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理科の学習法 第3回 「自分の言葉で説明する」 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 理科の学習法で薦められないのが、“いきなり”の問題演習です。

 “いきなり”とは、理科が苦手な人が何も解っていないのにも関わらず勉強をしないでということです。

 “いきなり”問題演習をして、知らなかった語句を赤ペンで解答欄に書き込み、赤下敷きなどで隠して語句を覚える練習は、絶対に避けるべきであると私は思います。

 この方法が有効なのは、学校の試験での平均点目標の人や学校の成績「3」を目指す人だけです。

 志望校が都立高校であり入試で60点以上を取りたい人、学校の成績を「4」以上を目標とする人は避けることです。

 語句を覚えているだけだと答案に賭けるかどうかわかりません。

 語句の意味が解っていないからです。

 意味が解っていないと、少し問題文が解りにくいだけで知っている語句を書くことが出来なかったり、応用や発展問題はもちろんのこと基本の組み合わせの問題にも対応できなかったりします。


 計算問題は繰り返しやっても、できないものはできません。

 中学生の理科ならば、数学ほどの計算力は必要ありません。

 都立高校の入試問題も計算力を試すのではなく、本当に理解しているかどうかを試す問題です。

 計算問題ができないのは、その単元の理解不足が原因です。



 記述問題も繰り返しやっても、できるようになりません。

 学校の試験で試験範囲が少ない場合でしたら対応は可能かもしれませんが、入試では莫大な記述問題の練習が必要になるかもしれません。

 理科の記述問題への対応は、これも理解型(思考型)の学習法で対応が可能です。

 例えば、酸素の性質(酸素は無色無臭の気体で、空気より少し重く水に溶けにくい)を知識として入れる。

 「酸素をつくった時、水上置換(法)で集めるのはなぜか」と言う記述問題は、そこから考えれば答えられるので学習は不要であり繰り返す必要も皆無です。

 しかも、酸素は空気中に約20%含まれている気体ですから、無色無臭であることは教わらなくても当然です。同様に酸素が水に溶けやすいことは考えられません。

 酸素は特別な気体ではなく、身の回りにある気体であることから丸暗記を不要です。



 計算問題が苦手な人、記述問題が苦手な人こそ、基礎基本の理解ができていないのです。


 お薦めの理科の学習法は、“ノートまとめ”であると(第1回で)前述しましたが、もう一度細かな注意事項を書いてみます。

●教科書とポイントの分かる薄い参考書など、2冊以上を用意して、その単元の重要であるポイントを整理していきます。

●語句の概念(意味の本質・定義・大元)を書き出し、どういう意味かを考えながらまとめる。

●まとめながら理解を深めるために、身近なことを例に考えていく。

●箇条書きもありだが、段階的(体系的)にまとめる。

●矢印(→)などを使って理由や結果を関連付けて書いていく。

●ノートまとめが終わったら、見ないでまとめノートの内容を説明できるようにする。

●語句を覚える場合は、他の事柄と関連付けた説明の中で取り上げると良い。

●そのために語句の概念の理解が不可欠。

●説明する場合、書いてある通りでなくてよい。自分の言葉で説明する。声に出して説明できない場所でも口に出さずに考えることで学習可能。

●そして、問題演習で最終チェックと実力アップ!


 理科は1つのポイントから多くのことが解ってしまうので他の教科より楽なはずです。

 語句を覚えたり、計算練習をしたり、記述問題の練習をするのはやめましょう。

 全ては基本事項の理解で解決です。


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