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途中式の話 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 数学のノートに答えしか書かない子がいます。

 「途中式は?」と尋ねると、「テキストに書いた」とか「消した」と言う子もいます。

 さらに、「書かなくてもわかる」と言う子もいます。

 では、途中式は書いた方が良いのでしょうか?

 書かなくてもできる問題は書かないで、書かないとできない問題は書くという考えもあるかもしれません。

 でも、私は途中式を書くことを勧めます。

 塾生には、「途中式は長ければ長いほど良い」と指導しています。

 途中式を書いていると、「試験中に時間が無くなるから書くな」と指導する先生もいますが、私は途
中式を書くように指導します。

 なぜならば、まだ見ぬ難しい問題も解けるようになるため。学力を最大限に伸ばすためです。

 基本的な簡単な問題で途中式を書く練習をするのです。

 それが難しい問題に遭遇した時に役に立ちます。

 基本が大切なのは、そのためです。

 簡単な問題で途中式が書けない人が、いざという時に途中式を書けるわけがありません。

 困ったときこそ基本が役に立ちます。


 これは、勉強だけではありません。

 どんなことでも基本が大切で、簡単なこと、一見どうでもいいことを大切にできるかどうかが、人間力に影響を与え、困難に打ち勝つ力をつけるのです。


 実は途中式を書いていると、途中式を書かなくても答えを出せるようになり、結果として途中式が不要になります。

 試験で途中式を書いていると、時間が無くなるという理由で書かないのではなく、途中式を書かなくてもできるようになるために、普段から途中式を書くことが大切です。


 一流のスポーツ選手が難しいことをいとも簡単にやれるのは、基本練習の賜物なのです。

 目の前の事だけ考えずに、遠い先の事を考え、自分をより高いレベルまで引き上げたいのなら、簡単なことを基本に忠実にやることです。



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