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コロナに負けないぞ!5/13 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 品川区では区立小中学生に対して、休校中の学習時間割と大量の課題が出された。

 本当は塾生たちに課題を提示し学習計画を立てさせようと考えていたのだが、学校からの課題がでたことで、その計画は一旦白紙に戻すことにした。

 課題の量にも驚いたが、もっと驚いたのは時間割である。通常の時間割と同じように中学生ならば、月曜から金曜まで第1限から第6限まで授業が組まれている。教科は英数国理社の5教科で、9:00位から1限は50分で昼休みを挟んで最後は16:00位までの時間割である。最初に見た時、学校が再開になったと勘違いしたほどだ。しかしそれは家庭学習の時間割だった。

 まずは急遽、時間割を作成して課題を準備した関係者の皆さん、学校の先生方には敬意を表したい。色々考えられたと思うし、ご苦労されたと思う。

 さて時間割だが、数学50分やって5分休憩して、英語50分休憩5分、社会50分休憩5分、理科50分、昼休み85分、国語50分休憩5分、数学50分・・・という具合だ。

 数学の計算練習50分は長いなぁと思い、次々と不安がよぎった。

 勉強の遅れは不安ではあるが、これらを見るともっと不安に私はなる。

 もちろん、絶対に時間割通りにやりなさいという指示はないが、大人でもあの時間割通りに勉強することは難しいと思う。まして自学自習となると、さらに困難だ。親が付きっきりで管理するということも困難だ。

 それを完璧にやろうとすると本人やご家族にしわ寄せが来て、それでなくても心に余裕のない状況で有ることを考えると、とんでもないことが起きるかもしれない。例えば、無気力になる、怒りっぽくなる、コミュニケーションが取れなくなる、学校再開後に学校に行けなくなる等です。課題をやらなければいけないことの他、学校再開後にテストをするということから、さらに精神的重圧がかかり、心が持ちこたえられるのかと思った。

 では、家庭での対応ですが完璧とか絶対とかは考えないことだと思う。家族会議などを開き、ご家庭でお子様の意見を聞いてできる範囲で実行することだ。少なくとも1週間経ったら、もう一度それを見直す会議を開くことだ。

 「勉強やった」、「勉強終わった」という親の声が何度も家庭内で聞かれるかもしれない。ポイントは、それらの言葉をどれだけ減らせるかだ。

 さらに、提出期限(再開時)までに終わらせること、学校再開後にテストがあることは大きな精神的重圧だ。家庭内で「終わった」とか「終わらなかった」という言葉が、「だから早くやっておけば良かったのよ」、「だから言ったじゃない」、「私はあなたを信頼していたのよ」となると危険だ。

 課題が終わらなかった、テストができなかった、成績が悪かった・・・ならばまだよい方である。もっと怖いことはそこではない。

 今回のことを前向きにとらえ、自分で考えて実行させて、親は子を信じて見守り、子供たちなのに精一杯やったのなら、実行できなくても、終わらなくても、テストができなくても良いではないか。

 そもそも、学校再開が決まっていない。つまり課題の提出日もテストの日も決まっていないのだ。

 子供たちは、期限のない「仕事をしなさい」と言われ、試験日かわからない試験の為に「勉強しなさい」と言われている。辛い。だから私は寄り添いたくなる。

 親の仕事は、自分で決めて実行した子を守ることである。我々の仕事は、子供たちの話はもちろん保護者様の話を聞いて、気持ちをわかろうとすることだ。そして、具体的なアドバイスができればと思う。

 もちろん、学校の先生方もご家庭に電話をされると聞いている。

 子供たちは、学校再開後に友達と会えることを楽しみに生活して、笑顔で通学できればいいのではないか。

 勉強は第一ではない。

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