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集団(一斉)指導向きの人 個別指導向きの人 ② [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 集団指導の学習塾では、先生が理解しているかどうかチェックしながら、授業を進めるので、解らなければ先生の方から声をかけてくれることも有ります。

 しかし、解らない人の為に授業をしたり、解らない人のところへ行って説明したりすることが、困難な場合が有ります。

 1つ目は、1クラスの人数が多い場合。
先生によって差があると思いますが、20人以上だと個人への対応は困難かと思います。
積極的に授業中や授業の前後に質問をしていくことです。

 2つ目は、おしゃべりなどをしていて、話を聞いていない子に対する場合。
何度も同じことが起きるならば、他の子への迷惑になりますから、同じ説明はできないかと思います。
あまり、迷惑をかけるようならば塾をやめさせられる覚悟が必要です。

 3つ目は、やる気のない子に対しての場合。
解らない理由がやる気がないことであるため、何度説明を繰り返しても解決になりません。
学習塾の先生と話をして、一緒に解決策を探ると良いかもしれません。

 4つ目は、学力が追いついていない場合。
以前の学習の抜けが多過ぎるなどで、全体の話についていけない場合です。
それでも頑張ってついてくる子は、良いところ(ここでは頑張ろうという気持ちや僅かな進歩)を認め勇気づけることで、徐々に変化がみられることが有りますが、集団指導では限界があります。

 やる気がない場合や他の子に迷惑をかける場合は、そこが改善されない限り、どんなに素晴らしい学習塾で優秀な先生が指導しても、どうにもなりません。

 成績が上がらない理由は、学習指導法ではなく別にあるからです。

 そこで、学習塾側がやる気を出させる工夫や、授業に対する姿勢を良くしていくアプローチをする必要が出てきます。

 しかし、学習塾はやる気のある子に対して授業を行うことが前提ですので、それも限界があります。

 先生の力量次第と言うことになり、力量が低い先生では、やる気の無い子をどうすることもできません。

 やる気の無い子に関しては集団指導でも個別指導でも、学力を上げることは難しいと言わざるを得ません。

 従って、頑張ろうとしても、授業についてくることが困難な子は、個別指導等の力を借りた方が良いということです。



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集団(一斉)指導向きの人 個別指導向きの人 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 集団指導の学習塾の説明では、個別指導のデメリットを挙げて集団指導のメリットを聞かされ、個別指導の学習塾の説明では、集団指導のデメリットを挙げて個別指導のメリットを聞かされる。

 本当は集団向きの子でも個別でやることになったり、個別向きの子が集団でやらざるを得なくなったりすることにもなります。

 いぶき学院は集団と個別のコースが有りますから、どちらが良いとか悪いとかと言う考えは有りません。

 どちらの方が、その子の目的にマッチするかと考えて勧めています。


 集団指導と個別指導を比較して、集団指導のメリットは次のようなところにあると思います。
① 授業料が個別指導と比べて安い
② 授業時間が長くとれる
③ 他の人の考えを聞くことができる
④ 考える時間を多くとれる
⑤ 授業の受け方、話の聞き方を身に付けられる
⑥ 質問できなくても、先生が気付くことができる
⑦ 先生の力量が集団指導の先生の方が高いことが多い
⑧ 解らないことを、すぐ質問することができる(?)
⑨ 居場所になる(?)

 それに対して、個別指導のメリットは
① 都合の良い日時に授業を設定できる
② 必要な教科に絞って学習できる(教科によって回数を調整できる)
③ どうしても相性が合わない先生については変更してもらうことができる
④ 都合ができた場合、授業日時を変更できる
⑤ 自分の目的に合わせたカリキュラムで学習できる
⑥ 解らないところに戻って学習できる
⑦ 学力や志望校に合わせて内容や教材を設定できる
⑧ 解らないことを、すぐ質問することができる(?)
⑨ 居場所になる(?)

 費用面と授業時間の長さで考えると、集団指導。

 その子に合わせた教科、日時、回数で授業が受けられるということでは、個別指導。


 では、学力が伸びるのはどちらかというと・・・

 それこそ、本人の状況と目標の成績や学力、そして志望校によって異なるかと思います。


 本人には集団指導が向いているのか、個別指導が向いているのか。

 どのように決めればいいかですが。

 まず、集団指導での学習を考えて、集団指導が合わなければ個別指導にすることが良いと思います。

 集団指導が合わないというのは、主に次のようなことです。
① 目的が合わない…高校受験目的のクラスに、高校受験をしない私立中の子が入るなど。
② 目標(学力)が合わない…偏差値50目標の集団指導に、偏差値70目標の子が入るなど。
③ 日時(曜日)が合わない…クラブチームに入っているなど、他の習い事と集団指導の時間が重なる。
④ 学力が合わない…今までの学習の抜けが多すぎるなど。
⑤ 性格的に合わない…他の人のペースに合わせられない、他の人がいると委縮してしまうなど。

 なぜ、集団指導から考えるかと言うと、私は集団指導の方が学力は伸びると考えているからです。

 特に中位から上位の成績を目指している子は、集団指導の方が良いでしょう。

 平均点を目標とする子は、個別指導と集団指導どちらでもよいと思いますが、あまりにも分からないことが多くなっている子は個別指導となるでしょう。

 全ての子に当てはまるわけではありませんが、学校の定期試験で60点(平均点)~100点目標ならば集団指導、40点~60点目標ならば集団でも個別でも、20点~40点目標ならば個別指導。

 もちろん100点目標の子でも個別指導で問題ありません。

 しかし、個別指導で学習して高得点を取るためには、次のことに注意してください。

 遅刻、欠席は厳禁。

 宿題は勿論のこと家庭学習を自分でする事。

 積極的に質問をして理解できていないことを無くすこと。

 受け身にならずに自ら学習を積極的にして、個別指導のメリットを利用する。

 ここで言うメリットとは、自主学習における解らないところを質問できることです。


 以前、個別指導で見ていた子が、偏差値65~70取れるようになりました。

 その子は、全てにおいてきちんとしていました。

 宿題については、やっていないと集団指導では困りますが、個別指導では困らない。遅刻すると、集団指導では時間になると授業開始ですが、個別指導では本人が来てから授業開始となります。

 つまり、個別指導に通う子は自分のことを、律していけるかどうかがポイントとなります。

 従って、100点を目標に学習することは個別指導でも問題ありませんが、集団指導には成績上位につながるメリットがあります。

 集団指導の一番のメリットは『考える時間を多く取れる』ことです。

 個別指導では、どうしても問題演習が多くなりがちで、先生がやり方を教えて、その通りに問題を解かせることがあります。

 集団指導では、個別指導よりも授業時間が長くなることと、全員で同じことをやることができるので、『考える時間を多く取れる』のです。

 個別指導では、授業時間が短いことと、先生1人に生徒2人の指導では、問題演習の間に別の子を指導することになるため、作業させることが必要になるのです。

 得点は、やり方を覚える事で取れますが、その時だけの結果で終わったり、問題が少し異なるとできなかったりします。

 学力は、やり方を覚える事ではなく、理解する事はでしか伸びません。

 理解するためには、指導者は教えない事、子供達は考える事が必要です。

 集団指導では、それが個別指導よりも可能なのです。

 例外ばかり挙げていますが、これも指導者(先生)によっては、その集団指導のメリットを活かしきれない人もいることもご理解ください。

 私が書いたことは、全て当てはまることではありません。

 集団指導でも個別指導でも、やっぱり指導する先生の力量とシステムがポイントとなるからです。

 学習塾で学ぶ際に、学習塾の都合で、集団指導や個別指導のコースを選択することは避けたいところです。

 本人の、目的、志望校、目標とする学力や成績、性格を総合的に見て判断することが大切です。



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学力が伸びる子の問題演習 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 学力が伸びていく子と伸びない子では、解らない問題への取り組み方に違いがみられます。


 ◆伸びる子はあきらめない

 わからない問題があった時、伸びる子はあきらめずに考え続けます。

 すぐ、誰かに教えてもらったり、解答を見たりしないで考えます。
 
 考えるというのは、答えを考えるのではなく、問題文を見直して何が書いてあるのか、どんな意味なのか、解っていることは何なのかを考えて整理していきます。

 教えてもらったり、解説を読んだりすると、その部分(問題を考えること)が省略されて、いきなり解き方を知ることになります。

 道に迷った時、子供でも大人でも、「次の交差点を左に曲がって、右側の2つ目のビルの8階」と言えば、(正解に)たどり着けるものです。

 解き方を覚えても学力はつきません。
問題を考えることで学力はつくからです。

 解説を読んだときは理由、正解にたどり着く理由を考えで学ぶことです。



 ◆伸びる子は正解を出そうとしない

 従って、伸びる子は正解にフォーカスせず、問題文にフォーカスします。

 正解を出そう出そうと思うと、どんどん解らなくなるものです。

 落ち着いて問題文を読み直して、順を追って考えていくと、正解は出そうとしなくても出るものです。

 あまりにも正解にこだわると、一番大切な問題を読み解くことが疎かになり学力が付きません。

 学力をつけるためには、正解にたどり着けなくても、そこに行きつくまでの過程を大切にすることです。

 伸びない子は「答えが間違っていたら意味が無い」と考えるかもしれませんが、「答えが間違っていても、考えることに意味がある」のです。難しい問題を解くと学力がつくのは、正解を目指しはしますが、正解を出せなくても途中まででも、問題文を読み解くことだけでも意味があるからです。

 従って、結果で判断することは、我々も本人も保護者様もしてはいけないことです。


 ◆伸びる子は復習する

 正解に辿り着けなくても、問題を読み解いて、考えて、それでもできなくて、解説を読んだり説明を聞いたりして理解する。

 その上で、時間をかけなくても良いので復習ができれば伸びていくでしょう。

 復習は、問題を解く手順を覚えるのではなく、不足している知識を補うことと、どうしてそうなるかを理解する事で、別の問題に応用できるようにすることです。

 その問題だけ解ければいいというより、類題も意識すると良いと思います。


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授業中の集中力で家庭学習を減らせ! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 学習塾の授業でも学校の授業でも、授業中に分からないことが有ると、それを補うには大きな労力(エネルギー)が必要です。

 授業後に先生に質問したり、自力で学習したり、友達や家族に聞いたりすることになります。

 しかし、それらのことが実践できる人はどれだけいるでしょう。

 一旦解らなくなると、その後の授業内容が分からなくなり、収拾がつかなくなることも有ります。

 少し時間が過ぎると、解らなかったことを忘れてしまうことも有ります。

 したがって、授業中は解らなくならないように授業を受けることがポイントです。

 では、どうすればいいのでしょうか。

 まず、授業中は先生の話に集中して聞き漏らさないようにします。

 ノートを取るよりも話を聞いて理解することが重要です。

 知識として入れることも有りますが、大切なのは理解することです。

 なぜ、どうしてと目的と理由を考えていくことで、知識が関連付けられ記憶に残りやすくなります。

 もし、解らなくなった場合は、すぐ先生に質問することです。

 この場合、話を聞いて解ろうとしていることが条件です。

 聞き漏らしたり解らなくなったりしても、授業中に友達に聞くことはやめましょう。

 友達に聞いている間に授業が先に進むと、さらに解らなくなるからです。


 まず、話を聞き漏らさないようにして、理解することに全力を注ぐ。

 それでも解らない場合は、先生に質問をする。

 どうしても、授業中に質問できなかったならば、授業後に質問をする。

 家庭学習は授業内容を見直して、自分で説明できるようならば良い。

 定着と理解を深めるために問題演習(宿題)をする。

 理解ができていれば、家庭学習にはそれほど時間がかからないはずです。

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都立高校推薦入試で合格する人、やめた方がいい人 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 推薦入試で合格できる人は・・・一般入試でも合格できるような内申点を持ち、文章力と面談力のある人。

 特に都立上位校では3倍を軽く超える倍率ですから、約3~4人に1人しか合格できません。

 つまり選ばれる必要があるのです。選ばれるためには、他の人と比べて抜きに出るものが必要です。

 しかも、受験生は中学校でも成績上位の人たちです。その強敵を相手に選ばれるためには、「他の人とは違う!」というものが必要です。

 当塾で、日比谷高校や小山台高校に推薦で合格した人たちは、推薦入試の練習では面談と集団討論は、大きな声でハキハキと自分の考えを言えていました。

 学校も研究し尽くし、もちろん将来のことも語ることができ、想定外の質問にも対応できていました。

 日比谷ではオール5の受験生が4人いて、その中から1人だけ選ばれなければ合格できないのですから、当然と言えます。

 上位校になればなるほど、そのハードルは高く、推薦入試に備える準備にも時間がかかることになります。
 学校の研究、中学時代の出来事、高校でやりたいこと、将来の夢ややりたいこと、最近起きた出来事などをチェックして自分の考えを持つことから始まり、練習を積む。

 作文についても、過去の題材を中心に書く練習を行い、添削を受けて書き直す。

 それらの準備にどのくらいかかりますか?

 1日や2日では終わりません。

 本気で推薦入試で合格しようとしたならば、かなり前から準備を始め、1週間前から特訓かもしれません。

 もちろん、倍率の低い都立高校であるならば、準備に要する時間はかなり少なくなると思います。


 「どうせ、受からないから」と、準備をほとんどしないで、推薦入試を受けることもできます。

 「どうせ、受からないから」と、受かりそうにないのに、推薦入試を受ける人もいます。

 しかし、推薦入試は2日間、合格発表まで1週間。

 「受からない」と言っていても、誰でも合格発表は気になるものです。

 発表までの期間はどれだけ、集中して一般入試に向けての勉強をすることができるでしょうか。

 しかも、学力が一番つけられるのは1月です。

 本番に近づけば、誰でも一生懸命になります。

 2月も学力をあげることはできますが、私立高等学校入試も始まり、無茶な勉強より体調管理が重要になってくるからです。

 その1月に推薦入試があるために、1月に入ったら推薦の準備、本番で2日間勉強できず、2月に発表。

 もし、不合格ならば、すぐ切り替えて2月10日からの私立高等学校入試の準備。

 私立が終わると10日後くらいに本命の都立高校入試です。



都立高校の一般入試は、推薦で合格できる人はほとんど合格できる力があるはずです。

試験に自信がないということで、推薦入試と考える人もいるかもしれませんが、自信を持って一般入試を受けても良いと思います。

次のようなことを考えてください・…①推薦で合格、②推薦で不合格、一般で合格、③推薦で不合格、推薦で不合格、④推薦を受けないで、一般で合格

悔いの無い受験方法を選んでください。

私なら、③を避けます。

あくまでも私なら、「推薦を受けないでその分勉強していればよかった」と思うからです。

不合格となっても④ならば、精一杯やったと思えるので悔いは残りません。

一概に当てはまることではありませんので、よく考えてください。


 ということで、都立の推薦入試は、一般入試で合格できる可能性のある人を不合格にするかもしれません。

 「2回チャンスがある」、「受からないことはわかっている」と言う推薦入試はやめた方がいいでしょう。

 推薦入試で力を発揮できる人で、推薦入試で有利な人が「絶対に合格する!」と言う強い意志で受ければ受かります。

 都立推薦入試を受けるかどうかは、内申と模試の結果、面接向きか、文章力はあるか、そして志望校はどこかによって決めることになります。

 少なくとも、内申が前年度の推薦合格者の最低内申を、下回っているのならやめた方がいいでしょう。

 「受かるかもしれない」と言う甘い考えで推薦入試は受けないことをお勧めします。

 悩んだら、信頼できる教育関係の人に相談してください。

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