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就職をしたいと思うな! [◆徒然なるままに 「自分らしく生きる」]

 「就職できないと生活ができない。だから、とにかく就職したい」という人はいらっしゃいます。

 そして、このケースなら就職を有難いと思い、一生懸命に会社につくし、解雇は絶対に避けたいと思うでしょう。

 しかし、就職できなかったり、就職しても1年ほどで退職したりする人もいるのです。


 以前、就職をしたいけれど就職できない方々に対して職業訓練の講師をしていた時に、受講生の人たちから聞いた話です。

 採用の際に適性検査を実施する企業がありますが、その適性検査を受ける時に、採用されるように回答するそうです。

 さらに、そのように回答する人が、半数以上いて驚いたことがありました。

 適性検査は、採用を目的しているのではなく、ミスマッチを防ぐのが目的です。

 正直に回答をしないと、採用された後で互いに不幸が起きます。

 互いと言うのは、採用した会社と採用された人ですが、採用した会社に不幸が起きると、その従業員や顧客にも迷惑がかかるのです。

 「就職できないと生活ができない。だから、とにかく就職したい」気持ちはわかりますが、まず採用されないと何も始まらないこともわかりますが・・・


 新卒3年以内の退職率が30%を超える現代では、転職はよくある事になっています。

 しかし、転職には2種類あると私は思います。

 1つ目は、仕事が上手くいかない、給与や待遇への不満、人間関係に問題があるなどの理由です。

 これも、本当にどうしようもない状況があるので、決めつけることはできませんが、職場に対応できない退職と考えられます。

 2つ目は、自分の力を出し切ったという理由です。

 やるだけやったけど、どうにもならない壁があった。自分の力はこの職場では思う存分発揮できない。

 自分は仕事をやり遂げた。この職場から得られるものは無い。

 職場に不満がある場合、「どうにもならない」と思うのか、「どうにかしてやろう」と思うのかの違いです。

 「どうにかしてやろう」と思い、結局駄目である場合の退職ならば、転職はOKと思います。


 そのためには、「就職をしたい」と思うのではなく、「入社して仕事を全うしたい」と、就職をゴールとしないことです。

 転職が当たり前となっている現代ではなおさら、就職を軽んじる傾向があるような気がします。

 転職が当たり前ではなく、スキルアップが当たり前なのです。

 スキルアップのための手段として転職があるだけですから、就職して何も得ていないなら、何か得られるまで頑張るしかありません。

 当事者だと深刻な問題かもしれませんが、無礼を承知で言わせてもらうなら、「就職浪人を避けたい」、「履歴書に空白期間をつくりたくない」から、とにかく就職することはかまいませんが、就職したら一生懸命に働くことです。

 文句を言うことは簡単です。

 現状を打破すること、打破しようとすることが自分を高める唯一の手段です。

 どんなことからも人間は学ぶことができるからです。


 そして、なりたい自分があって、ぶれない自分がいれば、就職浪人も履歴書の空欄も怖くないはずです。

 怖いのは、フラフラした人生です。


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みんながするから中学受験② 「ぶれないために目的を持つ」 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 「娘が中学受験をしたいと言うから、受験させることにしました」

 何のためですか?

 中学受験は、子供の欲しいものを、買ってあげるというレベルではありません。

 家庭にとっての一大事のはずです。

 中学受験は入学すると、中高一貫となりますから、高校入試の制度は、私立中からの高校受験は前提となっていません。

 つまり、6年間は同じ学校に通うことになります。

 高校受験ならば、中学受験よりも、本人の意向に即した学校選びができ、本人が希望した学校を受験する色合いが濃くなります。

 高校受験は、中学受験より親の関与は少なくなり、本人のやる気が問われ、本人の自主性を育てることができます。

 高校受験の良い点も、中学受験の良い点も沢山ありますから、そこを見極めたいところです。


 少なくとも、「みんながするから中学受験」では、6年間通い続けられるか疑問ですし、今後の人生が「みんながするから」になってしまうかもしれません。

 仲間外れになりたくないとか、自分の気持ちに反しても、みんなに合わせるとか、下手をしたら人のご機嫌を伺う人間に・・・と色々考えてしまいます。

 入試で面接試験が無いとしても、志望動機と入学してから何をしたいのか、何ができるのか、それらは何の為なのかを考えさせて受験させることが重要であると思います。

 目的を持っていれば、ぶれずに堂々と「私は〇〇中学を受験します」、「私は中学受験をしません」と言えると思うのです。


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みんながするから中学受験? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 とにかく、中学受験をする小学生が多いです。

 まるで中学受験をしないことが、悪い事ではないかと思うほど、多いです。

 受験勉強を始める時期も早くなり、昔は小5年生からだったのが、小学4年生から始めることが多くなり、驚いたことがありました。

 ところが、今や小学3年生は当たり前、小学1,2年生から始める時代です。

 小学生の低学年の子は、中学受験について、どれだけ理解しているのでしょうか?

 私は、ほとんど理解していないと思っています。

 従って、中学受験は親の勧めが、大きく影響しているわけです。

 本人も、「〇〇ちゃんが受験するから」とは言うものの、〇〇ちゃんも親の意向で受験を決めたのではないでしょうか?

 では、親はどうして受験させるのかと考えると、ひょっとしたら、みんなが受験するからではないかと思ってしまいます。

 全員がそうでは無いですが、一部の親は、自分の子だけ中学受験をしない事が、許せなくなっているかもしれません。

 「〇〇さんは、子供を中学受験させないらしいわよ」と言われるのが、怖いのかもしれません。

 「うちの子は4教科よ」と、2教科受験でも問題が無いのに4教科。

 「うちの子は小学2年生から受験勉強よ」と、まるで早い時期から受験勉強をさせることが、正しいと言わんばかり。

 「うちは、学習塾代に沢山かけているのよ」と、お金をかけていることが、教育熱心と言わんばかり。

 「うちの子は、中学受験の大手〇〇塾に通わせているのよ」と、ブランド志向。

 こんなことは有りませんか?


 中学受験をさせる事が、ステータスになっていて、小さい時から、有名塾に入れて、たくさんのお金を支払うことで、教育熱心な親を演じていませんか。

 また、そのような思いが少しでもあることに、気づいていない親も、多いのではないかと思います。

 「中学受験をさせない」とは言えない状況が、親たちをそうさせている気がします。


 それは、子供にも伝わっていて、「みんなと同じじゃないと嫌」、「独りぼっちになるのは嫌」、「自分だけ違うことは嫌」と思う子が増えている気がします。

 人は、一人ひとり違うわけですから、同じじゃないのは当たり前です。

 大切なのは、その異なる人(考え方)を受け入れることです。

 色々な人がいて、社会は成り立っています。

 だから、色々な職業があり、色々な仕事をしている。

 職業には良し悪し無し!

 色々な人がいて、それで世の中が成り立っています。

 本当に自分が目指すものがあれば、周りにとやかく言われても気になりません。

 そして、他人をとやかく言うことも必要ありません。

 とやかく言う人は相手にせず、実現させたい未来に向けて進んでいければいいのです。


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できない事ではなく、できる事から始める [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 人は、できることが沢山あるのに、できない事が気になってしまい、落ち込んでしまうことがあります。

 自分自身も、長所が沢山あるのに、自分の嫌なところばかり気になって、自己嫌悪になることもあります。

 できる事、できている事、成し遂げた事、これらは実際の成功体験で、疑いもない事実です。

 そして、自分の良いところに目を向ければ、気持ちが好転していくはずです。


 子供に対しても、点数の悪い教科が気になってしまい、良い得点を取っている教科もあるのに、悪い教科について、つい一言、言ってしまいます。

 しかし、良いところを見てあげれば、満更でもないことは少なくないはずです。

 学校の定期試験の試験勉強でも、学校でやった難しい問題が気になってしまい、それをできるようにしようと勉強をする子がいます。

 その事自体は間違っていないのですが、それをする前提は、他の問題ができていることです。

 100点目標の子が、ほとんど全ての問題ができる中、その難しい問題だけできないということならば、その問題に取り組むことは正しい事と思います。

 しかし、70点目標の子が、難しい問題を試験前にやる必要は無いと思います。

 たとえ、先生が絶対に出すと言っていたとしても、できない問題をできるようにするためには、多くの時間を割くことになります。

 それよりも、自分のできる問題を、確実にできるようにすることが、目標点を超えることに直結します。

 難しい問題の勉強をしていたために、簡単な問題も落としてしまうならば、簡単な問題は絶対にできるようにすることの方が良いです。

 自分ができる問題、簡単な問題は、基本ですから、その後の学習にもつながっていきます。

 難しい問題は、応用や発展となりますので、そこができないから後で困るということを、気にする必要は無いのです。

 できない問題より、自分のできる事をコツコツと学習する事で、得点力がついていきます。

 そして、いつかは今までできなかった問題が、できるようになるのです。

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習得するな、修得せよ [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 勉強ができる人とはどんな人でしょうか?

 たくさん勉強をしなくても解いてしまう人。

 見たことがない問題でも解いてしまう人。

 皆ができない問題でも解いてしまう人。


 逆に、勉強で困っている人は・・・

 勉強に時間をかけているのに問題が解けない人。

 初めても問題は解けない人。

 一度やったことがある問題でも、時間が経つと忘れてしまい解けない人。

 数字が違うと解けない人。

 問題文が少し変わると解けない人。

 皆が解けている問題でも、苦労する人。


 と言うことは、勉強で困っている人は、勉強ができる人になればいいので、『習得』することを止めて、『修得』すれば良いのです。

 『習得』は、教わって(習って)、覚えるという意味合いがあります。

 『修得』は、他人を観察して考えて、会得するという意味合いがあります。


 職人さんが、仕事を会得するために、師匠がやっていることを見て、目的と理由を考え自分のものにしていくことがあります。

 師匠も弟子を一人前にするために、何も教えずにいることがあります。


 例えば、分数の足し算で1/3+1/2

 自分のお子さんができない時に、どのように指導しますか?

 やってはいけないことは、やり方を教えること。

 「分母を最小公倍数にして足せばいい」は良くありません。

 まず子供ができない理由を考えます。

 解らない理由として主なことは、①分数の意味が解らないこと、②同じ分母の分数の足し算が解らないこと、③分母が違っていても、同じ大きさの分数があることが解らないこと、④分母が異なる分数はそのままでは足せないことが解らないこと、などです。

 解らない可能性として一番高いのは、①分数の意味が解っていないことを、充分理解していないことです。

 そこから通分して足し算することを修得させるには、目的(分母が異なる分数をまとめる)を明確にして、理由(問題点=このままでは足せない、どうしたら足せるのか)を考えさせることです。

 ポイントは教えないことです。

 どんなに言いたくても、「分母を同じにすればいい」とか、「分母と分子に同じ数字をかければいい」とか、「分母を同じにして分子を足せばいい」と言わないことです。

 凄く危険なのは、「分母の数字をかければいい」です。

 これは、1/4+1/6の場合、「分母の4と6をかけて、分母を24にすればいい。そして1/4の分子に6、1/6の分子に4をかける」というものです。

 これでは、やり方を教えて覚えさせる『習得』です。

 とにかく、教えないで考えさせて、自分自身で通分を会得せるのです。

 とにかく結果を急がないことです。

 良い結果をつくろうとしないことです。

 時間がかかるような気がするかもしれませんが、教わらないで考えることをしていくと、必ず勉強ができるようになり、楽に早く解けるようになります。


 と言うことで、私も言いたいのを我慢して辛抱の日々です。

 「ここで教えてしまっては、これから解らなくなる」

 「自分で気づけば一生ものだ!」と言い聞かせて、授業をしています。



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