解させることが出来ると思います。

宿題の意識の差は人生の差になっていくのです。


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勉強って何? その2 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 中学校(義務教育学校)の定期試験、殆どの学校は試験日に合わせて課題を提出させています。  何のために課題を課しているのか、私にははっきりとわかりません。  勉強が苦手な子供たちにとって、“勉強をする”と言うことが、問題を解いて、できない問題は赤で直して解き方や答えを覚えることであったとしたら大きな過ちであり、そのような勉強法が続くのなら多くを学ぶことはできないでしょう。  一生懸命に頑張っても、少し問題が違うだけで解けなかったり、しばらくすると忘れてしまったりするのは当然です。  “勉強をする”とは、ある事柄がどうしてそうなるのかを理解して、それを他のことに応用できる力を身に付けることです。  暗記と問題演習は学力を付けていくために必要なことですが、それだけでは無意味な勉強と言わざると得ません。  言葉を暗記しても、その言葉の意味を理解していなければ、何も解っていないと同じです。  いくら問題を解いても、どうしてそうなるのかが解らなければ、しばらくすると無になります。  暗記をする目的は…ものごとを理解するためです。そのために言葉を覚えるのではなく。その概念を理解することが大切で、理解するために用語を理解するのです。理解するために用語の名称を覚えるのです。  問題を解く目的は…理解を深めるためです。理解度のチェックと定着、そして理解を深めるのです。 解法を学ぶ、覚えるではない  そして、理解を深めるために、今やっている勉強の目的を明確にすると良いです。  新しい単元の勉強になった時、どうしてこの勉強をするのか、そして、そのために何が解ればいいのかと目標を明確にすると、取り組み気持ちも前向きになるはずです。  “勉強をする”時に、覚えようという気持ちは捨てることです。  問題演習は最後にすることで、いきなりの問題演習は有りません。まず、ものごとを理解する“勉強をする”ことが第一です。
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勉強って何? その1 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「勉強しなさい」、「勉強してるよ」、「勉強するからね」

 ところで、ここで言う“勉強”とはいったい何でしょうか?

 中学校(義務教育学校)の定期試験、殆どの学校は試験日に合わせて課題を提出させています。
何のために課題を課しているのか、私にははっきりとわかりません。

 学力をつけるため
 試験勉強をさせるため
 成績に加点するため(点数が悪かった場合の救済措置?)
 成績から減点するため(未提出だと評定が下がるケースが多い)

 試験前の課題の不思議なところは、全員一律同じ課題が出されるということです。

 試験前に出される課題と言うことは、少なくとも試験勉強の一環という意味合いと考えられます。


 ところが、得点が平均点に満たない生徒は、できない問題が多くあります。

 しかし、提出期限があるために、できない問題は解答を赤ペンで移す作業に終始します。

 解らないこと、提出期限があること、提出しないと成績が下がること等の理由で、どうして間違ったかを考えることは難しいです。

 試験前に一生懸命に解答を映している姿を見て親は、「勉強をしている」と思われるかもしれませんが、作業をしているにすぎません。


 かたや、90点以上を取る生徒は課題を利用することが出来ます。

 間違った問題や解らなかった問題を解き直したり、解説を読んで学んだりすることが出来ます。

 でも、彼らは自分で学べるために、自分でやりたい試験勉強があるのに、課題提出の為の勉強をしなければならないのです。


 問題は、70点前後が目標点となる生徒です。

 課題の中には難しい問題もあり、その難しい問題が出来なくて多くの時間をそこに費やしてしまいます。

 そして、基本問題の確認が疎かになり、得点が伸びないということがあります。

 難しい問題が出来なくても、教科書レベルの基本問題と少し難しめの問題がしっかり解けていれば、80点、90点と得点は取れるのです。

 しかし、課題の中の出来ない問題が気になってしまうのです。

 自分の力を発揮するためには、できる問題を確実に解くことなのです。


 このように、定期試験前の課題は、殆どの子供たちの負担になっている気がしてなりません。

 効果が出ればいいのですが、期待された効果があるとは思えないのです。

(つづく

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中学校の絶対評価 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 2002年度から、中学校の評価制度が絶対評価となりました。

 従来の相対評価は5段の割合が、「5」は7%、「4」が24%、以下「3」38%、「2」24%、「1」7%となっていました。

 ところが、絶対評価となると全員が「5」とか全員が「1」も有り得るということになります。

 勿論、中学校の試験で全員が100点とか、全員が0点と言うことは有りませんし、先生も極端に成績の偏りが無いようにつけてらっしゃいますので、そのようなことは有りません。

 とはいうものの、実際には「5」の割合は10%を超え、「1」の割合は3%程度です。そして、約半数は「3」となっています。

 そこから解ることは、あくまでも推測ですのでご注意下さい。

 「1」は1クラスに多くて2人。通常は1人か0人の割合ですから、授業を受けることができない子1人に「1」がつくと、他の子に「1」はついていないことになります。

 従って、私立高校では「1」がある子の受け入れには難色を示すのです。


 都立高校では、募集人数を下回ると是受験生全員が合格となる、「全入」となります。「1」がついている場合、実力をつけて私立校の一般入試で合格を目指すか、「全入」の都立を受験するかです。

 しかし「全入」の都立高校には注意が必要です。

 もともと考えている学力の生徒より学力の低い生徒が入学してくるわけですから、学力の低い生徒は授業についていけなくなり落第の可能性が出てくるということです。

 「全入」の都立を受験する場合は、合格してしまうわけですから、なおさらその高校に合う学力を身に付けておくことが重要です。

 合格通知より卒業証書の方が大切であることを、忘れないでください。


 いぶき学院に通塾する中学校数は公立中だけで10中学校を超えます。

 指導をしていると、その子の実力がどのくらいあるのかが解ります。試験結果より自分の感覚の方が確かだったりするものです。

 しかし、中学校の試験は各々異なるわけですから、そこに不公平が起きます。

 例えば、実力があり100点を目指すAさんと少し勉強が苦手で平均点が目標のBさんがいたとします。

 2人は中学校が違うため問題が異なります。

 Aさんが通う学校の数学の平均点が40点。Aさんの得点は75点。B山河通う学校の平均点が70点。B産の得点が80点。

 そうなると、絶対評価で言うとAさんの評定は「3」、Bさんの評定は「4」となります。

 実際には平均より30点以上高い得点を取ると、かなり優秀です。

 平均40点のテストで70点越えは相対評価では「5」に相当します。しかし、絶対評価で80点未満は「4」となります。

 勿論、学校では普段の態度や提出物なども加味され、平均点も考慮してバランスを考えるはずなので、必ずそうなるとは限りませんが、100点を目指して頑張っていたAさんが80点未満では、本人はショックでしょうし、高いレベルの志望校を目指していたとなると不安になってしまいます。


 このように、学校の問題の難易度が異なると、評定の学校間格差が生じてしまい、高校入試で公平に扱われるべき内申点にかなりの不公平が生まれることになります。

 少なくとも、絶対評価とは言え相対評価的な部分も確保して、各評価の割合に幅(「5」は全体の7%~12%とか)を持たせるなどの工夫が無いと、子供たちのやる気をなくす試験となってしまいますし、なにより高校入試が不公平なものとなってしまいます。

 中3だけはせめて…と思ってしまいます。


 絶対評価の良いところは沢山あるのですが、子供たちを試験の得点だけで評価してしまうとしたら、こんなに不公平でかつ、子供たちにとって残酷な評価は有りません。

 我々は、試験結果だけではなく、どれだけ試験に向けて真摯に取り組んだか、どれだけ真剣に将来を考え頑張ったかを見て、そこを評価したいです。


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休むと損をする授業、参加すると得をする授業 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 一斉指導(=集団指導、グループ指導)の学習塾で、欠席した場合どうなるでしょうか?

 私の考えは「一切フォローしてはいけない」です。補習の時間を設けずに授業で行った単元を知らせて、宿題と共に家庭学習をしてもらうことが、一番その子にとって良いと思うのです。

 以前、授業を欠席した中学生に対して次の授業で解らなくなり困ってしまうと思い補習を行いました。30分程度ですが、次の授業はほぼ支障なく受けることができたと思っています。

 ところが、その次の授業を、その子は欠席したのです。

 私は「失敗した」と思いました。

 その子に補習をしたことで、「欠席しても補習をしてくれる」、短い補習でも次の授業の内容は理解できたことで「休んでも大丈夫」と思ってしまったと考えたからです。

 そうなると、授業の欠席が多くなります。


 我々は欠席の度に補習を入れることはスケジュール的に困難で、補習をした時も時間をやりくりして行ったわけです。良かれと思い、時間を調整して行う補習がその子にとって良くない結果となって行くのです。

 少なくとも、「特別であること」、「宿題は他の人と同じようにやってくること」、「補習を行えるとは限らないこと」を伝えておけば良かったと後悔するばかりです。

 「休んでも大丈夫」、「補習を入れてくれる」と考えるのは子供だけではありません。親も同様に考えてしまいがちで、補習ができない場合は、“苦情”となるのです。

 授業を欠席する→時間を調整して補習を入れる→軽く休むようになる→補習を入れられない→苦情
こうなるともう泥沼です。

 授業を欠席する→時間を調整して補習を入れる→次からは休まないようになる→授業を大切にする
こうなると好転します。


 一斉指導での欠席に対して、欠席の度に全員に補習を入れることは不可能です。

 従って、たとえ補習を入れることができても、補習を行わないと困ってしまうことであったとしても、補習は入れてはいけないのです。

 それは、簡単に授業を休むようになってしまうこと、そして補習を行えない時があるために不公平となることが理由です。

 体調が悪くても無理してくる子もいます。

 天候が悪い中頑張ってくる子もいます。

 だから、補習をすることは不公平なのです。


 私は、休むと損をする授業、参加すると得をする授業を露座しています。

 授業は作品であり、子供たちに最高のものを提供しようと1回の授業に全力投球をと心がけています。

 だからこそ、休んで欲しくない。

絶対に軽く休んで欲しくない。

 補習は最高の授業を行うための準備の時間を割いて行うものです。

 従って、極力補習はしたくありません。


 しかし、自己都合でない欠席、例えば修学旅行や移動教室などの学校行事は、必ず別の日時に授業を設けたいです。

 又、感染症での欠席の場合。新型コロナウィルス感染やその濃厚接触となった場合は、できる限りフォローしたいと思います。

 さらに、一生懸命にやっている子が仕方のない事情で欠席したら放っておけないですよね。

何やかんや書いてきましたが、本当は授業を休んだ子は見捨てたくないというのが本音です。


 しかし、軽く授業を休むことは絶対にしてもらいたくないです。

 授業は大切!授業中に全て身に付ける気持ちで臨んで欲しいし、そうでなければ、どんなに良い授業であっても意味の無いものとなります。

 大切な用事を変更してでも、多少体調が悪くても、授業に来た子は一生懸命に受けます。

 一斉指導の良い点は、授業の日時が決まっているので、それに対して他の都合を排除して授業に参加する。だから、頑張れるのです。(一生懸命な子を目いっぱい応援したい!)

 簡単に欠席できるような安い授業は、これからもしたくは有りません。

 子供たちに応えられるように、全てを授業ぶつけていきたいです。


 でも、欠席する場合は事情をお話いただければ・・・

 やっぱり、私は甘いなぁ。


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中3生の夏前の試験は最重要 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

高校受験を目指す区立中学3年生は、学校の内申点が高校受験に関わります。

都立高校第一志望の人は合否の30%が内申点で決まります。

30%と言うことは、残り70%は入試の得点と言うことになり、入試の得点のウエイトは内申点の2倍以上であり、実力がものを言うことは確かです。※都立高校は、内申点300点+入試700点(500点満点を700点に換算)=1000点として合否を決めます。

だからと言って内申点を無視して試験勉強をしないと、いくら実力があったとしても、試験範囲が明示されている試験では。その時に頑張った人の方が良い得点を取ることになります。


内申点が悪くても実力があれば大丈夫と言う考えは危険です。

中学校の試験勉強をしないでも90点以上取れるのなら「5」となりますから問題は有りません。

しかし、学校の試験で80点台だとすると成績は「4」となります。

オール5とオール4では、都立高校で言うと内申点300点満点で60点の差がつくことになります。60点と言うことは入試の得点500点に換算すると30点分です。

実力が拮抗している受験生の中で30点と言うのは大きすぎる得点です。


日比谷高校などの自校作成校はさらにそれが顕著です。

理科と社会は共通問題ですから、受験生はほぼ90点から100点となり差がつきません。

差がつくのは数学、英語、国語です。

この3教科は自校作成問題で難易度が高くなっています。

実質3教科300点の勝負、平均点は60点前後ですから3教科平均180点です。

30点の差があれば1教科10点換算となるのです。


私立第一志望の人は1部の高校を除いて、学校の内申点が良ければ推薦入試で高校に入ることができます。

一般入試より推薦入試の方が、確実に志望校に合格できるためお勧めです。


このように、学校の内申点は高校受験にとって大切な大切な大切なものなのです。

では、その内申点は中学3年生の成績ということで12月上旬に決定されます。

従って、1学期(前期)の成績も当然含まれることになります。

6月、9月、11月と3回の試験があるとすると、その成績が全て加味されて中学3年生の成績となります。

と言うことは、1学期の成績が「2」の場合、最終的に「3」の可能性は有りますが、「4」以上になる可能性は極めて低い。

逆に「5」を取ってしまえば、最終的に悪くても{4}で収まる可能性が高いということです。

実際に1学期(夏前)の成績から最終的な12月に出る成績を比べると大きな変化は有りません。

9教科で-1~+3と考えておくとよいと思います。5以上アップと言う塾生もいましたが、それは本当に稀です。


従って、夏前の試験で頑張って良い成績を取ってしまうことが高校受験では大切です。

まだ、夏前は難易度も高くない試験であり、他の中3生が本気になっていないところで取り切ることがポイントです。

夏前の成績が志望校合格を大きく左右します。

夏前は成績、夏からは実力重視の学習で志望校合格を目指してください。

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中学校の定期試験(定期テスト・定期考査)対策を行う塾、行わない塾 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 高校入試の学習塾で、定期試験(定期テスト・定期考査)対策を行う学習塾と行わない学習塾があります。

 ほとんどの学習塾は試験対策を行っていると思われます。

 なぜならば、高校入試では中学校の内申点(成績)が関わらないことは殆どないからです。

 しかし、私立のトップ校は一般入試で一発勝負となりますので、そこの受験については内申点は関係ありません。

 ただ、浪人の無い高校入試では必ず絶対に受かる高校の受験が必要です。

 その場合、一般入試で他校を受けて受かればいいのですが、万が一を考えると併願優遇入試での確実に1校は合格としておきたいところです。

 併願優遇入試は、他の高校を受験して不合格の場合、各私立高校が提示する内申点をクリアしていれば高い確率で合格となる入試です。

 基準となるのは、3科、5科、9科の内申点で私立高校によって異なります。

 内申点を超越する圧倒的な学力を身に付けてしまえば、その必要もないのですが、そのような中学生は僅かであると考えられます。

 圧倒的な学力をつけるためには、正直なところ中学校の試験勉強は厄介なものとなります。

 試験対策をしている間に先に進んだ方が学力をつけられるからです。

 従って、私立トップ校及び上位校をターゲットとする学習塾は試験対策を行わないところが多くあります。


 学習塾の合格実績の為に、本当は内申点が重要になる中学生にも学力重視を貫くケースが有ります。(※これについては、後日「ここが変だよ、学習塾➂」にて)

 試験対策を行う学習塾では様々な方法を取っているので、学習塾に確認されてください。

 一般的に、
 ■授業の中に組み込む
 ■授業以外に実施→無料補習・有料講座(別コース)・自習(教室開放)で講師有と講師無

 あくまでも私の意見ですが、自習形式の試験対策は先生がついていない場合はお勧めできません。それは、ただの教室開放であり試験対策ではありません。先生がついていたとしたら先生の力量次第かなと思ってしまいます。試験範囲を先生主導で行うことが効率も良く効果もあると思います。

 複数の中学校が通う学習塾では、各中学校の試験日程異なるために、個別指導ならば問題はないのですが、集団(一斉)指導では厄介なものとなります。(※実際にいぶき学院でも9月~10月は1カ月以上に渡り中学校の試験が入れ代わり立ち代わり続きます。それでもいぶき学院では学校ごとの試験対策を行っています。)

 従って、試験対策をしないで済む口実が欲しくなり、「学力をつけることが大切」となるかもしれません。


 現在の状況(成績や学力)と志望校から目標とする学力(偏差値)と内申点を決めて、その為にどのような学習(カリキュラム・学習レベル・試験対策の有無と方法)が適切かを考えてみたいものです。


 学習塾の合格実績は上位校だけではなく、全ての合格校を確認した方が良いと思います。

 なぜなら、上位校を目指していて断念(志望校の変更・不合格)した人に対するフォローができているかどうかで、学習塾の考え方(学習塾本位か受験生本位か)のヒントがあるからです。


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理科の学習法 第3回 「自分の言葉で説明する」 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 理科の学習法で薦められないのが、“いきなり”の問題演習です。

 “いきなり”とは、理科が苦手な人が何も解っていないのにも関わらず勉強をしないでということです。

 “いきなり”問題演習をして、知らなかった語句を赤ペンで解答欄に書き込み、赤下敷きなどで隠して語句を覚える練習は、絶対に避けるべきであると私は思います。

 この方法が有効なのは、学校の試験での平均点目標の人や学校の成績「3」を目指す人だけです。

 志望校が都立高校であり入試で60点以上を取りたい人、学校の成績を「4」以上を目標とする人は避けることです。

 語句を覚えているだけだと答案に賭けるかどうかわかりません。

 語句の意味が解っていないからです。

 意味が解っていないと、少し問題文が解りにくいだけで知っている語句を書くことが出来なかったり、応用や発展問題はもちろんのこと基本の組み合わせの問題にも対応できなかったりします。


 計算問題は繰り返しやっても、できないものはできません。

 中学生の理科ならば、数学ほどの計算力は必要ありません。

 都立高校の入試問題も計算力を試すのではなく、本当に理解しているかどうかを試す問題です。

 計算問題ができないのは、その単元の理解不足が原因です。



 記述問題も繰り返しやっても、できるようになりません。

 学校の試験で試験範囲が少ない場合でしたら対応は可能かもしれませんが、入試では莫大な記述問題の練習が必要になるかもしれません。

 理科の記述問題への対応は、これも理解型(思考型)の学習法で対応が可能です。

 例えば、酸素の性質(酸素は無色無臭の気体で、空気より少し重く水に溶けにくい)を知識として入れる。

 「酸素をつくった時、水上置換(法)で集めるのはなぜか」と言う記述問題は、そこから考えれば答えられるので学習は不要であり繰り返す必要も皆無です。

 しかも、酸素は空気中に約20%含まれている気体ですから、無色無臭であることは教わらなくても当然です。同様に酸素が水に溶けやすいことは考えられません。

 酸素は特別な気体ではなく、身の回りにある気体であることから丸暗記を不要です。



 計算問題が苦手な人、記述問題が苦手な人こそ、基礎基本の理解ができていないのです。


 お薦めの理科の学習法は、“ノートまとめ”であると(第1回で)前述しましたが、もう一度細かな注意事項を書いてみます。

●教科書とポイントの分かる薄い参考書など、2冊以上を用意して、その単元の重要であるポイントを整理していきます。

●語句の概念(意味の本質・定義・大元)を書き出し、どういう意味かを考えながらまとめる。

●まとめながら理解を深めるために、身近なことを例に考えていく。

●箇条書きもありだが、段階的(体系的)にまとめる。

●矢印(→)などを使って理由や結果を関連付けて書いていく。

●ノートまとめが終わったら、見ないでまとめノートの内容を説明できるようにする。

●語句を覚える場合は、他の事柄と関連付けた説明の中で取り上げると良い。

●そのために語句の概念の理解が不可欠。

●説明する場合、書いてある通りでなくてよい。自分の言葉で説明する。声に出して説明できない場所でも口に出さずに考えることで学習可能。

●そして、問題演習で最終チェックと実力アップ!


 理科は1つのポイントから多くのことが解ってしまうので他の教科より楽なはずです。

 語句を覚えたり、計算練習をしたり、記述問題の練習をするのはやめましょう。

 全ては基本事項の理解で解決です。


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速さの簡単な問題はできるのに… [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「計算はできるのに、速さの文章題ができない」

 「簡単な問題はできるのに、少し難しくなるとできなくなる」

 これらの原因は全て、基礎基本を理解していないことにあります。

 公式や、やり方にがんじがらめになり、問題の意味を考えず「公式に何を当てはめればいいか」と考えてしまう子が見受けられます。

 「公式を忘れた」や「やり方を忘れた」と言い出したら危険信号です。

 速さの意味を解っていない子が多く使う言葉だからです。

 中学3年生でも、理科の運動とエネルギーの台車の実験で「速さを求めなさい」という問題があります。


 「問.0.1秒間に3.45㎝運動した場合の台車の速さは秒速何㎝ですか。」

 この問題は読んだ瞬間に答えられるはずですが、すぐに答えられない子も少なくありません。


 「問.0.1秒間に3.45㎝運動した場合の台車は、1秒間に何㎝進むことになりますか。」

 この問題は3.45×10=34.5となり、1秒間に34.5㎝進むことが解ります。

 それを我々は、秒速34.5㎝(34.5㎝/s)と言います。


 同じ問題なのですが、「速さ」と書いてあると、速さの公式は・・・と考えてしまう子がいるのです。そして、距離÷時間だから、3.45÷0.1の計算を始めるということになります。

 でも、秒速は「1秒間に進んだ距離」と速さのことを理解していれば公式は不要で、しかも簡単に答えが出るはずです。

 しかも、この問題は3.45×10という式で解けるので、「速さ=距離÷時間」は使っていません。


 私の授業では一切公式を使いません。

 その代わり、速さならば速さの意味、割合ならば割合の意味を理解させています。

 子供たちは、公式に囚われの身となっています。
囚われていると、少し問題が変わるとできなくなったり、時間が経つと「忘れた」などと言い手も足も出なかったりします。

 意味を理解することで自由の身となり、多くの問題を解くことができます。しかも、意味を理解している子供たちは忘れることは有りません。

 公式から子供たちを解放したいです。



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文章題ができない子は計算ができない [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「文章題(応用問題)はできない」ケースのほとんどは、計算ができないことが原因です。

 「計算はできるのに、文章題ができないので困っています」と言う相談を受けるのですが、本当に計算ができるのなら文章題もできるようになるはずです。

 例えば方程式の文章題を解くことを考えてみます。

 問題文から方程式をつくり、その方程式を解き解答を出します。

 計算ができる人は方程式をつくれれば、後は方程式を解くだけですから方程式をつくることだけ考えればいいことになります。

 極端なことを言えば、文章題の演習は方程式をつくるところまでで解く必要は有りません。

 従って、問題演習が短時間にたくさん出来ることになります。

 計算ができない人は方程式をつくれても、その後で時間がかかってしまい演習量は少なくなります。

 しかも、方程式を解いて解答を出すところまで時間がかかるので、問題を1問解くだけでも時間がかかってしまいます。

 ここで言う計算ができるというのは、どんな方程式の計算でもできるという意味です。

 中1ならば1次方程式、中2ならば連立方程式(2元1次方程式)、中3ならば2次方程式です。

 圧倒的な計算力があれば、文章題は方程式をつくるだけの問題となります。

 ただ、2次方程式は解いた後、答えの吟味が重要となりますが、解くことはできるので吟味に時間を割くことができるはずです。

 方程式をつくれば解答を導くことができるので、方程式をつくることが目標となるのです。

 方程式をつくるためには、問題文の整理が必要でその余裕も生まれるはずです。

 問題文の整理は、図や表等を用いて何が書いてあるのかを、まとめていくことで行います。

 まとめていくと、「わかつた!」となり、自然に方程式がつくれるようになるはずです。

 文書題ができない子は、この「わかった!」が有りません。

 圧倒的な計算力をつけ、式を作ることに全力をあげることで問題の意味が「わかった!」となるのです。


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理科の学習法 第2回 「丸暗記しない」 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 人は意味の無いコトは覚えられない。
 だから覚える時は意味づけをして覚えるのです。
 「水兵リーペ・・・」と元素の周期表を覚えたりします。

 覚えない学習をすると言っても、理解するために最低限覚えるべきことは有るのです。

 ここで大切なのは、点数を取るために覚えるのではなく、“理解するため”に覚えるとうことです。

 意味のないモノを丸暗記したら、次から次へと忘れていくだけです。時間と労力がかかるだけで、その時だけの得点と言う結果を残して消え去っていくのが丸暗記の学習です。

 私は「忘れる」と言う言葉はあまり使いません。なぜなら覚えていないからです。覚えようとして一瞬記憶したと思ったけれど言葉に出てこない。そうすると「忘れた」という事になるのです。

 したがって、“忘れない一番のコツは覚えないこと”なのです。これは何十年も前から塾生や保護者様に話していることです。

 覚えなければ忘れません。そもそも、忘れることが無いのですから忘れようにも忘れられません。

 では覚えない学習法に変わる学習法ですが、それは理解する学習法です。

 理解していると、同じことを説明するのに、別の言葉で説明できます。いろいろな切り口から説明できたり、具体例を挙げたりすることもできるはずです。

 私の授業も同じ学年で同じ単元であっても、全く同じ授業にはなりません。それは、覚えていないからという理由が1つあります。そして、塾生の状況によって授業の組み立てや、言葉、板書、例示などを変えるからです。

 みなさんの得意な事、好きな事を他の人に説明する時にそのようになると思います。

 それが理解しているという事だと思うのです。


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理科の学習法  第1回「覚えない」 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 こんなことは有りませんか。

 テスト前に一生懸命覚えていたのにテストができなかった。後で答え合わせをした時に「このことだったのか」と思った。「知っていたのに」と悔しい気持ちになった。
 やった時は分かっていたのにしばらくすると忘れてしまう。
 定期試験では得点は取れるのに、学力テストや模擬テストになると得点が取れない。
 公式を覚えているのに答えを出せない。
 計算問題が苦手。記述問題が苦手。

 その様になる原因は、覚える勉強にあると思います。「理科は暗記教科だ」、「理科は覚えればできる」と考えると、理科の学習法として理科の暗記法とか理科の記憶術という話になります。
しかし、私は「理科は暗記教科ではない」、「理科は覚えてもできない」と考えています。したがって、理科の学習法として、“覚えない”を強くお勧めします。

 実際に、私の授業では「覚えなさい」とは言いません。もちろん公式も覚えさせません。ホワイトボードに公式らしいことは書きますが、当たり前のものとして塾生は理解して答えを出します。

保護者会等で良く次のようなことを話します。「お母さんお父さんの時代は覚えれば得点は取れましたが、今は覚えても得点は取れません。理科は暗記教科ではありません。」

実際に2021年度の都立高校の理科の問題を、覚える学習(知識重視・丸暗記)でどれだけ得点が取れるでしょうか?見ていただければ、知っているだけでは半分も出来ないと思います。

 入学試験も知識型から思考型へと移行しようとしています。都立の中高一貫校入試や大学共通テストはその例です。丸暗記で得点を取る人と、考えて得点を取る人のどちらを社会が欲しているでしょうか?

 最終形を想像しプロセスを自分で考え、それを創っていける人が望まれているのではないかと思います。

 理科は言葉の概念を理解する学問です。
 その概念を理解するために用語を使い説明できるようにしていきます。
 その過程で用語は頭に残るはずです。
 もちろん最低限の知識は必要です。いかに少ない知識で多くのことを解決できるようになるかがポイントなのです。

 理科が苦手な人は「解らなければ覚えてしまえ」が有るように思えてなりません。

 理科が得意な人は原因と理由を追求します。そうすると必要な知識が少なくても多くの問題を解決することができるのです。

 その時だけ高得点を目指すのなら丸暗記でも取れるかもしれませんが、継続して高得点とはなりません。試験範囲が広い、実力テストや模擬テストなどでは得点は取れません。当然のことながら入試でもです。

 成績保証をうたっている学習塾は、丸暗記の反復学習をすることで得点アップをしているのではないでしょうか。(違っていたらごめんなさい。)そうすると、初めは結果が出たとしても継続はしませんし、学力はつかないのではないかと推測されます。点数が上がることは嬉しいかもしれませんが、本当に解っているかは別です。解っていないと理科は最終的にできなくなる教科なのです。

 お薦めの理科の学習法は、“ノートまとめ”です。教科書とポイントの分かる薄い参考書など、2冊以上を用意して、その単元の重要であるポイントを整理していきます。まとめ方のコツは箇条書きではなく、段階的にまとめる(体系的)こと、→などを使って理由や結果を関連付けて書いていくことです。まとめ終わったら、見ないで説明できるようにしてみましょう。

 ちなみに、「問題演習=勉強」ではありません。

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いつから高校受験の勉強を始めるか⑤:高校受験を目指す段階的な学び [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

【高校受験を目指す段階的な学び】

小学生4年~5年

◆やってはいけないこと
 良い点数を取ることを第一考えないこと
 正解を作ること
 褒められるために行動すること
 叱られないために行動すること

◆大切にすること
 (その子の)発想を大切にすること
 (楽しいことへの)興味関心をふくらませること
 なぜを育むこと(=理由を一緒に考える)
 (子供の過ちや失敗、不足していることを)直そうとせず、(どうしてそうなるのかを)解ろうとすること
 礼儀とけじめ、感謝の気持ちを大切にすること
 限界を作らないこと(言い訳を摘む「~だから」を親が言わない)

◆勉強面では
 やり方を覚えない
 今後の学習につながる内容の理解
 読書(興味があるものから、読書作文をきっかけ)


中学1年生
 定期試験1週間前は試験勉強をする癖をつける(試験は重要と言う意識)
 学校の課題は必ずやる(試験勉強≠課題)
 基礎基本の徹底理解
 試験の点数より内容(ケアレスミスより重要な問題の間違いが怖い)
 試験の点数より過程(頑張ったことに目を向ける、暗記型学習になることは絶対に防ぐ→忘れる・伸びない)


中学2年生
 理由のない強要は全てにおいて避ける
 理由を考える習慣
 説明ができるような学び


中学3年生
 目的と目標を大切にした学び
 学びを自ら計画を立てて実行
 学びの結果を受け入れ一歩前に出る


 高校受験の勉強をいつから始めるのかと言う正解は有りません。

 少なくとも、子供たちが一生涯に渡り成長できる人間になるための基礎基本が培われる時期であることは間違いありません。

 そのためには、目の前の結果ではなく遠くを見て、今を大切にする必要があります。

 我々学習塾も保護者様も、そして学校の先生の皆さんも願いは同じだと思います。

 地域の方々を含めて、一人の人間が成長していく手助けを共同でしていければいいと考えています。
 
 学習塾は、学びに対しての治療と予防、そして健康を促進する場であると思います。

 目的と現状に合わせて、学びの時期や学びの場を考えていくことが大切です。



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