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「わからなくなると、ノートをめくり前を見る」は赤信号! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 学力が伸びない子にはいくつかの特徴があります。

 「わからなくなると、ノートの前の方を見始める」もその一つです。

 どうやって解くのかわからなくなると、ノートをめくって前にやったことを見て同じようにして解こうとする子がいます。

 試験ではノートはありませんから、解らなくても、ノートを観ずに考える癖をつけたいところです。

 「何もわからないからノートを見ている」と言う子もいると思いますが、少なくとも授業中は、先生がヒントを出したり、解るように指導してくれたりするはずですから、見ないで考えることです。

 ノートを観ようとする子は、答えを出そうとする子に多いです。

 その問題を解決しようとする子です。

 問題を解いて正解を得ることでは学力がつかないのに、答えを出そうとするのです。

 学力を身につけるためには正解はいりません。

 ノートを見たり、誰から教わったり、例題や解答を見たりして答えを出しても、理解していることとは別だからです。

 たとえ正解が出なくても、問題に書いてあることを整理して解る努力が大切であり、問題を読む得過程が学力をつけてくれるのです。

 一人で勉強するときも、まずは問題文を読み解くことに時間をかけると良いと思います。

 そして、読み解いたとしても問題が解けない場合、解説を読んだり誰かに聞いたりして、「そう考えればいいんだ」、「なるほど」となれば学力がつくはずです。


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教えてもできるようにならない! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「この問題、解らないから教えて」と聞いてくる子に対して、「これはね、こうすればできるよ」と教えてもできるようにはなりません。

 それが、算数や数学の文章問題ならなおさらです。


 問題を解くためには2つのことが必要です。

 まず、問題の理解です。問題の内容を正確に把握することが必要です。

 2つ目は、そこから何が判るかを考えることです。

 易しい問題とは、問題文の意味が簡単に解り、すぐに解答を得ることが出来る問題のことです。
  
 難しい問題は、問題文を読み取ることが困難で、読み取ることが出来たとしても、そこから判ることを考えられない問題です。

 その2つを子に教えてしまうと、何の勉強にもなりません。

 「この問題文の意味は〇〇ということだよ。だから、〇〇すればできるよ」では、子の学力を伸ばす部分である、問題の意味を考えることと、そこから判ることを考えることを親が肩代わりすることになります。

 納得していないのに、解答を得ることが出来ると「解った」と言う子は、教えてもできるようになりません。

 その場合は、問題の意味を考えることに時間をかけ、解らなければヒントを少し与えて見ます。そして自分で説明をさせて、次にそこから解ることを考えさせます。

 出てこないようならば、こちらから質問をしていきます。

 問題の意味と、そこから判ることを考えるくせを、つけていくことです。


 ところが、一方的に教えても伸びる子がいます。

 それは、教えてもらったことを解釈し、自分の言葉(考え)で理解することが出来る子です。

 そのような子は、観察力と洞察力がある子です。好奇心が旺盛で、いつでも「なぜ」と考える子であるならば、教えもらっても納得するまで「解った」とは言いません。

 このようになれば、自然に学びが身に付き、学力はどんどん伸びていくでしょう。


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「勉強しなさい」に良い事無し! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「勉強しなさい」

 言われた子はたして、やる気になるでしょうか?

 今から勉強をしようとしている子がいたとします。

 その子に向かって「勉強しなさい」と言ったらどうなるでしょうか?

 何かをやろうとしているところに、「やりなさい」と言われた人は、やるのを止めてしまいます。

 食事を作ろうとしている時に、「早く作れよ」といわれたら?

 言われた方は腹が立ち、やろうとしていた事をやらなくなってしまいます。

 「勉強しなさい」もやる気をなくさせる効果があります。

 「うるせえな!」と子に言われ、「やってるよ」、「今からやろうとしてたんだよ」、「あっちに行ってろよ」と喧嘩になったり、「勉強なんかしない!」と発展したりします。

 「勉強しなさい」と言われて、勉強をすることが親の手柄になることを子は知っています。

 折角自分から勉強をしようとしたにも関わらず、親は「勉強をしなさいと言ったからこの子は勉強をした」となるからです。

 親は、「勉強しなさい」と言ってもやらないと、自分に原因があるにも関わらず、「この子はしょうがない子ね」と子供のせいにするかもしれません。

 勉強に対してやる気がある子に「勉強しなさい」は完全に逆効果です。


 子供のやる気をなくさせる魔法の言葉は、「勉強しなさい」なのです。


 「勉強しなさい」と言わないと、全く勉強をしないから言うという人もいるでしょう。

 「勉強しなさい」と言って勉強を始めると、「私が、勉強しなさいと言い続けているから勉強をしている。

 なんて素晴らしい親だろう」と自己満足するかもしれません。

 しかし、人に言われて嫌々やることであるならば、実が入るものでしょうか?

 本人が納得し、本当にやる気になったのなら問題ありませんが、嫌々やらされている感があるのなら、ただ時間を潰しているだけです。

 そして、子が勉強どんなにしても、親は満足しないかもしれません。

 「LINEに返信している時間があるなら勉強しなさい」等、勉強以外の事をやっていることが許せなくなるかもしれません。

 子は親にずっと監視されていること、重箱の隅を楊枝でほじくるが如く、「そんなことをやる暇があったら、勉強しなさい」では疲れてしまいます。

 それは、子だけではありません。

 監視して「勉強しなさい」と言い続ける親も同じです。

 「勉強しなさい」には良いことは有りません。


 確かに、黙っていると何もやらないことで親は不安になり、「勉強しなさい」と言ってしまう気持ちは分かります。

 それでも、「勉強しなさい」は言ってはいけないのです。


 では、どうしたらいいでしょうか?

 やらない原因、やれない原因を子に聞いてみることです。

 本人が勉強をしていると思っているのに、「勉強をしていない」と言うのは避けたましょう。

 原因を聞いた後、「勉強をしないと後で困るぞ」、「良い大学に行けないぞ」は良くありません。

 「勉強の調子はどう」、「なかなか思う様に勉強がはかどらないようだね」、「解らないことはないか」、「勉強は楽しいか」、「困っていることは無い?」・・・

 全く勉強をしていないことが明確な場合は、その理由を聞いてみることです。
 「どうした」、「勉強をしないのはどうして」、「勉強は嫌い?」・・・

 「好きなことはあるか」、「やりたいことはあるか」、「夢はあるか」・・・

 「お父さんは応援してるぞ、困ったことがあったら言ってくれよ」


 試験の後、話を聞くことも良いです。

 決して叱らず、決して褒めずに、「どう思う?」とか、優しく「満足してる?」、「思った点数ではないのかな?」

 そして、「次はどうしたい」、「そのためにどうすればいい」と聞いてみて、「そうすることにしたんだね」と自分で決めさせて、「また話を聞かせてね」と次の機会を約束します。


 どうしても心配ならば、アイメッセージで、「お前があまりにも勉強をしないと、お母さん心配なの。志望校に合格できないのではないかと思って」、「お父さんはお前が勉強しないと不安になるんだよ」とかかもしれませんが、これらは、子に「余計なお世話だ」と言われると、話がこじれます。

 そこで、父が「お母さんが、勉強しなさいってうるさいよなぁ。でも、あなたのことを心配して言っていることは分るよな。でも、どうして勉強しないんだ?」と、うるさいという気持ちに共感するところから、打開することも出来るかもしれません。

 アイメッセージがうまく行かない理由は、問題を抱えているのが親ではなくて子だからです。

 勉強をしないという事は、子のあくまでも問題なのです。

 だから、「勉強しなさい」と言うと、「私自身の問題に、親が口出しして欲しくない」と言うことです。


 従って、親は黙って見守ることしかできないのです。

 きっかけは、外部にあるかと思います。


 ※宣伝ぽくなってしまうかもしれませんが、例えば、いぶき学院では2月に新中1対象に、3月に新中3対象に『高校入試説明会』を開催します。そこでは一切「勉強しなさい」とは言いませんが、出席した子は明らかに変化が見られます。外部生参加OKです。「勉強しなさい」についてもご相談承ります。

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「やればできる」はやれない子? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 自分で「やればできる」と言う子がいます。

 では、どうしてやらないのでしょうか?

 やらない理由の1つとして考えられるのは、やって結果が伴わないことを恐れているケースがあります。

 頑張ったのに上手くいかなかった場合、「やればできる」と言っていた自分を否定することになるからです。

 頑張ってダメだった自分を受け入れることが出来ないのです。だから、やらないのです。


 このような子は、言い訳が多く、出来ない理由を作る傾向があります。

 「もっと出来ない子がいる」、「平均点は超えている」とか、教科に限定して「数学は平均より上」と言うこともあります。

 やっていないのに「理科は苦手だから」、「暗記は苦手だから」と言う時もあります。
先生や親のせいにすることもあります。

 勉強だけではありません。

 友達関係でも、嫌われそうになると嫌われることが怖いので、自分から嫌う形をとることもあります。

 臆病で何事からも逃げてしまいます。

 それを察せられるのが怖いので、表面上は元気に振舞うかもしれません。


 この場合の対処法として次のようなことが考えられます。
 ① 結果で叱ったり褒めたりすることをしない。
 ② 頑張ったことを認めてあげる。
 ③ 目的を考えさせ、表面上の結果は価値のないものであることを認識させる。
 ④ 諦めないことの大切さを考えさせる。
 ⑤ 学校行事や部活動など集団行動で、頑張る経験をさせる。


 いずれにせよ、全力で取り組めない、挑戦しない人生にならないように、周りの関わり方が重要になると思います。



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挨拶が人間力を高める [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 マンションに住んでいる方の話です。コロナ前と後で大きく変わったことがあるそうです。

 それは、挨拶です。

 コロナ前は同じマンションに住んでいる人が敷地内ですれ違ったり、同じエレベーターに乗ったりした場合、「こんにちは」と挨拶をしていたそうですが、コロナが流行した際は、エレベーター内では誰も声を出さず沈黙が続いていたそうです。

 そして、コロナが収束に向かってきて、やっと少しずつ挨拶をする人が増えてきたそうですが、コロナ前には戻っていないとのことです。

 私が気になったのは「特に子供たちが挨拶をしないようになった気がする」と言うことです。2020年からの3年間は声を出さない期間でしたから、それが子供たちに影響していると考えられます。


 登山をすると知らない人でも挨拶をします。サイクリングでも挨拶をします。

 挨拶されると、自分自身を受け入れられた(存在を認識された)と気分が良くなるものです。

 「ほっといて欲しい」という人もいるかもしれませんが、殆どの場合、嫌な気持にはなりません。

 お互いに挨拶をして認識し合うことで、他者意識が生まれ、自分自身を知ることにもつながります。
 
 そして、他人への気遣い、他人との協力、人のありがたさを知り、感謝できる人間になっていくのではないでしょうか。

 家庭円満も、「おはよう」、「いってらっしゃい」、「行ってきます」、「ただいま」、「お帰りなさい」、「おやすみなさい」などの挨拶から始まると思います。

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