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9たす1は? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 算数や数学が解らない原因として、「10進法が解っていない」があると私は考えています。

 1+1=2、2+1=3、3+1=4、・・・

 そして、9+1=10ですが、どうして9+1=10なのでしょうか?


 これは、あくまで私の考えですが
 「9の次が10」だからと考える子、「9に1をたすと位が上がる」と考える子がいます。

 「9の次が10」と考える子は、数字を文字として認識しています。1~9まで順に覚え、その続きで11,12,13・・・と言う文字を覚えていきます。9の次は10という文字が来るということです。

 従って、大きな数字になると分からなくなったり、たしざんを1つ1つ数えたり、指を使って考えたりすることがあります。

 「9に1をたすと位が上がる」と考える子は間違ってはいませんが、問題は位が上がる理由を方法としてとらえているのか、理解しているのかです。

 方法としてとらえていると、簡単な計算も筆算を使わないとできなくなる子もいます。

 2けた+1けたの計算でも、筆算を使うようならば理解していない可能性があります。

 繰り上がり、繰り下がりが苦手と言う子もこれに該当します。

 計算が早い子でも、計算と言う作業を訓練することで早く計算出来るケースがあります。

 理解していないで訓練で出来るケースは、「計算はできるのに・・・」となり、中学、高校となるにつれて数学の本質が解らない状況になることが予想されます。


 10進法を理解している子は、「32と言うのは10が3つと、10が3つと、1が2つある」ということを理解している子です。

 9に1をたして大きなまとまり10をつくります。

 それが何個あるかを、左側に書きその位を十の位と言います。

 そう考えると、2という数は、1+1=2とか、1の次は2という考えではなく、1が2個あるという考え方になります。

 どちらにせよ「9の次は10」は危険な考え方であると言えます。

 10進法を理解するためには、小学1年生から適切な指導をしていくことが大切かと思います。

 そして、たし算とひき算の筆算をやり方として身につけないことです。

 計算の答えを楽に出す方法としての筆算であり、筆算で答えが出る理由が大切です。

 算数、数学が苦手な子にならないように、最初に気をつけたいことを考えてみました。

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