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OKK私立中高相談会に区立中の先生も是非参加を! [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 大井町から教育を考える会(以下OKK)主催の「私立中高相談会」が11/3に開催されます。

 OKKは21年前に、“子供たちの教育を通して地元を良くしよう”と言う思いで発足した会です。

 隣の塾が手を取り始まった会は、近所の私立中高(都立高の参加もありました)も参加し、学習塾も学校も、その垣根を越えて同じ目的の為に活動するようになりました。

 2023年度は学習塾6塾、私立中高28校、企業3社、個人会員6名で組織しています。

 目的が利益ではありませんから、21年間ギリギリの運営資金でやってまいりました。

 11/3の相談会は学習塾の先生方、企業の方、講演をしていただく方は、全てボランティアです。

 相談会を運営するのは、前述した学習塾や学校の先生を含む全ての方々で、純粋に子供たちの為にと考えて来てくれています。

 まだまだ、意識を高めていくことも必要ですし、組織を充実させることも必要ですし、この相談会事態も改善が必要です。

 しかし、自分で言うのも何ですが良い会です。

 それは、OKKの都合を押し付けないからです。

 お金を儲けようとしていないからです。


 さて、高校入試ではほとんどの中学生は私立高校を受験します。

 単願推薦か併願優遇、そして一般入試と言う形で受験をします。

 公立中学校の先生は、12/15に私立高校の単願推薦と併願優遇を希望する生徒を、各私立高校に伝えなければなりません。

 従いまして、それまでに3者面談を行いその希望を聞く必要があります。

 ところが、私立高校が決まっていない生徒は、単願推薦も併願優遇も取れなくなってしまいますから、私立高校を決めるように促す必要が出てくるのです。

 夏休みに説明会に行くことを課題として出したり、11月に個人面談を実施したりするのです。


 そこで提案です。

 今回のOKKの私立中高相談会は、品川区教育委員会の後援をいただき、品川区の全中学校にチラシが配布されることになりました。

 中学3年生にOKKの相談会に積極間的に出向くように勧めてはいかがでしょう。
出来れば担任の先生も引率されてはいかがでしょうか。

 先生は忙しいと思いますし、休みもなく働いていることは判りますが、数時間の引率で生徒が希望する私立高校が見つかれば、子供たちにとっても良いことですし、先生方にとってもスムーズにことを運べるのではないでしょうか。

 OKKの相談会は、大井町近隣の私立高校が集結しています。

 子供たちの為に行っている相談会ですから、多くの子供たち、多くの先生方の役に立ちたいと考えています。

 学校の先生、学習塾の先生、子供たちの教育を真剣に考える方は、ご連絡いただければと絵もいます。
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定期試験の目的 1限目 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 中学生と高校生、品川区立の義務教育学校(小中一貫校)では小5から、定期試験(定期考査)を定期試験を学校が行っています。

 では定期試験の目的は何でしょう。

 何のために試験をしているのでしょうか。

 私が中学生の時に考えたことは、「生徒の成績を先生がつけ基準とするため」とか、「普段勉強をしない生徒に勉強をさせるため」です。

 普段勉強をしない生徒が勉強をすることで、学力をつけることに役立っていたのかもしれません。

 学習塾サイドとしては、その目的は別として試験結果が成績に反映されて、その成績が進路に影響を与える試験であるならば、良い結果を出すことを目的として試験対策に取り組みます。

 例えば、区立の中学3年生、指定校推薦を狙う高校生、付属の大学へ内部推薦を目指す高校生などが該当します。

 区立の小学5年生と小学6年生の定期試験の目的は・・・。

 小5,6年生には、当塾でも試験対策は実施していません。

 中学1,2年生には、試験対策を実施しています。

 私立中学生は、日々の学習の目標として、それを利用してモチベーションを上げて、学力を高めていくことを目的とします。

 区立の中1,2年生の定期試験は、高い点数の答案よりも、良い内容の答案を目指しています。
ここで、高い点数を取ることに越したことはありませんが、点数(結果)を意識過ぎることで、子供たちがこじんまりまとまることを避けたいからです。

 子供たちには、無限の可能性があります。

 それにも関わらず、高い点数を取ろうとすること、良い結果を出そうとすることで、今後の学力の伸びを左右するであろう、問題の整理能力と思考力が身につかないことがあるからです。

 要するに、解っていないのに正解を出したり、解っていないのに丸暗記でその時だけの結果を出したりしても、次につながらないどころか、将来に渡ってそのような人間になってしまう事があるからです。

 全ての事象には理由がありますから、それを観察し、分析していくことを繰り返していくことが出来れば、学力も人間力もついていくのです。

 しかし、「何だ、この点数は!」と叱ってしまったら、順調に考えて問題に取り組んでいたことを台無しにしてしまいます。

 だから、ずーっと子供たちを観ているのです。

 解らないことがあった時にやり方を覚えないように、適当に答えを出し始めないように。

 「理由の解らない公式は凶器と化すのです」

 その子の未来、成長し続けるエネルギーをなくしてしまうのです。

 従って、区立中の中学2年生(8年生)までの塾生は、中学3年生になって、あるいは一生涯に渡って学力が伸び続けられることを目的として指導しています。

 試験対策の目的は、定期試験の重要性を認識し、学習習慣をつけることが目的となります。

※2限目に続きます


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面積って何? [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「面積って何?」と聞いてみてください。

 小学4年生の秋ごろに面積を初めて習い、1?を知ることになります。

 その時は、長方形と正方形の面積を勉強します。

 小学5年生で、色々な四角形と三角形の面積。

 つまり、平行四辺形、三角形、ひし形、台形の面積を勉強します。

 そして円の面積は小学6年生で勉強します。

 小学5年生以上の子に「面積って何?」と聞いてみると、色々な事を言うと思います。

 「長方形の面積は?」と聞いて、「縦かける横」と答える子がいたら、「どうして」と聞きます。

 答えられなかったり、「公式だから」と答えたりしたら、「横かける縦ではダメ?」と聞いてみてください。

 そこで、考え込んだり、「ダメ」と答えたりするようならば危険信号です。

 解らなくても答えが出ればいいと、思っているかもしれないからです。

 答えが出ればいいという子は、見ることと、考えることに重きを置かず、やり方を暗記する方向へ向かいます。


 やり方を暗記する子は、「勉強して忘れる」を繰り返します。

 さらに、「やったことがないから解らない」と、初見の問題を解くことどころか、解こうともしなくなります。

 試験前は、「ここは出る」とか「ここは出ない」となります。

 それは、やった問題、つまりやり方を暗記した問題しか解けないからです。

 勉強ができる子は、やり方を覚えませんから、やり方を忘れることはありません。

 だから、初見の問題でも解くことが出来るのです。


 テストで、「□に当てはまる言葉を書きなさい。長方形の面積=□×□」という問題があった時、その問題で得点が取れなくても、「面積は広さのことで、1辺が1㎝の正方形の面積を1?と言い、それが何個あるかで面積が求められる」と解っている方が大切であることは言うまでもありません。

 「縦×横」と公式を覚えて、面積を計算して得点を取ることが出来たとしても、意味が解ってなければ何にもなりません。

 テストの点数と理解度は異なります。

 従って、点数が良くても、数年後にできなくなる子もいます。

 逆に、点数が悪くても、少しずつ頭角を現してくる子もいるのです。


 小学3,4年生のころまでには、見て考える癖をつけたいところです。

 やり方を覚える勉強法になってしまうと、そこから抜け出すのに何年もかかる子もいます。

 試験の点数にこだわり過ぎたり、結果で叱ったり、親が「覚えればできる」と言っていると悪い方向に進むことが多くあります。

 大げさかもしれませんが、人生を左右するかもしれません。

 私は中学2年生くらいまでは試験の点数を重視しません。

 理解しているかを重視しています。

 しかし、当然のことですが親は結果が悪いと不安なります。

 見て考える癖がついているのか、今の勉強について理解しているのかは、判りにくいものです。

 ぜひ相談してください。

 こんなことを言うと、まずいかもしれませんが、学習塾(先生)によっては、やり方を教えるだけの授業をしているところもあります。


 「面積って何?」と聞いてみてください。

  「広さ!」

 「長方形の面積は?」

  「縦×横」

 「どうして」

  「1?が何個あるかが面積だから(1?が何個あるか分るから)、例えば縦に2個、横に3個の場合は、2×3で6個あるから6?」


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授業に集中できない [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 授業に集中できない理由は色々あります。

 ここでは、集中できる力があるのに集中しないケースを考えてみます。


◆やる気がない
 勉強の目的を持つ…将来なりたいもの、やりたいこと、叶えたい夢があればと考えますが、実際のところ小中学生でそこまで考える子は多くはないでしょう。「宇宙飛行士になりたいから勉強する」とかが該当します。

 勉強の目標を持つ…志望校合格(合格したい・不合格になりたくない)、試験の得点や学校の成績の目標を持つことが出来れば、やる気になるでしょう。これにより、やる気を持つケースは少なくないと思います。

 興味を持つ…目的も目標があれば勉強をする理由が明確となりますが、それらがないとしても、自分の興味があれば一生懸命取り組むものです。しかし、国語、数学(算数)、理科、社会、英語の教科の勉強に興味を持つことが出来るのかは分かりません。

 「なぜ」、「なに」を身につける…本来、勉強は身の回りの「なに」という好奇心、「なぜ」という疑問から、自然に学んでいくものです。それらは全ての勉強にも当てはまるものです。いつも「なに」と「なぜ」大切にしていくことが一番効果かと考えます。


◆やる気がある
 「大丈夫、解っている」と思わない…私は、これについて「大丈夫」、「問題ない」、「解っている」などと思うと、話を聞けなくなる。それらは自信を持つために使用する言葉であるにも関わらず、話を聞かない理由として使用すると、それ以上の成長は望めなくなります。

 理由が大切と考える…理由を考え理解することで、学びは身に付き、それを利用して新たな問題を解決していくことが出来ます。ところが、目の前の答えが出ればいいという考えが身についていると、「理由はどうでもいいから、やり方を教えて!」となってしまいます。そうなると、勉強の本質である「どうして」の時は話を聞く気になりません。「この問題はこうやる」の時だけ話を聞こうとします。


 最近、やる気があるのに授業に集中しない子が、少なくないことに気づきました。

 それらの子に共通しているのは、やり方を覚えて問題を解き、それを繰り返すことです。

 従って、次々と覚えては忘れを繰り返すのです。

 そうなってしまう原因として、答えを出すことへの執着が強いことがあります。

 答えを出すためには、理由がわからなくても、解く過程が滅茶苦茶でも構わないのです。

 学力が伸びることや、人間力をつけることは、理由と過程に影響されると私は考えています。

 一生懸命、長時間勉強しても結果に結びつかないのは、そのためである可能性が高いと思います。

 興味関心を引く授業、楽しく参加できる授業を心掛け、「なぜ」、「なに」を引き出し、理由と過程を重視して「どうして」と考えさせらせるよう、未熟な自分自身の授業力を高めていきたいです。


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