SSブログ

受験とは(3) [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 受験について色々と考えてしまいます。

 受験は何のためにあるのでしょうか?

 なぜ、受験をするのでしょうか?

 そこに目的が無ければ、受験そのものが無意味であると思えてなりません。


 受験は受験をして合格することが目的ではなく、目的がその先にあるのです。

 志望校合格が最大の目的ではないのです。

 志望校に合格することが目的ならば、合格した後は目的が無くなることになります。

 志望校に合格することが目的ならば、不合格した時は目的が無くなり次に進めなくなります。

 つまり、志望校合格を目的とする受験は、合否の如何を問わず目的を失うことになります。

 受験が終わった後、新たな目的をつくり頑張るということもできますが、目的をつくり頑張り、1つの事が終わったら次の目的をつくり頑張るという繰り返しを、一生継続していくのでしょうか?

 人生をぶれずに進むためには、遠い未来に目的(志・夢)をつくり、それに向けて頑張ることです。


 志望校合格は目的ではなく、志を叶える手段です。

 何度失敗しても、それはその手段が上手くいかなかっただけであり、別の手段で志を叶えればいいのです。

 失敗をするたびに人は学び、改善を重ねることができ成長していきます。

 志望校合格を目的とすると、そこから学ぶことはないかもしれませんが、志望校合格を手段と考えると学ぶことができるのではないでしょうか。


 受験勉強とは、受験で合格をするという目的を叶えるための勉強ではなく、受験という手段で本当の目的(志・夢)を叶えるために、人間的な成長をするための勉強だと思うのです。

 受験勉強とは“受験のための勉強ではなく、受験で勉強(人間的成長)をする”こと



コメント(0) 

受験とは(2) [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 受験について色々と考えてしまいます。

 受験は何のためにあるのでしょうか?

 なぜ、受験をするのでしょうか?

 そこに目的が無ければ、受験そのものが無意味であると思えてなりません。


 受験生は学校をやめることを前提に受験はしません。

 合格したら卒業を目指して行くことになります。

 従って、大切なのは受験勉強法と学校選択です。


 受験勉強については、まず基礎基本の抜けが無いこと。

 これは受験に限ったことではなく、新学年に進級するためには全学年までの内容の理解がされている必要が有ります。

 次に学習法ですが、これはこのブログでも書かせていただいていますが、「解らなければ覚えてしまえ」をしないことです。

 公式を理解せずに覚えて解く学習は受験でも進学後も役に立ちません。

 パターン学習も危険です。意味がわかり理解しているのなら役立つかもしれませんが、理解しようとせず「この問題の解き方はこう」と覚える学習、例題を見て解法を覚える学習では学力も付きませんし、進学した後も覚える学習が続く恐れがあります。


 学校選択については、自分の目的を達成できる学校であること、校風、コース(学部、学科)、先生方の指導、進学先、施設、カリキュラム、通学時間、部活動、制服、行事、修学旅行、留学・・・、そして自分に合った学力。

 卒業まで通いきれて、目的が達成できることです。


コメント(0) 

都立入試全員OK! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 都立高等学校の一般入試が終了しました。全員が合格とはなりませんでしたが、ほぼ全員が今までの

 模擬テストの結果と比較して最高の出来となりました。

 最後の模擬テストは1月で、そこでも過去最高の偏差値を出した子が、1ヶ月後さらに学力アップして、本番で力を発揮したということです。

 たった1ヶ月かもしれませんが非常に長く感じました。

 毎日のように塾に来て勉強し、家庭でも勉強をして、また塾に行っての繰り返しです。

 授業中も真剣に学習に取り組み、話をよく聞いてくれました 私たちも最後は、これだったらいけると、塾生たちの学力の伸びを実感していました。

 そして受験前の最後の勉強会の時点で、「全員OK」という状態になりました。

 学力差はありますがそれぞれの塾生が、その子なりに仕上がった状態で本番に送り出すことができました

 2/19(日)は午前10時半から午後8時過ぎまで勉強しましたが、塾生も我々もやり切ったという感覚があったと思います。

 中には泣きながら勉強していた子もいます。

 どうしてそこまで勉強するだろうと考えると、悔いのない受験をするためにだと思います。

 悔いのない受験をすることによって、結果はどうあれその結果を受け止めて次に進むことができます。

 頑張って、頑張って生きていきます その中で、すべてが良い結果になるということはありません。

 しかし、どんな結果になろうとも、人はその結果を受け入れて前前に進むしかありません。

 乗り越えて前に進むために必要なことは、その過程で精一杯頑張ることです。

 どうせ結果が出ないからとか、どうせ無理だから頑張らない では成長が伴わない上に前に進めません。

 また、結果が悪かったら、今までやってきたことは無駄だという人もいますが、頑張ったことで成長できること、前に進むことができることを考えると、決して無駄ではありません。

 必ず未来に活きるものです。


コメント(0) 

東日本大震災に思う [◆徒然なるままに 「自分らしく生きる」]

 3月11日は東日本大震災が起きた日です。あんなに大きな揺れは生まれて初めてのことで、驚いてテレビをつけると信じられない光景がそこにありました。

 津波が集落や田畑を飲み込んでいるのです。

 震災後、我々学習塾が何をできるのだろうかという話し合いをしていく中で、知り合いの塾の先生が、被災地で授業をし始めました。

 毎月1回、日曜日に新幹線で仙台まで行き、さらに石巻まで移動するのです。
 
 私も数回一緒させていただきましたが、 授業は仮設住宅の中にある集会場を間借りして行っていました。

  最初に お供するときに私はこう思いました。
 「子供達を元気づけてあげよう」、「勇気づけて励ましてあげよう」 と。 よし頑張るぞと張り切って集会場で待っていると、小学生、中学生 そして、おじいちゃんやおばあちゃんが、20名前後やってきました。
 
 小学生の子供たちは元気がないのではないかと思っていたのですが、すごく元気で、明るく振舞いながら一生懸命勉強しているのです。

 その姿を見ていると、元気づけようと考えてやってきた私の考えが、いかに浅はかだったかということを思い知りました。

  目の前にいる子供たちは、みんな家を失った子たちばかりです。
 
  思い出が一杯詰まった家を無くした子供たちばかりです。

 しかもその中の何人かは、お父さんやお母さんを亡くしています。

 兄弟を亡くした子もいます。

  家族を亡くした子たちが沢山いるのです。

 そんな子たちに「元気だせよ」なんて言えるわけがありません。

 元気を出してもらおうと思って行った私は、逆に元気をもらって帰ってきました。

 あの子供たちを見ていると、小さなことで悩んでいた自分が情けなく感じました。

 苦しいことや辛いことがあっても、負けないで頑張ろう。

 そんな気持ちで帰りの新幹線に乗りました。
 
 大震災は多くの犠牲を出しましたが、 たくさんの学びも与えてくれました。

 我々は少なくとも今生きて生活していることに感謝をして、現実から逃げずに 困難に立ち向かう勇気を持ち続けていきたいものです。


コメント(0) 

受験とは(1) [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 受験について色々と考えてしまいます。

 受験は何のためにあるのでしょうか?

 なぜ、受験をするのでしょうか?

 そこに目的が無ければ、受験そのものが無意味であると思えてなりません。

 入学してもその学校をやめてしまう人もいます。

 やめる理由は、心身の問題、友人関係、学力の問題等様々です。

 どうしようもない状況となり、退学又は転校をせざるを得ないのならいざ知らず、自分で決めて頑張って勉強をして合格した学校であるならば、多少辛い事や苦しいことがあっても乗り越えたいところです。

 しかし、私立中学も高校も大学も、自分自身の努力不足が原因でやめる人がいるのです。

 私立中学受験は不思議で、私立中に不合格となった子が区立中でけっこう頑張れます。

 そして、充実した中学生活を送り高校受験へと向かえます。

 ところが、第一志望に合格した子でもやる気をなくす子もいますし、第二、第三志望に合格して進学する子が、第一志望に不合格となったことを引きずる子もいます。

 その反面、第一志望ではなく、第二、第三志望項に進学しても生き生きとしている子もいます。
どこに差があるのでしょうか?

 私は私立中学受験の目的があったかどうか、何のために中学受験をするのか、その学校で何を実現したいのかが明確でなかったことが原因ではないかと思います。

 合格することが目的で有ることも考えられます。

 合格することが目的であるならば、合格後は目的を失うわけですから、やる気が無くなるのは当然です。

 合格することが目的だったため、第二、第三志望に進学してもる気にはなりません。

 区立中に進学することになると、高校受験と言う明確な目的が新たにできるために、そちらにシフトすることでやる気の継続が起きると考えられます。ただ、高校受験でも合格を目的とすると同様の事が起きて、合格してもやる気が起きずに、長続きしないかもしれません。

 そうならないために、目的の継続が必要です。

 目的を継続するということは、目的を達成したら、すぐに新しい目的を持つという考えもありますが、それでは人生と言う道をふらふら漂うことになります。

 中学(高校)受験に合格したら大学受験。
 大学受験に合格したら就職。
 就職したら出世。
 出世したら・・・

 「そもそも、私の人生は何のため?」


 人生の目的(志)があって、今目の前にあることの目的があるのです。

 「私は多くの人が健康に暮らせる世の中をつくりたい」という志を達成するために、医者、看護師、薬剤師、カウンセラー、整体師、健康器具メーカー・・・という道があり、それを目指すという目的のため、〇〇大学の○○研究室に入りたい。だから、私立A中学高等学校でより高いレベルの勉強をしたい。

 もし、A校に不合格となっても、目的(志)は別の方法で充分達成できるので、やる気は損なわれません。


 私立中学を受験した方がいいかどうかは、何のために受験をするのか、そこで何をしたいのかがまず大切ではないでしょうか。


私ならば自分の子は次の理由なら受験させません。

「友達もするから」、「周りの子もするから」…みんながするという理由は目的とはならない。
「私立中学受験をしないと教育熱心な親ではないと思われる」…自分の子の将来を考え決めた事ならば何と言われようと構わない。むしろ、子の特性や将来、家庭の事情、合う学校があるかどうか等を考慮して決断したならば、真の教育熱心な親であると考える。


コメント(0)