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速さの簡単な問題はできるのに… [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「計算はできるのに、速さの文章題ができない」

 「簡単な問題はできるのに、少し難しくなるとできなくなる」

 これらの原因は全て、基礎基本を理解していないことにあります。

 公式や、やり方にがんじがらめになり、問題の意味を考えず「公式に何を当てはめればいいか」と考えてしまう子が見受けられます。

 「公式を忘れた」や「やり方を忘れた」と言い出したら危険信号です。

 速さの意味を解っていない子が多く使う言葉だからです。

 中学3年生でも、理科の運動とエネルギーの台車の実験で「速さを求めなさい」という問題があります。


 「問.0.1秒間に3.45㎝運動した場合の台車の速さは秒速何㎝ですか。」

 この問題は読んだ瞬間に答えられるはずですが、すぐに答えられない子も少なくありません。


 「問.0.1秒間に3.45㎝運動した場合の台車は、1秒間に何㎝進むことになりますか。」

 この問題は3.45×10=34.5となり、1秒間に34.5㎝進むことが解ります。

 それを我々は、秒速34.5㎝(34.5㎝/s)と言います。


 同じ問題なのですが、「速さ」と書いてあると、速さの公式は・・・と考えてしまう子がいるのです。そして、距離÷時間だから、3.45÷0.1の計算を始めるということになります。

 でも、秒速は「1秒間に進んだ距離」と速さのことを理解していれば公式は不要で、しかも簡単に答えが出るはずです。

 しかも、この問題は3.45×10という式で解けるので、「速さ=距離÷時間」は使っていません。


 私の授業では一切公式を使いません。

 その代わり、速さならば速さの意味、割合ならば割合の意味を理解させています。

 子供たちは、公式に囚われの身となっています。
囚われていると、少し問題が変わるとできなくなったり、時間が経つと「忘れた」などと言い手も足も出なかったりします。

 意味を理解することで自由の身となり、多くの問題を解くことができます。しかも、意味を理解している子供たちは忘れることは有りません。

 公式から子供たちを解放したいです。



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