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集団(一斉)指導向きの人 個別指導向きの人 ② [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 集団指導の学習塾では、先生が理解しているかどうかチェックしながら、授業を進めるので、解らなければ先生の方から声をかけてくれることも有ります。

 しかし、解らない人の為に授業をしたり、解らない人のところへ行って説明したりすることが、困難な場合が有ります。

 1つ目は、1クラスの人数が多い場合。
先生によって差があると思いますが、20人以上だと個人への対応は困難かと思います。
積極的に授業中や授業の前後に質問をしていくことです。

 2つ目は、おしゃべりなどをしていて、話を聞いていない子に対する場合。
何度も同じことが起きるならば、他の子への迷惑になりますから、同じ説明はできないかと思います。
あまり、迷惑をかけるようならば塾をやめさせられる覚悟が必要です。

 3つ目は、やる気のない子に対しての場合。
解らない理由がやる気がないことであるため、何度説明を繰り返しても解決になりません。
学習塾の先生と話をして、一緒に解決策を探ると良いかもしれません。

 4つ目は、学力が追いついていない場合。
以前の学習の抜けが多過ぎるなどで、全体の話についていけない場合です。
それでも頑張ってついてくる子は、良いところ(ここでは頑張ろうという気持ちや僅かな進歩)を認め勇気づけることで、徐々に変化がみられることが有りますが、集団指導では限界があります。

 やる気がない場合や他の子に迷惑をかける場合は、そこが改善されない限り、どんなに素晴らしい学習塾で優秀な先生が指導しても、どうにもなりません。

 成績が上がらない理由は、学習指導法ではなく別にあるからです。

 そこで、学習塾側がやる気を出させる工夫や、授業に対する姿勢を良くしていくアプローチをする必要が出てきます。

 しかし、学習塾はやる気のある子に対して授業を行うことが前提ですので、それも限界があります。

 先生の力量次第と言うことになり、力量が低い先生では、やる気の無い子をどうすることもできません。

 やる気の無い子に関しては集団指導でも個別指導でも、学力を上げることは難しいと言わざるを得ません。

 従って、頑張ろうとしても、授業についてくることが困難な子は、個別指導等の力を借りた方が良いということです。



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集団(一斉)指導向きの人 個別指導向きの人 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 集団指導の学習塾の説明では、個別指導のデメリットを挙げて集団指導のメリットを聞かされ、個別指導の学習塾の説明では、集団指導のデメリットを挙げて個別指導のメリットを聞かされる。

 本当は集団向きの子でも個別でやることになったり、個別向きの子が集団でやらざるを得なくなったりすることにもなります。

 いぶき学院は集団と個別のコースが有りますから、どちらが良いとか悪いとかと言う考えは有りません。

 どちらの方が、その子の目的にマッチするかと考えて勧めています。


 集団指導と個別指導を比較して、集団指導のメリットは次のようなところにあると思います。
① 授業料が個別指導と比べて安い
② 授業時間が長くとれる
③ 他の人の考えを聞くことができる
④ 考える時間を多くとれる
⑤ 授業の受け方、話の聞き方を身に付けられる
⑥ 質問できなくても、先生が気付くことができる
⑦ 先生の力量が集団指導の先生の方が高いことが多い
⑧ 解らないことを、すぐ質問することができる(?)
⑨ 居場所になる(?)

 それに対して、個別指導のメリットは
① 都合の良い日時に授業を設定できる
② 必要な教科に絞って学習できる(教科によって回数を調整できる)
③ どうしても相性が合わない先生については変更してもらうことができる
④ 都合ができた場合、授業日時を変更できる
⑤ 自分の目的に合わせたカリキュラムで学習できる
⑥ 解らないところに戻って学習できる
⑦ 学力や志望校に合わせて内容や教材を設定できる
⑧ 解らないことを、すぐ質問することができる(?)
⑨ 居場所になる(?)

 費用面と授業時間の長さで考えると、集団指導。

 その子に合わせた教科、日時、回数で授業が受けられるということでは、個別指導。


 では、学力が伸びるのはどちらかというと・・・

 それこそ、本人の状況と目標の成績や学力、そして志望校によって異なるかと思います。


 本人には集団指導が向いているのか、個別指導が向いているのか。

 どのように決めればいいかですが。

 まず、集団指導での学習を考えて、集団指導が合わなければ個別指導にすることが良いと思います。

 集団指導が合わないというのは、主に次のようなことです。
① 目的が合わない…高校受験目的のクラスに、高校受験をしない私立中の子が入るなど。
② 目標(学力)が合わない…偏差値50目標の集団指導に、偏差値70目標の子が入るなど。
③ 日時(曜日)が合わない…クラブチームに入っているなど、他の習い事と集団指導の時間が重なる。
④ 学力が合わない…今までの学習の抜けが多すぎるなど。
⑤ 性格的に合わない…他の人のペースに合わせられない、他の人がいると委縮してしまうなど。

 なぜ、集団指導から考えるかと言うと、私は集団指導の方が学力は伸びると考えているからです。

 特に中位から上位の成績を目指している子は、集団指導の方が良いでしょう。

 平均点を目標とする子は、個別指導と集団指導どちらでもよいと思いますが、あまりにも分からないことが多くなっている子は個別指導となるでしょう。

 全ての子に当てはまるわけではありませんが、学校の定期試験で60点(平均点)~100点目標ならば集団指導、40点~60点目標ならば集団でも個別でも、20点~40点目標ならば個別指導。

 もちろん100点目標の子でも個別指導で問題ありません。

 しかし、個別指導で学習して高得点を取るためには、次のことに注意してください。

 遅刻、欠席は厳禁。

 宿題は勿論のこと家庭学習を自分でする事。

 積極的に質問をして理解できていないことを無くすこと。

 受け身にならずに自ら学習を積極的にして、個別指導のメリットを利用する。

 ここで言うメリットとは、自主学習における解らないところを質問できることです。


 以前、個別指導で見ていた子が、偏差値65~70取れるようになりました。

 その子は、全てにおいてきちんとしていました。

 宿題については、やっていないと集団指導では困りますが、個別指導では困らない。遅刻すると、集団指導では時間になると授業開始ですが、個別指導では本人が来てから授業開始となります。

 つまり、個別指導に通う子は自分のことを、律していけるかどうかがポイントとなります。

 従って、100点を目標に学習することは個別指導でも問題ありませんが、集団指導には成績上位につながるメリットがあります。

 集団指導の一番のメリットは『考える時間を多く取れる』ことです。

 個別指導では、どうしても問題演習が多くなりがちで、先生がやり方を教えて、その通りに問題を解かせることがあります。

 集団指導では、個別指導よりも授業時間が長くなることと、全員で同じことをやることができるので、『考える時間を多く取れる』のです。

 個別指導では、授業時間が短いことと、先生1人に生徒2人の指導では、問題演習の間に別の子を指導することになるため、作業させることが必要になるのです。

 得点は、やり方を覚える事で取れますが、その時だけの結果で終わったり、問題が少し異なるとできなかったりします。

 学力は、やり方を覚える事ではなく、理解する事はでしか伸びません。

 理解するためには、指導者は教えない事、子供達は考える事が必要です。

 集団指導では、それが個別指導よりも可能なのです。

 例外ばかり挙げていますが、これも指導者(先生)によっては、その集団指導のメリットを活かしきれない人もいることもご理解ください。

 私が書いたことは、全て当てはまることではありません。

 集団指導でも個別指導でも、やっぱり指導する先生の力量とシステムがポイントとなるからです。

 学習塾で学ぶ際に、学習塾の都合で、集団指導や個別指導のコースを選択することは避けたいところです。

 本人の、目的、志望校、目標とする学力や成績、性格を総合的に見て判断することが大切です。



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学力が伸びる子の問題演習 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 学力が伸びていく子と伸びない子では、解らない問題への取り組み方に違いがみられます。


 ◆伸びる子はあきらめない

 わからない問題があった時、伸びる子はあきらめずに考え続けます。

 すぐ、誰かに教えてもらったり、解答を見たりしないで考えます。
 
 考えるというのは、答えを考えるのではなく、問題文を見直して何が書いてあるのか、どんな意味なのか、解っていることは何なのかを考えて整理していきます。

 教えてもらったり、解説を読んだりすると、その部分(問題を考えること)が省略されて、いきなり解き方を知ることになります。

 道に迷った時、子供でも大人でも、「次の交差点を左に曲がって、右側の2つ目のビルの8階」と言えば、(正解に)たどり着けるものです。

 解き方を覚えても学力はつきません。
問題を考えることで学力はつくからです。

 解説を読んだときは理由、正解にたどり着く理由を考えで学ぶことです。



 ◆伸びる子は正解を出そうとしない

 従って、伸びる子は正解にフォーカスせず、問題文にフォーカスします。

 正解を出そう出そうと思うと、どんどん解らなくなるものです。

 落ち着いて問題文を読み直して、順を追って考えていくと、正解は出そうとしなくても出るものです。

 あまりにも正解にこだわると、一番大切な問題を読み解くことが疎かになり学力が付きません。

 学力をつけるためには、正解にたどり着けなくても、そこに行きつくまでの過程を大切にすることです。

 伸びない子は「答えが間違っていたら意味が無い」と考えるかもしれませんが、「答えが間違っていても、考えることに意味がある」のです。難しい問題を解くと学力がつくのは、正解を目指しはしますが、正解を出せなくても途中まででも、問題文を読み解くことだけでも意味があるからです。

 従って、結果で判断することは、我々も本人も保護者様もしてはいけないことです。


 ◆伸びる子は復習する

 正解に辿り着けなくても、問題を読み解いて、考えて、それでもできなくて、解説を読んだり説明を聞いたりして理解する。

 その上で、時間をかけなくても良いので復習ができれば伸びていくでしょう。

 復習は、問題を解く手順を覚えるのではなく、不足している知識を補うことと、どうしてそうなるかを理解する事で、別の問題に応用できるようにすることです。

 その問題だけ解ければいいというより、類題も意識すると良いと思います。


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授業中の集中力で家庭学習を減らせ! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 学習塾の授業でも学校の授業でも、授業中に分からないことが有ると、それを補うには大きな労力(エネルギー)が必要です。

 授業後に先生に質問したり、自力で学習したり、友達や家族に聞いたりすることになります。

 しかし、それらのことが実践できる人はどれだけいるでしょう。

 一旦解らなくなると、その後の授業内容が分からなくなり、収拾がつかなくなることも有ります。

 少し時間が過ぎると、解らなかったことを忘れてしまうことも有ります。

 したがって、授業中は解らなくならないように授業を受けることがポイントです。

 では、どうすればいいのでしょうか。

 まず、授業中は先生の話に集中して聞き漏らさないようにします。

 ノートを取るよりも話を聞いて理解することが重要です。

 知識として入れることも有りますが、大切なのは理解することです。

 なぜ、どうしてと目的と理由を考えていくことで、知識が関連付けられ記憶に残りやすくなります。

 もし、解らなくなった場合は、すぐ先生に質問することです。

 この場合、話を聞いて解ろうとしていることが条件です。

 聞き漏らしたり解らなくなったりしても、授業中に友達に聞くことはやめましょう。

 友達に聞いている間に授業が先に進むと、さらに解らなくなるからです。


 まず、話を聞き漏らさないようにして、理解することに全力を注ぐ。

 それでも解らない場合は、先生に質問をする。

 どうしても、授業中に質問できなかったならば、授業後に質問をする。

 家庭学習は授業内容を見直して、自分で説明できるようならば良い。

 定着と理解を深めるために問題演習(宿題)をする。

 理解ができていれば、家庭学習にはそれほど時間がかからないはずです。

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都立高校推薦入試で合格する人、やめた方がいい人 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 推薦入試で合格できる人は・・・一般入試でも合格できるような内申点を持ち、文章力と面談力のある人。

 特に都立上位校では3倍を軽く超える倍率ですから、約3~4人に1人しか合格できません。

 つまり選ばれる必要があるのです。選ばれるためには、他の人と比べて抜きに出るものが必要です。

 しかも、受験生は中学校でも成績上位の人たちです。その強敵を相手に選ばれるためには、「他の人とは違う!」というものが必要です。

 当塾で、日比谷高校や小山台高校に推薦で合格した人たちは、推薦入試の練習では面談と集団討論は、大きな声でハキハキと自分の考えを言えていました。

 学校も研究し尽くし、もちろん将来のことも語ることができ、想定外の質問にも対応できていました。

 日比谷ではオール5の受験生が4人いて、その中から1人だけ選ばれなければ合格できないのですから、当然と言えます。

 上位校になればなるほど、そのハードルは高く、推薦入試に備える準備にも時間がかかることになります。
 学校の研究、中学時代の出来事、高校でやりたいこと、将来の夢ややりたいこと、最近起きた出来事などをチェックして自分の考えを持つことから始まり、練習を積む。

 作文についても、過去の題材を中心に書く練習を行い、添削を受けて書き直す。

 それらの準備にどのくらいかかりますか?

 1日や2日では終わりません。

 本気で推薦入試で合格しようとしたならば、かなり前から準備を始め、1週間前から特訓かもしれません。

 もちろん、倍率の低い都立高校であるならば、準備に要する時間はかなり少なくなると思います。


 「どうせ、受からないから」と、準備をほとんどしないで、推薦入試を受けることもできます。

 「どうせ、受からないから」と、受かりそうにないのに、推薦入試を受ける人もいます。

 しかし、推薦入試は2日間、合格発表まで1週間。

 「受からない」と言っていても、誰でも合格発表は気になるものです。

 発表までの期間はどれだけ、集中して一般入試に向けての勉強をすることができるでしょうか。

 しかも、学力が一番つけられるのは1月です。

 本番に近づけば、誰でも一生懸命になります。

 2月も学力をあげることはできますが、私立高等学校入試も始まり、無茶な勉強より体調管理が重要になってくるからです。

 その1月に推薦入試があるために、1月に入ったら推薦の準備、本番で2日間勉強できず、2月に発表。

 もし、不合格ならば、すぐ切り替えて2月10日からの私立高等学校入試の準備。

 私立が終わると10日後くらいに本命の都立高校入試です。



都立高校の一般入試は、推薦で合格できる人はほとんど合格できる力があるはずです。

試験に自信がないということで、推薦入試と考える人もいるかもしれませんが、自信を持って一般入試を受けても良いと思います。

次のようなことを考えてください・…①推薦で合格、②推薦で不合格、一般で合格、③推薦で不合格、推薦で不合格、④推薦を受けないで、一般で合格

悔いの無い受験方法を選んでください。

私なら、③を避けます。

あくまでも私なら、「推薦を受けないでその分勉強していればよかった」と思うからです。

不合格となっても④ならば、精一杯やったと思えるので悔いは残りません。

一概に当てはまることではありませんので、よく考えてください。


 ということで、都立の推薦入試は、一般入試で合格できる可能性のある人を不合格にするかもしれません。

 「2回チャンスがある」、「受からないことはわかっている」と言う推薦入試はやめた方がいいでしょう。

 推薦入試で力を発揮できる人で、推薦入試で有利な人が「絶対に合格する!」と言う強い意志で受ければ受かります。

 都立推薦入試を受けるかどうかは、内申と模試の結果、面接向きか、文章力はあるか、そして志望校はどこかによって決めることになります。

 少なくとも、内申が前年度の推薦合格者の最低内申を、下回っているのならやめた方がいいでしょう。

 「受かるかもしれない」と言う甘い考えで推薦入試は受けないことをお勧めします。

 悩んだら、信頼できる教育関係の人に相談してください。

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都立高校推薦入試は受けた方がいいか? [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 東京都立高等学校入試は推薦入試と一般入試があります。

 推薦入試と一般入試は別の日に行われるため、都立高校入試は、入試方法を変えて2回受験できることになります。

 また、推薦入試と一般入試では同じ高等学校でも、受験校を変えてもかまいません。

 そこで、よく耳にすることですが「2回チャンスがあるから、推薦入試を受ける」という話です。


 推薦入試についてですが、2023年度は1月26日、27日が検査日、発表が2月2日となっています。

 推薦入試は、調査書と個人面談と作文(小論文)と集団討論(※2023年度も実施されず)で合否が判定されます。

 推薦入試の倍率は概ね3倍前後(2022年度三田の女子は4.50倍)、一般入試で1.00倍を下回る学校でも、推薦入試は1.00倍を上回ります。

 一般入試の倍率は概ね1.50倍前後(2022年度三田の女子は2.26倍)推薦入試より倍率は低くなります。

 つまり、推薦入試の方が難しいということです。


 合格するという観点で考えると・・・

 その難しい推薦入試向きの人はというと、①偏差値と内申点のバランスで、内申点の方が高い人。②文章力がある人、③面接に自信がある人

 推薦入試を受けない方がいい人は、①内申点が低い人、②文章を書くことに自信がない人、③人と話すことに自信がない人、はきはき答えられそうにない人、


 まとめると、推薦入試で合格できる人は・・・一般入試でも合格できるような内申点を持ち、文章力と面談力のある人。

(続く)






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途中式の話 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 数学のノートに答えしか書かない子がいます。

 「途中式は?」と尋ねると、「テキストに書いた」とか「消した」と言う子もいます。

 さらに、「書かなくてもわかる」と言う子もいます。

 では、途中式は書いた方が良いのでしょうか?

 書かなくてもできる問題は書かないで、書かないとできない問題は書くという考えもあるかもしれません。

 でも、私は途中式を書くことを勧めます。

 塾生には、「途中式は長ければ長いほど良い」と指導しています。

 途中式を書いていると、「試験中に時間が無くなるから書くな」と指導する先生もいますが、私は途
中式を書くように指導します。

 なぜならば、まだ見ぬ難しい問題も解けるようになるため。学力を最大限に伸ばすためです。

 基本的な簡単な問題で途中式を書く練習をするのです。

 それが難しい問題に遭遇した時に役に立ちます。

 基本が大切なのは、そのためです。

 簡単な問題で途中式が書けない人が、いざという時に途中式を書けるわけがありません。

 困ったときこそ基本が役に立ちます。


 これは、勉強だけではありません。

 どんなことでも基本が大切で、簡単なこと、一見どうでもいいことを大切にできるかどうかが、人間力に影響を与え、困難に打ち勝つ力をつけるのです。


 実は途中式を書いていると、途中式を書かなくても答えを出せるようになり、結果として途中式が不要になります。

 試験で途中式を書いていると、時間が無くなるという理由で書かないのではなく、途中式を書かなくてもできるようになるために、普段から途中式を書くことが大切です。


 一流のスポーツ選手が難しいことをいとも簡単にやれるのは、基本練習の賜物なのです。

 目の前の事だけ考えずに、遠い先の事を考え、自分をより高いレベルまで引き上げたいのなら、簡単なことを基本に忠実にやることです。



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合格のための過去問演習 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「目標点は、満点ではなく合格点」
 
 11月になりましたが、受験生たちは過去問演習に入っていますか?

 過去問演習に入っていないから「ダメ」ではありません。
 
 受験生個々の状況と志望校次第ということではないでしょうか。

 上位校を志望するならば、入試対策、過去問演習に早く取り掛かる必要が有ります。

 しかし、今から過去問演習に入っても合格できる学校も少なくありません。


 では、過去問演習に入るタイミングとなりますが、それは一通りの学習が済んだ後です。

 中学受験なら小学生の過程の基本的な学習終了後となります。

 なぜなら、入試は単元別のテストではなく、色々な単元が混ざった総合テストだからです。

 もちろん、1つの単元が習得できていることで解ける問題も有りますが、全問が単元テストということはありません。


 さて、過去問の活用法についてですが、受験生は過去問を極めることが合格へ近づくことだと考えられます。

 全く同じ問題は出題されませんが、学校それぞれの出題方法と出題傾向が有りますから、一般的な入試問題演習より効果的であると思います。

 そして、傾向をつかんだら一般的な問題集で類題を解けばよいのです。

 過去問を極めるということですが、それは過去問を完璧解けるようにすることではありません。

 解けない問題があっもて良いのです。

 受験で忘れてはいけないことは、「目標点は、満点ではなく合格点である」ということです。

 合格最低ラインが70点だとしたら、70点をクリアできればいいのです。

 つまり、30点分はできなくてもいいのです。

 過去問演習で、必ずできない問題が20点分あっても合格できるのです。

 その他の80点分の内70点を取ろうと考えるのです。

 従って、過去問演習は3周りやると考えて臨みます。


 大切なのは1回目、時間を測り真剣に取り組むことは当然ですが、1回目の過去問演習が終わったら解説を読み、そこで、ここでは絶対に間違わない問題と、あと少しでできそうな問題と、全く手も足も出ない問題に分類します。

 間違っていても解説を読み、その上で分類してください。

 そして、2回目はあと少しでできそうな問題と、全く手も足も出ない問題だけやります。

 ポイントは、あと少しでできそうな問題です。

 この問題は頑張ればできる問題ですから、これをできる問題に変えることが目標です。

 手も足も出ない問題が、あと少しに変わらなければ切り捨てていきます。

 3回目は、あと少しの問題だけでいいでしょう。


 できるとあと少しを、できるに変えて合格点を取るのです。

 本番ではいつもできない問題は手をつけません。

 その他の問題で勝負します。

 「目標点は、満点ではなく合格点である」

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面積って「たてかけるよこ」? [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 小学4年生に「面積って何?」と聞いてみました。

 「学校でやったから知ってる。たてかけるよこ!」

 長方形の面積を求める方法は確かに知っていましたが、面積の意味を答えられません。

 面積が何かわからないけれど、長方形が書いてあって、その長方形の縦と横の長さが書かれてあれば面積を求めることができます。

 面積が解らないけれど、求められるという変なことが起きています。

 そうなると、正方形の面積を求める式「一辺×一辺」と、長方形の面積を求める式「縦×横」が別のモノに見えてきたり、長方形の面積を求める場合、横×縦ではダメだと思ったりしてしまいます。

 長方形を斜めに書くともどっちの辺が縦か横か分かりません。
 
 面積は「縦×横」と覚えているので、L字型の図形の面積など求められるわけが有りません。

 長方形以外の面積は求められません。

 しかも、面積が何のことやらわかっていないのです。

 授業で「面積は広さのことで、畳の枚数で部屋の広さが分かるように、縦と横の長さが1cmの正方形が何個あるかで広さがわかるよ」と話していくと、「縦×横」を知らない子でも勝手に縦と横をかけて1㎠が何個あるかを求め始めます。

 求め方を教えなくても、子供たちは自分自身で考えて求める方法を見つけます。

 L字型の図形についても、何も言わなくても子供たちは自分で考えて求めていきます。


 最後に、小学4年生に「面積って何?」と聞いてみました。

 「1㎠の正方形が何個あるか!」と言います。


 面積の勉強に限ったことではありませんが、大人(我々みたいに先生と呼ばれる人も含めて)は、求め方を教えてしまいたくなります。

 そして、子供が答えを出すこと、正解を出すことで安心するのです。

 「できた!」と子は喜び、親も満足し、先生は安堵する。

 そんな答えを導く学習に未来は有りません。

 教えないで、考えさせる。

 失敗しても、間違っても構わない。

 大人は教えたくても我慢する。

 子供が自分の力で解決することを信じて。

 それが未来につながると思うのです。


 「がい数って何?」

 「四は切り捨てて、五は切り上げること!」

 また、概数の意味を知らないのに四捨五入という方法だけ知っているのです。

 「がい数ってさ・・・」と、意味を考え、教えることを我慢して、子供たちが自分で解決することを信じる日々が続いていきます。




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授業を極めることを目指して [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 授業は難しいです。

 なかなか自分が満足のいく授業をすることができません。

 授業が終わり「やり切った」と、力が抜ける時がありますが、それは精一杯やったわけであり本当に良い授業だったかどうかわかりません。

 
 一斉(グループ)指導の授業はやり甲斐があります。

 ここで言うやり甲斐とは挑戦し甲斐かもしれません。

 塾生たちが何人かいて、その一人ひとりの性格や習熟度が異なります。

 発問すると色々な答えが返ってきます。

 それを、受け止め授業を進めます。

 最終到達点にどうやってたどり着いてもらうか、いかに高いレベルで理解してもらえるかの勝負は楽しく、やり甲斐のあることなのです。

 従って、同じ学年の同じ単元の授業でも決して同じ授業にはなりません。


 いつも考えていることは、休むと損をする授業、受けたら特をする授業をするということ。

 今日は「楽しかった」は当然のこととして、「授業を受けて良かった」、「受けなかったら解らなくなっていた」、「良く解った」、「すごい話が聞けた」と塾生に感じてもらう授業を目指しています。

 いぶき学院を選んで、私の授業を受けてくれている塾生たちに対して本当に有難いと思っています。
だからこそ、その感謝の気持ちを授業で返したいと思っています。

 授業は、繊細であることを以前書きましたが、最後の落としどころまで筋道が有り、それに向けてところどころに布石を打ちながら進めていきます。

 しかも、相手(塾生)はその時々で異なりますから、こちらもそれに合わせて常に授業を進めていきます。

 何気ない一言にも実は意味があるので、聞き漏らすと効果が落ちてしまいます。

 
聞き漏らさないようにするためには、塾生にしっかり話を聞くように伝えてもあまり効果は有りません。

 聞き漏らさないようにするコツは、楽しく面白い授業にすることだと思います。

 つまらない話を聞くことは大人でも苦痛だと思います。


 授業を休む子はあまりいませんが、私は意地悪なので休んだ子がいたら、なおさら気合が入って「今いる塾生たちに来てよかった」という授業をしようと思ってしまいます。

 その結果、休む塾生が少なくなるのです。

 授業を休まなければ、当然の結果として学力は上がるということです。


 「休んだ分は家庭で学習させます」という保護者がいらっしゃいますが、家庭学習では何とかなりませんから、とにかく授業は遅刻欠席が無いようにすることが本当に大切なのです。

 当たり前かもしれませんが、学力上位のクラスの欠席はほぼありません。

 大切な用事が有っても授業を優先しいるからだと思います。

 授業を優先しているからこそ、授業中の話は洩れなく聞けるのではないかと思います。


 塵も積もれば山となる、コツコツと少しずつ積み上げていくことで高い学力が付きます。

 急がば回れ。目の前の結果に溺れず、こだわりと問題意識を持って着実に勉強を進めていくことで大きなものを手に入れられるはずです。


 授業を極めることを目指していきたいです。

 しかし、絶対に極められないほど理想が高いので、私の授業力は一生伸び続けると確信しています。


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観察力を鍛えよう [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 何をやるにしても、まずやることは“見る”こと、つまり観察することです。

 問題を解くときも、どこかに行く時も、友達と喧嘩して仲直りするときも、部活動でチームが強くなろうとする時も、習い事をうまくなろうとするときも、どんな時もまず“見る”ことが大切です。

 問題を解く時に答えを出そうとするならば、まず 問題文を読みます。

 問題文を理解できなければ問題は解けません。


 国語の「次の文章を読んで後の問に答えなさい」という問題は、問題文の内容が解ってしまえば後の問いに楽に答えられるものです。

 問題文を読み取れないと、選択肢の罠(もっともらしい選択肢を選んでしまう)にはまったり、「10字で抜き出しなさい」と書いてあると、ひたすら「1,2,3…」と文字を数えることを始めてしまったりするかもしれません。

 それらは、文章を読んで理解する事をせずに答えを出そうとしているだけです。


 どこかに行こうとして道に迷った時、何を考えますか?適当に進んで辿り着くこともあるでしょうが、そうはうまくいきません。

 道に迷った時、「ここはどこ」と現在地を確認するのではないでしょうか。

 そして、「今ここにいるから、こっちに行けばいい」となるわけです。

 目的地に行こう(答えを出そう)とするならば、現在地を把握する(問題文を把握する)ことが必要です。


 上のレベルを目指すには、何が問題なのかを考え見つけて、それを解決するための方法を見出して実行するのです。

 そのためにはまず“見る”ことが重要です。“見る”ことは以外に難しく、何となく見ていると見逃してしまいます。

 何となく見ないためには、見たものに対して、「どうして」と「なぜ」と考えると良いでしょう。

 部屋を見渡して、扇風機が回っているのを見て「どうして」と「なぜ」と考えてみると、暑いから回していると考えたり、モーターの仕組みを考えたり、プロペラについて考えたり、デザインを考えたり色々と考えることはあります。

 普段の生活の中で観察力を鍛えると、そこから学ぶ力もついてくるはずです。


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偏差値50の壁 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 どんなに頑張っても伸びない人がいます。それは勉強に限ったことではありません。

 逆にあまり努力をしていないのに伸びる人もいます。

 そのような人を周りの人は「天才」と呼ぶこともあります。

 「私は、こんなに頑張っているのに、あの人は何もしないで良い成績を取ってくる。あの人は天才だよね。」などと言うかもしれません。

 あの人は「天才」とか「頭がいい」と言う言葉の裏側には、「私なんかどうせ頑張っても…」と言う感情があるかもしれません。

 もちろん中には「今に見ていろ!」と闘志を燃やす人もいるでしょう。

 我々は自分の未来のために、諦めずに自分を高めていくしかありません。

 どうすれば自分自身を伸ばしていけるのでしょう。

 頑張っても、頑張っても平均前後。時々80点以上の時もあるけれど、しっくりいかない。

 そのようなケースの多くは、勉強が“暗記と訓練”になっていると考えられます。

 暗記は必要ですし大切なことですが、全てを暗記する必要はありませんし、小学生から大学生までの全教科を暗記することはできません。

 しかも、暗記していても、少し形式が違う問題や応用問題になるとできません。

 さらに、丸暗記(意味を理解していない暗記)は次々と忘れていきます。

 頑張って暗記しても、時間をかけて暗記しても、テストで問題が解けなかつたり、暗記したことを忘れてしまったりするのです。

 そうなると負の連鎖である“答えを創ろう”になることがあります。

 わからなくても構わない。

 とにかく答えを適当に創ってしまう行動が現れます。

 そこにある数字を適当に組み合わせて計算するとか、問題を読まずに選択肢だけ見てとか、問題を読んで考えて理解する事ではなく、答えを出すようになります。

 つまり、テストや問題演習は、問題を考える練習ではなく、答えを創る練習となってしまい学力向上には結びつきません。

 訓練についても意味が解らないで行う訓練は学力向上に結び付きません。

 さらに、訓練は基礎基本を繰り返し行うものですから、その訓練の手順が基本通りでないと効果が悪くなります。

 いわゆる、悪い癖がついてしまうということです。

 頑張れば、偏差値50(平均)前後には到達するのですが、“暗記と訓練”に頼っているとその壁を超えることは難しくなります。

 考え方を“思考と理解”に切り替えることで壁は超えられるはずです。


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学力がつく学習法 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 学力がつかない学習…中学2年生の三角形の合同の証明問題をできるようにしたいと考え、問題集を開き、問題を解始めます。

 しかし、全然わかりません。仕方なく解答を見て赤ペンでノートに写し、それを覚えることをしました。

 学力がつく学習…中学2年生の三角形の合同の証明問題をできるようにしたいと考え、問題集を開き、問題を解始めます。しかし、全然わかりません。そこで、解答を見て1行ずつ図を見ながら確認してノートに書いていきました。

 証明は必ず書けるようになります。書き方を覚えるのではなく、どうしてそう書くのか(どうしてそう解答に書いてあるのか)を考えるのです。

 学力がつかない学習…中学3年生の相似の問題を解こうとしたら全くわかりません。そこで、式を作るところまで教えてもらい計算して正解となりました。

 学力がつく学習…中学3年生の相似の問題を解こうとしたら全くわかりません。問題に書いてあることを図に書き入れ、そこから解ることを考えました。

 式を作るところまで教えてもらっては、学力はつきません。
 問題を読み、その内容を整理(図に書き入れるなど)して、そこから解ることを考えることや、何が解ればいいのかを考えることで学力がつくのです。

 式を作ってもらって計算するだけなら、ただの計算練習にすぎません。


 学力がつかない子は、「答えを出そう」とする傾向があれます。

 答えは、「答えを出そう」と考えると出ないものです。

 「答えを出そう」とすると、「たぶん」とか「きっと」とか根拠のない決めつけで出そうとしたり、見た目で判断したり、定規で測ろうとする子が出てきます。

 学力をつけるには、答えを出すことではなく、問題の意味を考えることが必要です。

 問題を読み、問題の意味を考えて解っていることを整理する→そこから解ることを考える・何が解ればいいかを考える。

 文章題や関数や図形の問題は、基礎基本の徹底理解と基礎基本の練習がまず大切。

 基礎基本の練習とは、例えば計算練習のことです。

 計算練習も答えを出す練習ではなく、途中式を必ず書き最も良い考え方での練習ができると良いです。

 どんなことでも、質×量でそのレベルが決まるので、変な書き方で沢山やっても殆ど身に付く学力は0です。

 良い書き方と考え方で基本練習を沢山やることが前提。

 そして、応用問題は答えを出そうとせず、何が書いてあるのかを考える練習や、どうしてそうなるのかを考える練習をします。学力はそこでしか付きません。

 誰かに教わって式を作ってもらって解く練習では学力はつきません。

 国語の読解が答えを出そうとすることで国語力がつくのではなく、文章に何が書いてあるか考えることで国語力がつくのと同じです。

 勉強と言うと、問題演習と考えている人は大間違いです。

 問題を沢山解いても学力が付くとは限りません。

 むしろ、決めた1冊を繰り返し解いて、誰かに説明(理由を添えて)できるように完璧にやりぬいた方が学力は付くものです。

 結局、答えを出す練習では学力は付かず、問題の意味を考え、そこからわかることを考えることで学力が付くのです。


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高校受験の異変、私立高校の受験校が決められない [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 コロナ禍の影響が高校受験にも出ています。

 それは、受検する私立高校が決められないということです。

 都立高校が第一志望の人も、ほぼ全員が私立高校を併願受験します。

 従って、私立高校を受験しない受験生はほとんどいません。

 その私立高校が決められないということが、今年度は特に深刻なものになるかもしれません。


 その理由はいくつかあります。

 1つは前述したコロナ禍によるものです。

 これは、今年度に限ったことではありませんが、私立高校は受験生に対して説明会を開催するのですが、その説明会の予約が取れないのです。

 説明会の予約が取れないのは都立高校も同様で、家族4人で予約時間になった瞬間に、ホームページから予約を取ろうとしたが取れなかったという話を聞きました。

 コロナ以前の説明会は定員が多く、予約を取ることはそれほど難しくありませんでした。
 
 それがコロナの感染が拡大すると、人数制限が設けられ参加定員を減らさざるを得なくなりました。


 さらに、中学校から「学校説明会に2校以上行ってくること」という様な、課題が夏休みに出されます。

 それにより、それでなくても定員が少ないのに大勢の受験生が押し寄せることにもなるのです。


 受験校の決定時期ですが、都立高校の最終決定は2月で有るのに対して、私立高校の決定時期は12月上旬と2か月間、私立高校の決定時期が早いことも、その理由の1つです。

 私立高校の一般受験であるならば、1月下旬から2月に最終決定ができますが、推薦や他校との併願(併願優遇)の高校は、各中学が各私立高校へ書類を提出する必要があるため、12月の上旬には決まっている必要があります。


 ところが、ここで問題があります。

 それは、私立高校を決めるための一番大切な要素である、学校の内申点が解らないと決定できないということです。

 内申は11月の定期試験が終わってから決定され、12月上旬の3者面談で分かることになります。
と言うことはあらかじめほとんど決めておくことが必要で、しかも内申点が変わった場合も想定しておく必要があるのです。


 しかも、今年は11月27日にスピーキングテスト!

 従って、今年は大ピンチ


 スケジュールはこんな感じです。

 11/15~17…中学校の定期試験
 ※11/27が日曜日のため例年ならば、この土日で説明会に行けたが今年はいけない。

 11/27…スピーキングテスト
 ※3者面談迄間がない!

 12/1頃…中学校の3者面談開始
 ※成績次第で受験校変更をせざるを得ないが、残された土日は12/3,4,10,11。面談が12/5以降にずれ込むと12/10,11しか説明会へ行くチャンスは無い。

 12/12頃…私立高校の最終決定


 今年は、スピーキングテストが開始される年であることがポイントです。

 対策として、11月の定期試験前に1学期(前期)の内申点+αで受験する私立高校を決めておく。

 内申点が変わった場合を想定して、少なくとも2,3校は決めておきたい。

 私立の第一志望、第二志望として決めておく。

 決めたら、定期試験に全力投球する。

 定期試験終了後、私立高校がまだ不確かであるならば説明会に参加する。11/19,20,23を利用する。

 私立高校が曖昧なのにスピーキングテストの練習をするのは望ましくない。「私は都立第一志望だから」と言うことならば、早めに私立高校を決めておくべき。

 学校の3者面談はなるべく早い時期に予約を入れる。それにより、内申点が早くわかり対応が楽になる。


 11月は高校受験生にとって、非常に忙しく大切な時期です。

 重要なのは、高校選びと勉強のバランスです。

 慌てないで済むようにどちらも計画的に進めたいものです。


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試験前に出される課題 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 定期試験前に学校から出される課題は、提出をしないと内申点が下がってしまいます。

 従って、その課題をやる目的は「提出する」ことになりがちです。

 「提出する」ことが目的となると、とりあえずやって解らない問題は解答を見て赤ペンで写すという勉強になります。

 それは「試験で得点を取る」という目的に合致しないので、課題をやるという勉強は試験勉強とはならないのです。

 さらに怖いことは、本人がそれを「試験勉強をした」と勘違いしてしまうことです。

 課題が試験勉強になるためには、「得点を取る」という目的で課題に取り組むことが必要です。

 そうなると、与えられた課題は全て解るように取り組むことになりますが、勉強が苦手な子はそれが難しいです。

 それでも解こうとすると、肝心な基本問題の演習が疎かになり、得点が伸びないということが起きるのです。

 例えば、目標点が90点以上の子ならば、全ての問題をクリアできるようにすることでOKですが、70点を目標とするならば、全ての問題を解かなくても問題ありません。

 全ての問題を解るようにしなくても、基本問題だけ集中して学習して、試験でそこだけはできるようにしておけば目標をクリアできます。

 ところが、自分ができない問題が気になってしまい、その勉強に時間を費やす子がいます。大切なことは。

 自分ができる問題を確実に仕上げることで、できる問題はここに異なるということを認識することです。


 試験前に学校から出される課題は提出することが絶対ですが、目標点を考慮して、自分ができる問題とできそうな問題だけは確実にやり遂げる事が大切です。

 提出するための勉強と試験勉強(得点を取るための勉強)は異なるのです。


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なぜ親は習い事をさせるのか [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 習い事が多い子が増えているような気がします。

 中高生で部活動なども含めて、放課後の時間が無いのなら解るのですが、小学生で殆ど空きが無い子がいるのには驚きです。

 スポーツのクラブチームに通っていてほぼ毎日、練習が有り、その隙間に勉強をしたいから塾に通い、それで空いている時間が無くなるのなら理解できます。

 しかし、学校から帰ってきてから、空いている日に習い事を当込んでいき、ほとんど埋まってしまうのはいかがなものかと思います。


 月曜日:書道とピアノ、火曜日:塾とダンス、水曜日:スイミングとそろばん、木曜日:ピアノ、金曜日:塾、土曜日:英会話と剣道と塾

 「まだ、空いている」と別の習い事を入れていくと、いつの間にか隙がないほどに習い事で一杯になります。

 本人は楽しんでいるのでしょうか?

 本当に役に立っているのでしょうか?

 他にやるべきことは無いのでしょうか?

 習い事より大切なものは無いのでしょうか?

 習い事の目的は何でしょうか?


 人はすべての事から学ぶことができます。

 習い事以外の事から多くの事を学ぶことができます。

 教わっていては自ら学べない人間になります。

 全ての事から学べる人間、自ら学べる人間に子供がなれば、習い事に行かせる必要はなく、しかももっと多くのことを学べるのではないかと思うのです。

 とは言え、その道のプロから基礎基本を習得することは大切です。

 習い事の目的を考え、本人に合った本当に必要な事を習わせてあげたいものです。


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一生懸命に覚えても勉強ができるようにならない! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 結婚式の披露宴もコロナ禍でめっきり減ってしまい、披露宴に参列することもしばらくありません。以前はたまに祝詞を頼まれたこともありました。

 初めて頼まれたときは1か月も前から話を考えており、「○○さん、○○さんご結婚おめでとうございます・・・」、初めの挨拶、話したいことの整理、最後の締め、言ってはいけない内容や言葉が無いかどうか、話し方が失礼に当たらないか等を考えて、何度か練習をするのですが、途中で言葉が出てこなくなったりします。

 何とか話すことを覚えて本番に臨むのですがしどろもどろ。


 最初の主賓の祝辞を、当日頼まれたことがありました。

 どう経緯なのかは忘れましたが、ぶっつけ本番です。

 新郎新婦が入場して、シーンと静まり返った中での祝辞です。

 多少の緊張は有りましたが、それなりの祝辞になったかなと思います。

 うまく話せなかったと思う祝辞は、やはり初めての祝辞です。

 あれだけ準備して考えていたのにうまくいきませんでした。


 似た経験は、某団体の10周年記念式典の挨拶があります。

 その記念式典の挨拶もかなり前から決まっていて、色々と話したいことがあり準備をしていたのですが、なんと東日本大震災のため1年延期となり、私はその挨拶を1年以上前から考えることになってしまいました。

 その結果、話はまとまらず、途中で言葉に詰まり折角の10周年の挨拶がボロボロです。


 うまく挨拶ができなかった時には共通点があります。

 1つめは失敗を怖がったこと。2つめは言いたいことがいくつもあったこと。

 3つ目は丸暗記をしたことです。

「別にうまく話せなくても問題はない」と思うことで気が楽になるはずです。

 講演会ではなく短時間の挨拶だからこそ、「言いたいことを1つ決める」ことが大切です。

 そして、話すことを覚えないことです。その場の雰囲気などに応じて柔軟に対応できるはずです。


 勉強でも、失敗を怖がることは正解を出そうとすることにつながり、理解がおろそかになります。

 やり方を覚えようとすると、途中で忘れたり、同じ問題なのに少し問題の文章や、出題の仕方が違うだけなのにできなくなったりします。

 「この問題の、やり方はこうだよ」と教わった時に、そのやり方を覚えようとする人と、「なぜ」、「どうして」と考えて理解する人に分かれます。

 やり方を覚えて、その通りに反復練習をすることは良いのですが、反復練習をしていくことで「あっ、そういうことなんだ」と気づきにつなげたいものです。

 “理由”と“気づき”はすべての学びに通ずるはずです。


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中学受験をさせる親は教育熱心な親か [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 私立中学受験をする目的は何ですか。

 私立中に入学して中高6年間の一貫教育に期待することは何ですか。

 又その6年間で本人は何をしたい(何ができる)と考えているのですか。

 私立中学入試で、私は面接試験、作文の試験、親の面接などが必要であると思います。

 それは、私立中学に入るということを考えさせることが重要だからです。

 従って、事前に面接試験での聞くことや作文のテーマを知らせておいても構わないと思います。

 私立中学合格は手段であり、目的はその先に有ります。

 合格が目的となると、合格した後で目的が消失してしまうことになり、本来大切であるはずの私立中高生活が、ただ過ごすだけのものとなりかねません。

目的を明確にして合格して行くのなら、目的を達成するためにそこで、さらに一生懸命頑張れるはずです。

 もし、「周りの友達が受験勉強を始めたから」と学習塾通いを始めたり、トレンドとしての私立中受験であったりするならば、目的の無い受験となりがちです。

 教育熱心な親は、私立中受験をさせる親と、私立中受験をさせない親がいます。

 つまり、私立中受験をさせるとか、させないとかで、教育熱心な親かどうかは推し量れないということです。

 どちらなせよ、本人の将来を見据えて、私立中受験をする目的を明確にして、家庭の経済状況も考えて、本人の意思も尊重した上での受検であるべきですし、高校受験に切り替えるべきです。

 私立中受験で押さえの私立中を受験して、万が一の場合そこに入学するというケースならなおさら、中学受験をする目的、その中学へ行く目的が不明確であるならば、私は私立中に行くことを止めるべきと思います。

 私立中学は色々な特色があり、質の高い教育をしてくれるところが多数あります。

 しかし、どこの私立中学でもいいとはならないと思います。

 加熱する中学受験、周りに流されず、目的を持って、受験するかどうかの勇気ある決断が必要と思うのです。


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基礎基本で決まる最高到達点 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 砂遊びで高い山をつくるためにはどうしたらよいでしょうか?
 
 すぐ崩れ落ちる砂を高く積み上げるには、土台を広くして固めることが必要です。

 それと同じように、高い学力をつけるためには基礎基本の土台を固めることが重要です。
 
 基礎基本とは全てに通ずるもので、そこが身についていれば自ずと学力レベルが高くなっていきます。


 算数の問題には計算と文章題が有ります。

 計算と文章題の学習時間の比率ですが、計算よりも文章題が難しいので文章題に多く時間をかけがちですが、計算に多くの時間をかける方が文章題もできるようになります。

 中学生の方程式も同様に計算にウエイトを置いて文章題は短めにするのが基本です。

 中3生も式の展開に時間をかけて練習すると因数分解が楽にできるようになります。

「計算はできるが文章題ができない」理由のほとんどは計算ができないからです。

 計算に時間をかけるというのは、訓練(トレーニング)としての練習ではなく、計算式の意味を理解した上で計算をしていくことです。

 6÷2が3になるのは、「6個を2つに分けたら3個ずつ」という意味と、「6個の中には2個が3つある」と言う意味が有ります。

 それを理解した上で計算練習をすることで文章題もできるようになります。又、計算力が不十分だと、式を作ることが出来ても計算できないということにもなります。

 式が作れたら絶対に計算できるようになることが重要です。


 基礎基本は全てに通じ、その基礎基本の理解度で最高到達点が決まります。

 図形の面積では、長方形の面積=縦×横、正方形=一辺×一辺、平行四辺形=底辺×高さ、三角形=底辺×高さ÷2・・・台形、ひし形とそれぞれに公式と呼ばれるものがあります。

 しかし、面積の基礎基本は「1辺が1㎝の正方形の面積を1c㎡と言う」という定義です。

 定義から全てが解るはずです。

 さらに、「面積は底辺と高さで決まる」ことが理解できると、底辺と高さから計算できるとともに、他の図形と比べて面積を求めることもできます。

 面積について理解できていないのにいくら公式を覚えても、簡単な問題だけしか解けない上に、公式を忘れると何も解けないのです。


 基礎基本は簡単に思えるかもしれませんが、全てに通ずるもので奥が深いものです。

 基礎基本を大切にし、より高いレベルを目指したいものです。


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授業はバラエティー番組 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「授業がつまらない」と言う子がいます。

 何故つまらないのでしょうか。


 私が学習塾の講師を始めたのは40年ほど前でした。

 当時は塾が乱立し、新しい教室を出して新聞折り込みを入れれば、すぐに満員となる時代でした。

 共働きが増え、塾が託児所替わりになっていた感じです。

 私が初めて勤めた塾は、学校の成績が平均か、それよりも少し下の子供たちが多く集まっていました。

 ですから、嫌々塾に通っている子が多く、授業中に突然歌いながら踊り出す子、目の前で友達と「暇だからしりとりしよう」と、しりとりを始める子もいました。

 本当に勉強をしようと通う子が半分いたとは思えません。

 1クラスは10人前後の少人数ですが、やる気もなく、集中力もなく、話も聞かず、おしゃべりをしている子が多くいました。

 どんなに時間をかけて授業の予習をしてきても、話を聞いてくれないわけですから本当に空しい気持ちになりました。

 いくら、一生懸命に授業をしても、熱く語っても、“無視”をされ、我慢できなく注意しても、叱っても、大声で怒鳴っても、“無視”される。

 毎週水曜日に有った中2の授業は特に辛く、水曜日は決まって朝起きると胃が痛くなりました。

 月日が経ち、どうにかならないものかと色々考えて、行き着いたことが有ります。

 それは、“授業が楽しければ話を聞くはずだ”と言うことです。

 私は理科と社会の授業を主に担当していましたから、必ず1回の授業の中に興味がわくような話を入れるようにしました。

 学校の教科書を中心に指導していましたが、教科書に載っていないことで、成績を上げるという目的ではなく興味を持ってもらい話を聞かせることが目的です。

 どんなに集中力の無い子でも、好きなことならば集中できるはずと考えたからです。

 例えば、テレビや漫画。今ならばゲームやYouTubeもそれにあたるでしょう。

 従って、子供に集中力が無いのではなく、面白くないから、興味が無いから集中できないと考えました。

 実際に大きな効果があったとは思いませんが、今までは話を聞かない子でも、面白い歴史のエピソードとかを調べて話をすると以前より聞いてくれるようになりました。


 その頃は私の芸風が未だ確立されていない時期でしたから、まだまだ授業も面白くなかったはずです。

 その後、解りやすい授業、学力が伸びる授業を目指していきますが、そのためには子供達を授業に引き込むことがポイントになって行きました。

 授業に引き込むためには、“楽しくなければ授業ではない”という考えを持ち今に至ります。

 凄く参考になったのは、芸人さんの語りであり、引き込むという意味ではテレビショッピングも参考になりました。

 たけしさんや鶴瓶から多くの事を学びました。

 授業は、1つのバラエティー番組であり、そこには用意周到に準備された仕掛けが有り、生放送ですから起きるハプニングを逆に笑いに変えたり、興味を引く方向に結び付けたりしていきます。

 授業での全ての行動と言動には目的と理由があり、計算されたものでなければなりません。

 それが、授業と言うバラエティー番組を創っていきます。

 楽しい授業、引き込まれる授業には他にも色々な要素(手法・考え方)があり、私もまだまだ修行中です。


 とりあえず言えることは、“楽しくなければ授業ではない”ということです。


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