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有名校を受験させることを強要する学習塾 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 受験は何のためでしょうか?

 少なくとも学習塾のためではないですよね。


 私立中受験で、本当は受験を考えていなかったのに、学習塾に勧められて受験を決める。

 これは、私立中を受験するきっかけであり本人にとって良いことになることはあります。

 しかし、本人のためではなく、学習塾が自分の都合で勧めることはあります。


 行きたい学校があったが、1つ上のランクの学校を学習塾に勧められて受験をする。

 これも、大人になって「良かった」と思うかもしれません。

 しかし、本人のためではなく、学習塾が合格実績を得るために勧めることはあります。


 本命の学校以外に、練習ということで多くの学校を受けることを学習塾に勧められる。

 これは、実際に役立つことはありますが、学習塾の都合も見え隠れします。
 

 第一志望に合格しているのに、他の学校も受けることを学習塾が進めることがありますが、これは論外。

 完全に学習塾の都合ですよね。


「受験料を払うから(合格実績になる)他校も受験して欲しい」と言う学習塾があったとしたら言語道断。
 
 すぐに学習塾をやめていただきたいところです。


 学習塾の都合で有名校受験を勧めた場合。

 合格となると、少なくとも有名校に合格者を出したわけですから、その学習塾の合格実績として残り、それによって塾生を募集できるかもしれません。

 しかし、本人の立場で受験を考えた場合、本当に良かったかどうかは別です。

 勿論、うれしい気持ちになる子はいますし、その後の人生が良いものとなる子はいることは間違いありません。

 上位校を受験したことで不合格となる子もいます。

 合格するための勉強(詰め込み型・丸暗記型・テクニック型)の為に、合格後伸び悩む子もいます。

 その中には退学していく子もいるのは事実です。

 学習塾の都合での受験はあってはならないと、私は考えています。

 本人に寄り添い、本人の未来の為に一緒に受験校を考えるのが学習塾だと思います。

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平方完成から学ぶ [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

 「x2+y2」を変形して、「(x+y)2」をつくることを平方完成と言います。

 初めて平方完成をする時は、難しく感じる人が多いと思います。

 「無理、できない」と思う人もいるでしょう。

 しかし、それを成し遂げなければなりません。

 従って、「絶対にやる」と言う意思が必要です。

 次に、目の前の「x2+y2」を見るのではなく、最終形の「(x+y)2」に着目します。

 そして、問題点は何なのか?何がこの変形の邪魔なのかを考えます?

 そうすると「(x+y)2」を展開した時に出てくる「2xy」が、最初の式にないことが問題であることに気づくはずです。

 だから「2xy」があれば、変形できるとわかればなんとかなりそうです。

 (x+y)2 = x2+2xy+y2  ですから

 x2+y2 に2xyが加われば、x2+2xy+y2となり(x+y)2 が導けます。

 でも、x2+y2 には2xyがありません。

 そこで、+2xyと-2xyを両方加えるのです。

  x2+y2
 =x2+y2+2xy-2xy
 =(x+y)2-2xy

 平方完成ができました。

 今回のテーマは、平方完成ではあリませんので、平方完成の説明が解かりにくいことをご勘弁ください。


 平方完成から数学以外の事を学ぶことができます。

① 「できない」と思わない、「絶対できる」と思うこと。夢を持つこととが大切で、夢は必ず叶うからです。
② 目の前ではなく、先を見る事が解決に導く。夢を叶えるために何が必要かを見出します。
③ 夢を叶えるためには問題点を明確にすることが大切。そしてそれを解決すれば良いのです。

 平方完成の変形は一見、無理と思える事を、「諦めず」に「最終形を見て」、「問題点をはっきりさせる」ことで解決できるのです。

 問題が発生した時、同じように取り組めば必ず解決できると思うのです。

 ※x2はxの2乗です。

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有名校に合格したい? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 「息子さんはどこの大学に合格されましたか」と聞かれ、「東京大学です」と言ってみたいものですが、そう簡単なものではありません。

 「東京大学です」と言ってみたいのはどうしてでしょうか?東京大学に合格したことは凄いことであり、親としては少し自慢したい気持ちがあるかもしれません。

 しかし大切なのは、そこ合格するまでの過程と、合格した後(志望して理由・合格の目的)ですよね。

 東京大学を含めて国公立大学、そして有名私立大学を卒業した人でも、社会に出て活躍できるとは限りません。

 ここで言う「社会に出て活躍」とは、なりたい自分になって(自己実現をして)人を助けたり、社会を豊かにしたりする活動です。

 当然のこと、人をだましてお金を儲ける事ではありません。

 もし、東京大学を卒業した人だけが、偉い人とか人として優れている人だとしたら、それ以外の人は何なんでしょうか?

 子供たちから、「国公立大学へ行きたい」とか、「有名私立大学へ行きたい」という高校生がいますが、何のために行くのかを聞いてみると明確に答えられず、大学名を言った時にみんなが知っている大学で有ることや、褒められたり、一目置かれたりしたいと思っている人は少なくありません。

 気持ちはわかりますが、人間の価値はそこでは決まりません。

 それらについては、学習塾にも責任はあると思います。

 有名私立中学、有名私立高校や有名大学に、学習塾の合格実績のために受験させるところがあるからです。

 本当に大切なのは、その学校に入る目的です。

 学校と言うのは、将来なりたい自分の実現のための手段でしかありません。

 どこの学校に合格したか、どこの学校を卒業したかではなく、何を目指して、どう生きていくのかが人生にとって大切なはずです。

 そのためにも受験生は、受験までどのように日々頑張っていくのかと言う、受験までの過程が今後の人生に関わってくると思います。

 私は合格したから褒めることはしません。

 頑張ったことを認め、なりたい自分を目指していることを、称えたいと思っています。


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たぶん90度 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 答えが合っていても、本当は解っていないことは少なくありません。

 小学生が問題を解いて親が答え合わせをする場合、「どうしてそうなるの?」と聞いてみてください。

 もし、理解している場合でも説明をすることは、理解度を深めることになりますし、親が話を聞いてくれたということは親子関係にも良い影響があります。

 そして解っていたら、「すごいね」とか「たいしたもんだ」とか「いいぞ」と、解っていることを認めてあげるといいでしょう。


 問題は解っていないのに正解になっている場合です。

 「どうして答えが55度なの?」と聞くと、
 「ここの角度は35度で、こっちの角はたぶん90度だから、答えは55度・・・」
 「では、どうして90度なの」
 「そう見えるから」、「これは90度になるから」、「きっと90度」と根拠のないことを言い出すことも有ります」

 対応策ですが、「どうして90度になるかと言うと・・・」と教えないでください。

 原因は、90度がわからないからではないからです。

 仮説として90度だと思ったことを、検証せずに使用してしまうことが原因です。

 つまり、解らない事でも決めつけて、行動を起こしてしまうことです。

 さらに、合っていれば良いという考えもあるかもしれません。


 こんなケースでは、たまたま正解を得ることができるから厄介になります。

 一事が万事で、算数や数学でこのような事をしていると、将来的に普段の行動でも同様の事をしかねません。

 楽観的な「何とかなるさ」ではなく、いい加減な「何とかなるさ」で生きていくことになるかもしれません。


 もし理解していないで正解をしている場合は、「一緒にどうして90度になるか考えてみよう」と、問題をはじめから整理したり、基礎基本の確認をしたりして、自分自身で気が付くことができればベストです。

 そして「よくできたね」と結果に視点を当てずに、「よく頑張ったね」とか「よく考えたね」など家庭に視点を当てることです。

 結果を褒めるのではなく、過程を受け入れてあげることです。

 そうすると、答えを出すことよりも、問題を見ることと考える事の大切さを学べるはずです。


 どうなったかよりも、どう生きたかが大切ですものね。



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志望校を変えるか、自分を変えるか! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 夏休みが終わり、受験生にとってはいよいよ本番まで半年前後となりました。

 この時期の、模擬テストの合否判定は大変気になるものです。

 しかし、まだまだ学力が伸びる子は伸びるものです。

 勉強への取り組む気持ちや、学習法、試験の受け方などで大きく変わると私は思います。

 特に基礎学力が身についている子は、必ず最後に伸びてきます。

 ところが、模擬テストの結果が悪いと、簡単に「志望校を変えよう」と考える受験生が出てきます。

 私から見て、やるべきことをやっていないのに、志望校を変えようとは何事か、と思えるのです。


 夏休み中に、高校受験生に「志望校を変えるのか、自分を変えるのか!」と檄を飛ばしました。

 子供たちは、皆「自分を変えます」と、その場では当然言いました。

 その後、少しはやる気に変化は見られたかと思いますが、まだまだ甘い気がしてなりません。

 今後も、模擬テストの結果だけでなく、日々の学習状況や顔つき、態度などもよく見て対応していこうと思います。


 子供たちの心身の成長は早く、昨日と今日、そして今日と明日は別の人間になるくらい変化します。

 だからこそ、適切な接し方をしていくことが必要です。

 特に受験生は、少しのことが大きな変化をもたらしますからなおさらです。


 受験生には、一生懸命頑張って欲しいです。

 その上で、志望校を変更するのは仕方がなく、むしろ頑張った子であるならば、勇気ある決断と言えるでしょう。

 しかし、努力をせずに志望校を簡単に変えて欲しくありません。

 何でも簡単にあきらめる人間になりかねないからです。

 頑張ることの大切さを知って欲しいからです。


 未来と自分は変えられるのです。

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