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「勉強しなさい」に良い事無し! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「勉強しなさい」

 言われた子はたして、やる気になるでしょうか?

 今から勉強をしようとしている子がいたとします。

 その子に向かって「勉強しなさい」と言ったらどうなるでしょうか?

 何かをやろうとしているところに、「やりなさい」と言われた人は、やるのを止めてしまいます。

 食事を作ろうとしている時に、「早く作れよ」といわれたら?

 言われた方は腹が立ち、やろうとしていた事をやらなくなってしまいます。

 「勉強しなさい」もやる気をなくさせる効果があります。

 「うるせえな!」と子に言われ、「やってるよ」、「今からやろうとしてたんだよ」、「あっちに行ってろよ」と喧嘩になったり、「勉強なんかしない!」と発展したりします。

 「勉強しなさい」と言われて、勉強をすることが親の手柄になることを子は知っています。

 折角自分から勉強をしようとしたにも関わらず、親は「勉強をしなさいと言ったからこの子は勉強をした」となるからです。

 親は、「勉強しなさい」と言ってもやらないと、自分に原因があるにも関わらず、「この子はしょうがない子ね」と子供のせいにするかもしれません。

 勉強に対してやる気がある子に「勉強しなさい」は完全に逆効果です。


 子供のやる気をなくさせる魔法の言葉は、「勉強しなさい」なのです。


 「勉強しなさい」と言わないと、全く勉強をしないから言うという人もいるでしょう。

 「勉強しなさい」と言って勉強を始めると、「私が、勉強しなさいと言い続けているから勉強をしている。

 なんて素晴らしい親だろう」と自己満足するかもしれません。

 しかし、人に言われて嫌々やることであるならば、実が入るものでしょうか?

 本人が納得し、本当にやる気になったのなら問題ありませんが、嫌々やらされている感があるのなら、ただ時間を潰しているだけです。

 そして、子が勉強どんなにしても、親は満足しないかもしれません。

 「LINEに返信している時間があるなら勉強しなさい」等、勉強以外の事をやっていることが許せなくなるかもしれません。

 子は親にずっと監視されていること、重箱の隅を楊枝でほじくるが如く、「そんなことをやる暇があったら、勉強しなさい」では疲れてしまいます。

 それは、子だけではありません。

 監視して「勉強しなさい」と言い続ける親も同じです。

 「勉強しなさい」には良いことは有りません。


 確かに、黙っていると何もやらないことで親は不安になり、「勉強しなさい」と言ってしまう気持ちは分かります。

 それでも、「勉強しなさい」は言ってはいけないのです。


 では、どうしたらいいでしょうか?

 やらない原因、やれない原因を子に聞いてみることです。

 本人が勉強をしていると思っているのに、「勉強をしていない」と言うのは避けたましょう。

 原因を聞いた後、「勉強をしないと後で困るぞ」、「良い大学に行けないぞ」は良くありません。

 「勉強の調子はどう」、「なかなか思う様に勉強がはかどらないようだね」、「解らないことはないか」、「勉強は楽しいか」、「困っていることは無い?」・・・

 全く勉強をしていないことが明確な場合は、その理由を聞いてみることです。
 「どうした」、「勉強をしないのはどうして」、「勉強は嫌い?」・・・

 「好きなことはあるか」、「やりたいことはあるか」、「夢はあるか」・・・

 「お父さんは応援してるぞ、困ったことがあったら言ってくれよ」


 試験の後、話を聞くことも良いです。

 決して叱らず、決して褒めずに、「どう思う?」とか、優しく「満足してる?」、「思った点数ではないのかな?」

 そして、「次はどうしたい」、「そのためにどうすればいい」と聞いてみて、「そうすることにしたんだね」と自分で決めさせて、「また話を聞かせてね」と次の機会を約束します。


 どうしても心配ならば、アイメッセージで、「お前があまりにも勉強をしないと、お母さん心配なの。志望校に合格できないのではないかと思って」、「お父さんはお前が勉強しないと不安になるんだよ」とかかもしれませんが、これらは、子に「余計なお世話だ」と言われると、話がこじれます。

 そこで、父が「お母さんが、勉強しなさいってうるさいよなぁ。でも、あなたのことを心配して言っていることは分るよな。でも、どうして勉強しないんだ?」と、うるさいという気持ちに共感するところから、打開することも出来るかもしれません。

 アイメッセージがうまく行かない理由は、問題を抱えているのが親ではなくて子だからです。

 勉強をしないという事は、子のあくまでも問題なのです。

 だから、「勉強しなさい」と言うと、「私自身の問題に、親が口出しして欲しくない」と言うことです。


 従って、親は黙って見守ることしかできないのです。

 きっかけは、外部にあるかと思います。


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