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オンライン学習の限界Ⅰ [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 コロナ禍が続く中、オンライン学習が盛んに行われるようになってきました。そして、それはさらに盛んになり、学びの主流となっていくことが考えられます。

 いぶき学院でも4月8日よりオンラインの受業を開始6月13日までは継続を決定しています。

 導入前にいくつかの不安がありました。

 指導する側(私を含め先生たち)が使いこなせるかどうか

 受業を受ける側(塾生)の学びとなるかどうか(=授業として成立するかどうか)

 (いぶき学院では最長120分の受業のため)120分間授業を受け続けられるのかどうか

 しかし、不安があっても学びを止めるわけにはいきません。

 「不安だからやらない」、「嫌だからやらない」、「苦手だからやらない」と言い訳を並べていたら、新しいことはできません。

 これは、「やらないといけない」、「必要なことであり、やることは子供たちのためになる」と考えました。

 私自身もどうしたらいいのか全く分からなかったです。ただ、安全第一ですから通塾ができない子供たちに対してできることは、オンラインでの受業しかありませんでした。

 やると決めたなら、どうすればより良い授業ができるのかを考え、実際にやりながらアプリの良いところを活用して改善していくしかありませんでした。

 オンライン学習といっても大きく分けて2種類あります。一つは動画配信、もう一つはLIVE配信です。

 共通して言えることとして、その場に行く時間や交通費がかからず、どこからでも授業が受けられることがあります。

 そして、動画配信の良いところは、いつでも何度でも見られるところ、質の高い授業を見ることができることです。LIVE配信の良いところは、質問ができること、個々にアドバイスが受けられることが考えられます。

 ですから、LIVE配信では双方向でなくてはメリットがないと言わざるを得ません。一方的なLIVE配信ならば映像配信のほうが良いということになります。

 どちらにしても大切なことは、授業を受ける側(生徒)のやる気や自主性があることが前提となると思います。

 どんなに良い授業を受けても受け入れる姿勢がないと、“馬の耳に念仏”ということです。



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学校再開 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 緊急事態宣言が解除となると学校が再開すると思われます。本日5/22に、東京都から新型コロナウイルスへの今後の対応をまとめたロードマップが発表されるようです。

 最初は分散登校から始めるようですが、私は“不登校”の子が増える事を危惧しています。

 今までも、夏休みなどの長期休暇明けに学校に行けなくなる子が多くいました。
今回の休みは、3月から4月、5月と3カ月間(13週間)で、6週間の夏休みの2倍以上という長い期間でした。

 そして、課題の提出が課せられていること、

 さらに、休み明けテストが待っていることがあります。

 勿論、夏休みは宿題がありましたし、課題テストは多くの私立校では行われていたことです。

 ただ、今回それらと異なることは課題の量と内容、そして目的が不透明なテストです。

 課題については学校によってかなり差がありますが、毎日家庭で時間割に合わせて自学することができずに、課題がたまってしまう子がいるのではないか、予習の課題が出ているばあい、解らない子、出来ない子がいるのではないかと言う事。

 夏休みでは、時間割に合わせてとかはありませんし、予習の宿題はあまり聞いたことはありません。

 したがって、子供達によっては課題が負担になって学校に行きたくないと思う子が、夏休みより多くなるのではないかと心配になります。

 休み明けテストについては、私はできなくても構わないと思うのですが、問題は高校受験生。

 高校受験は一部の高校をのぞき殆どの高校は学校の成績を重視されます。

 課題の提出と休み明けのテストが評定に加味されるとなると、出来なくても構わないなどとは言っていられません。

 他学年でも、出来ないと先生や親に叱られるという恐怖心を持つ子もいるのではないかと思います。

 学校で教わっていない内容を勉強してくるように言われ、その内容のテストをされて成績を付けられてしまうのはいかがなものでしょう。

 いずれにせよ、子供たちが気持ちよく登校出来る事が一番です。

 そのためには、まず課題はやってあること、今回は質よりも終わっている事を重視したいです。そして、休み明けテストはできなくても叱らないことです。

 とにかく、元気で学校再開となり登校出来る事を喜びとしたいものです。


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教育が社会を変えるんだ [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 緊急事態宣言が解除され始め、徐々に生活が戻りつつあります。

 しかし、緊急事態宣言が解除されても、今まで通りの生活に戻すことはまだできません。まだ、辛抱する必要があります。

 子供たちと接していて、
「廊下を走ってはいけないのはどうして」と聞くと、「きまりだから」、
「どうして宿題をやらなければいけないの」と聞くと、「きまりだから」、
「長方形の面積はどうして、たてかけるよこで求められるの」と聞くと「きまりだから」
「かけ算を先にやるのはどうして」と聞くと「きまりだから」と、そうすることの理由は全て「きまりだから」になってしまう良い子が少なくありません。

 「きまりだから」と言う子は、理由を考えません。理由がわからないから、自分で物事を解決できず、教えられたことだけはできますが応用できません。暗記中心の生活となるため、やり方を忘れると何もできません。そして「きまりだから」と、自分の行動の責任も取れなくなるかもしれません。

 私は、その子たちに「そんなきまりはないよ」と言って、理由を考えさせるようにします。そうすると、様々なことに対して理由を考えるようになり、理由がわかるとそれを利用して、知らないことでも自分で考えて解決できるようになります。

 「家から出ないのはどうして」と聞かれて「きまりだから」と、もしお子さんが答えたならば、「どうしてそんなきまりができたのかな」と聞いてあげてください。

 そして、「緊急事態宣言が解除になったからと言っても安心できないね」とお子さんが気付いたら、二重丸です!

教育は社会を変えることができます。

 普段から“観察して分析する”くせ、
 つまり、今何が起きているのか、それはどうしてなのかを考えるくせをつけたいものです。

 勉強でも普段の生活でも理由のないことは1つもありません。

 必ず理由があるはずです。

 新しい生活様式の一つに、“理由を考える”を加えてください。

 そして、新しい生活様式の理由をお子さんと一緒に考えてみましょう。

 「どうして、人との間隔を2mあけるの」と

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コロナに負けないぞ!5/13 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 品川区では区立小中学生に対して、休校中の学習時間割と大量の課題が出された。

 本当は塾生たちに課題を提示し学習計画を立てさせようと考えていたのだが、学校からの課題がでたことで、その計画は一旦白紙に戻すことにした。

 課題の量にも驚いたが、もっと驚いたのは時間割である。通常の時間割と同じように中学生ならば、月曜から金曜まで第1限から第6限まで授業が組まれている。教科は英数国理社の5教科で、9:00位から1限は50分で昼休みを挟んで最後は16:00位までの時間割である。最初に見た時、学校が再開になったと勘違いしたほどだ。しかしそれは家庭学習の時間割だった。

 まずは急遽、時間割を作成して課題を準備した関係者の皆さん、学校の先生方には敬意を表したい。色々考えられたと思うし、ご苦労されたと思う。

 さて時間割だが、数学50分やって5分休憩して、英語50分休憩5分、社会50分休憩5分、理科50分、昼休み85分、国語50分休憩5分、数学50分・・・という具合だ。

 数学の計算練習50分は長いなぁと思い、次々と不安がよぎった。

 勉強の遅れは不安ではあるが、これらを見るともっと不安に私はなる。

 もちろん、絶対に時間割通りにやりなさいという指示はないが、大人でもあの時間割通りに勉強することは難しいと思う。まして自学自習となると、さらに困難だ。親が付きっきりで管理するということも困難だ。

 それを完璧にやろうとすると本人やご家族にしわ寄せが来て、それでなくても心に余裕のない状況で有ることを考えると、とんでもないことが起きるかもしれない。例えば、無気力になる、怒りっぽくなる、コミュニケーションが取れなくなる、学校再開後に学校に行けなくなる等です。課題をやらなければいけないことの他、学校再開後にテストをするということから、さらに精神的重圧がかかり、心が持ちこたえられるのかと思った。

 では、家庭での対応ですが完璧とか絶対とかは考えないことだと思う。家族会議などを開き、ご家庭でお子様の意見を聞いてできる範囲で実行することだ。少なくとも1週間経ったら、もう一度それを見直す会議を開くことだ。

 「勉強やった」、「勉強終わった」という親の声が何度も家庭内で聞かれるかもしれない。ポイントは、それらの言葉をどれだけ減らせるかだ。

 さらに、提出期限(再開時)までに終わらせること、学校再開後にテストがあることは大きな精神的重圧だ。家庭内で「終わった」とか「終わらなかった」という言葉が、「だから早くやっておけば良かったのよ」、「だから言ったじゃない」、「私はあなたを信頼していたのよ」となると危険だ。

 課題が終わらなかった、テストができなかった、成績が悪かった・・・ならばまだよい方である。もっと怖いことはそこではない。

 今回のことを前向きにとらえ、自分で考えて実行させて、親は子を信じて見守り、子供たちなのに精一杯やったのなら、実行できなくても、終わらなくても、テストができなくても良いではないか。

 そもそも、学校再開が決まっていない。つまり課題の提出日もテストの日も決まっていないのだ。

 子供たちは、期限のない「仕事をしなさい」と言われ、試験日かわからない試験の為に「勉強しなさい」と言われている。辛い。だから私は寄り添いたくなる。

 親の仕事は、自分で決めて実行した子を守ることである。我々の仕事は、子供たちの話はもちろん保護者様の話を聞いて、気持ちをわかろうとすることだ。そして、具体的なアドバイスができればと思う。

 もちろん、学校の先生方もご家庭に電話をされると聞いている。

 子供たちは、学校再開後に友達と会えることを楽しみに生活して、笑顔で通学できればいいのではないか。

 勉強は第一ではない。

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コロナに負けないぞ!5/11 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 今日から対コロナ第3ラウンド。先週は5/11からの準備期間としたため授業が無く、子供たちの声も聞けず、来塾する保護者様もほとんどなく、授業がないのでスタッフも1人だけという状況だった。

 ところが5/11に授業が開始となると、急にあわただしくなり、オンラインとはいえ授業で子供たちの話を聞いて、こちらからも話をすることができた。何人かの保護者様とも会話ができた。

 大変だけれど、やっぱり人と話ができることは素晴らしいと思った。相手がいること、相手かの話を聞くことで新しい発想や考えが生まれ、それを伝えることで自分の考えを確認できるからだ。

 そして、みんなで先の見えない道ではあるが、確かに踏みしめて前に進むことができる。

 言えることは、周りにいないが決して1人ではないということだ。


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学習におけるオーバーシュート!? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 いぶき学院の中学3年生の数学は、次の授業で3単元終了です。未だ中3の勉強を開始していない中3生とは3単元差。中2の内容が残っている学校もありますので、それらの学校の生徒とは4単元差となります。

 中3の数学は、式の計算、平方根、二次方程式、関数、相似、円、三平方の定理、標本調査で、あと1か月このままの状態が続くと、いぶきの塾生は約半部近く終了することになるのです。

 42㎞のマラソンで言うと、いぶきの塾生が21㎞の折り返し地点にたどり着くころ、まだスタートを切っていないということです。

 解っていただくために、いぶき学院を例に挙げましたが、他の学習塾でも同様のこと、いやそれ以上の先に進んでいる塾もあるのです。

 このブログでも書いてきたことですが、いよいよ公立校は3月、4月、5月と3か月休校となり、それでなくとも4月休校の段階で、夏休み返上で済む話ではなかったので、大きな手を打たないとならない状況です。

 しかし、9月新学期とすることは得策ではないと私は思っています。なぜなら、未だ休校とするだけで、子供たちにの学習の遅れ対して策を講じていないからです。

 受験生についてですが、前述した通り高校受験生については大きな差がついていて、すぐに中3の勉強を始めることを勧めたいです。

 中学受験でも大学受験でも同様のことが言えます。中学受験で上位校を志望校としている人にとっての出遅れは致命的です。ただ、中位以下の学校でしたらまだ間に合うでしょう。

 それに対して大学受験は大変です。高校受験や中学受験は同じ地域内での受験であるのに対し、大学受験は全国の受験だからです。コロナの影響は地域間格差が大きく、この期間にどれだけ勉強できるかが合否に大きく関わります。

 受験生は誰からも言われず、誰からも評価されないのに頑張れるかどうか試されていると言えるでしょう。学校休校を1か月のチャンスをもらったと考えるしかありません。その間に1か月分以上の勉強ができるからです。

 受験生以外の学年では小学6年生が中学に進級するためには、3月までに小学生の勉強を終わらせることが必要となりますが、他学年は学年ごとの指導内容を組み替えることで対応できるので、大きな心配はないかと考えます。

 むしろこの3か月間、体験すべきことを体験していないことが心配です。ご家庭で会話ができるチャンスと捉えて色々な事を親子で考えてみるとよいと思います。
 
 私は学校の授業再開を望みます。それはオンラインでも構いません。学習塾などの民間では、特定の子供たちしか救えません。多くの子を救おうとしても、どうしても短期になってしまいます。多くの子を長期的に支援できるのは行政しかありません。だから学校の授業再開を望んでいます。そして、我々はできることをできるだけやっていこうと思います。

 「できない」とか「難しい」とか、やれない言い訳を並べるのではなく、我々には「絶対にやる」という強い意志が求められているのです。

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コロナに負けないぞ!5/4 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

「今こそ、学習塾の力を示す時!」

 新型コロナウィルス感染拡大が続いている。緊急事態宣言が継続となり学校再開がされないことになると、子供達が大ピンチだ。

 学力面は勿論のこと、心身ともに成長が著しいこの時期に3か月間の自粛が子供たちに与える影響は甚大である。今、子供たちの勉強を助け、話を聞いてあげることが必要だ。

 小中学生が1人で家庭学習を積極的にできる子はどれだけいるのだろうか?宿題については、勉強ができる子は進められると思うが、復習の宿題はどれだけ意味のあるものか疑問だ。勉強が苦手な子にとっては苦痛以外何物でもない。映像授業で学習できる子もいるが、一方的な映像教材ではよほど楽しくないと見る気も起きない。

 だからこそ、オンライン授業で双方向型の授業に子供達が参加させることだと思う。それは、失われた学校生活を補うもので、勉強面と心の面の両面をケアできる仕組みである。もちろん、それが完璧なもので、完全に子供達を救えるとわけではないが、今できる事をやってあげられるのは我々学習塾だ。

 少なくとも、いぶき学院ではテレラーニング(オンライン双方向授業)で授業を行い、子供たちとの会話ができる状態である。学習塾の方でオンライン授業を始めたいが、どうすればいいかわからない、不安があるという方は連絡いただきたい。

 自分だけ良ければいいという考えを捨て助け合っていかなければ、この国難は乗り切れない。子供たちの学力と心のケアをみんなでしてあげられればいい。


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コロナに負けそう!4/30 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 緊急事態宣言が延期されそうだが、学校休校はどうなるかわからない。発表が急すぎるので対応するのがきつい。さすがに疲れてきた。

 テレラーニングは何とかやっているが、円滑に授業が行えるようにするための準備に時間がかかる。今まで使ったことがない機能の実験もある。

「休みたい」

 でも、受験生を応援したいので受け入れて指導していきたい。そして、全国の頑張っている学習塾の力にもなりたいと考えてしまい「俺がやってやる」と一人で熱くなる。

 そして、壁にぶつかる。

 乗り越えてやるという元気が今日はない。

 この緊急事態の中で金を儲けるための営業電話やメール、そしてFAXが来る。それで多くの人が助かり、その対価として収入が得られるのなら良いと思うが、明らかに金儲けというものが多い。弱いものからお金を取る商売は腹が立つ。ただ、これも生きる為か・・・

 緊急実態だからこそ、お金の為にではなく人を助けたい。人を助けることで喜んでもらいたい。それをやって収益を上げたい。利益がないと人を助けられないからだ。

 自分ができることを精一杯やるでは追いつかない。できないことまでやり遂げる。

 でも、疲れました




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