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学習におけるオーバーシュート!? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 いぶき学院の中学3年生の数学は、次の授業で3単元終了です。未だ中3の勉強を開始していない中3生とは3単元差。中2の内容が残っている学校もありますので、それらの学校の生徒とは4単元差となります。

 中3の数学は、式の計算、平方根、二次方程式、関数、相似、円、三平方の定理、標本調査で、あと1か月このままの状態が続くと、いぶきの塾生は約半部近く終了することになるのです。

 42㎞のマラソンで言うと、いぶきの塾生が21㎞の折り返し地点にたどり着くころ、まだスタートを切っていないということです。

 解っていただくために、いぶき学院を例に挙げましたが、他の学習塾でも同様のこと、いやそれ以上の先に進んでいる塾もあるのです。

 このブログでも書いてきたことですが、いよいよ公立校は3月、4月、5月と3か月休校となり、それでなくとも4月休校の段階で、夏休み返上で済む話ではなかったので、大きな手を打たないとならない状況です。

 しかし、9月新学期とすることは得策ではないと私は思っています。なぜなら、未だ休校とするだけで、子供たちにの学習の遅れ対して策を講じていないからです。

 受験生についてですが、前述した通り高校受験生については大きな差がついていて、すぐに中3の勉強を始めることを勧めたいです。

 中学受験でも大学受験でも同様のことが言えます。中学受験で上位校を志望校としている人にとっての出遅れは致命的です。ただ、中位以下の学校でしたらまだ間に合うでしょう。

 それに対して大学受験は大変です。高校受験や中学受験は同じ地域内での受験であるのに対し、大学受験は全国の受験だからです。コロナの影響は地域間格差が大きく、この期間にどれだけ勉強できるかが合否に大きく関わります。

 受験生は誰からも言われず、誰からも評価されないのに頑張れるかどうか試されていると言えるでしょう。学校休校を1か月のチャンスをもらったと考えるしかありません。その間に1か月分以上の勉強ができるからです。

 受験生以外の学年では小学6年生が中学に進級するためには、3月までに小学生の勉強を終わらせることが必要となりますが、他学年は学年ごとの指導内容を組み替えることで対応できるので、大きな心配はないかと考えます。

 むしろこの3か月間、体験すべきことを体験していないことが心配です。ご家庭で会話ができるチャンスと捉えて色々な事を親子で考えてみるとよいと思います。
 
 私は学校の授業再開を望みます。それはオンラインでも構いません。学習塾などの民間では、特定の子供たちしか救えません。多くの子を救おうとしても、どうしても短期になってしまいます。多くの子を長期的に支援できるのは行政しかありません。だから学校の授業再開を望んでいます。そして、我々はできることをできるだけやっていこうと思います。

 「できない」とか「難しい」とか、やれない言い訳を並べるのではなく、我々には「絶対にやる」という強い意志が求められているのです。

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