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集団(一斉)指導向きの人 個別指導向きの人 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 集団指導の学習塾の説明では、個別指導のデメリットを挙げて集団指導のメリットを聞かされ、個別指導の学習塾の説明では、集団指導のデメリットを挙げて個別指導のメリットを聞かされる。

 本当は集団向きの子でも個別でやることになったり、個別向きの子が集団でやらざるを得なくなったりすることにもなります。

 いぶき学院は集団と個別のコースが有りますから、どちらが良いとか悪いとかと言う考えは有りません。

 どちらの方が、その子の目的にマッチするかと考えて勧めています。


 集団指導と個別指導を比較して、集団指導のメリットは次のようなところにあると思います。
① 授業料が個別指導と比べて安い
② 授業時間が長くとれる
③ 他の人の考えを聞くことができる
④ 考える時間を多くとれる
⑤ 授業の受け方、話の聞き方を身に付けられる
⑥ 質問できなくても、先生が気付くことができる
⑦ 先生の力量が集団指導の先生の方が高いことが多い
⑧ 解らないことを、すぐ質問することができる(?)
⑨ 居場所になる(?)

 それに対して、個別指導のメリットは
① 都合の良い日時に授業を設定できる
② 必要な教科に絞って学習できる(教科によって回数を調整できる)
③ どうしても相性が合わない先生については変更してもらうことができる
④ 都合ができた場合、授業日時を変更できる
⑤ 自分の目的に合わせたカリキュラムで学習できる
⑥ 解らないところに戻って学習できる
⑦ 学力や志望校に合わせて内容や教材を設定できる
⑧ 解らないことを、すぐ質問することができる(?)
⑨ 居場所になる(?)

 費用面と授業時間の長さで考えると、集団指導。

 その子に合わせた教科、日時、回数で授業が受けられるということでは、個別指導。


 では、学力が伸びるのはどちらかというと・・・

 それこそ、本人の状況と目標の成績や学力、そして志望校によって異なるかと思います。


 本人には集団指導が向いているのか、個別指導が向いているのか。

 どのように決めればいいかですが。

 まず、集団指導での学習を考えて、集団指導が合わなければ個別指導にすることが良いと思います。

 集団指導が合わないというのは、主に次のようなことです。
① 目的が合わない…高校受験目的のクラスに、高校受験をしない私立中の子が入るなど。
② 目標(学力)が合わない…偏差値50目標の集団指導に、偏差値70目標の子が入るなど。
③ 日時(曜日)が合わない…クラブチームに入っているなど、他の習い事と集団指導の時間が重なる。
④ 学力が合わない…今までの学習の抜けが多すぎるなど。
⑤ 性格的に合わない…他の人のペースに合わせられない、他の人がいると委縮してしまうなど。

 なぜ、集団指導から考えるかと言うと、私は集団指導の方が学力は伸びると考えているからです。

 特に中位から上位の成績を目指している子は、集団指導の方が良いでしょう。

 平均点を目標とする子は、個別指導と集団指導どちらでもよいと思いますが、あまりにも分からないことが多くなっている子は個別指導となるでしょう。

 全ての子に当てはまるわけではありませんが、学校の定期試験で60点(平均点)~100点目標ならば集団指導、40点~60点目標ならば集団でも個別でも、20点~40点目標ならば個別指導。

 もちろん100点目標の子でも個別指導で問題ありません。

 しかし、個別指導で学習して高得点を取るためには、次のことに注意してください。

 遅刻、欠席は厳禁。

 宿題は勿論のこと家庭学習を自分でする事。

 積極的に質問をして理解できていないことを無くすこと。

 受け身にならずに自ら学習を積極的にして、個別指導のメリットを利用する。

 ここで言うメリットとは、自主学習における解らないところを質問できることです。


 以前、個別指導で見ていた子が、偏差値65~70取れるようになりました。

 その子は、全てにおいてきちんとしていました。

 宿題については、やっていないと集団指導では困りますが、個別指導では困らない。遅刻すると、集団指導では時間になると授業開始ですが、個別指導では本人が来てから授業開始となります。

 つまり、個別指導に通う子は自分のことを、律していけるかどうかがポイントとなります。

 従って、100点を目標に学習することは個別指導でも問題ありませんが、集団指導には成績上位につながるメリットがあります。

 集団指導の一番のメリットは『考える時間を多く取れる』ことです。

 個別指導では、どうしても問題演習が多くなりがちで、先生がやり方を教えて、その通りに問題を解かせることがあります。

 集団指導では、個別指導よりも授業時間が長くなることと、全員で同じことをやることができるので、『考える時間を多く取れる』のです。

 個別指導では、授業時間が短いことと、先生1人に生徒2人の指導では、問題演習の間に別の子を指導することになるため、作業させることが必要になるのです。

 得点は、やり方を覚える事で取れますが、その時だけの結果で終わったり、問題が少し異なるとできなかったりします。

 学力は、やり方を覚える事ではなく、理解する事はでしか伸びません。

 理解するためには、指導者は教えない事、子供達は考える事が必要です。

 集団指導では、それが個別指導よりも可能なのです。

 例外ばかり挙げていますが、これも指導者(先生)によっては、その集団指導のメリットを活かしきれない人もいることもご理解ください。

 私が書いたことは、全て当てはまることではありません。

 集団指導でも個別指導でも、やっぱり指導する先生の力量とシステムがポイントとなるからです。

 学習塾で学ぶ際に、学習塾の都合で、集団指導や個別指導のコースを選択することは避けたいところです。

 本人の、目的、志望校、目標とする学力や成績、性格を総合的に見て判断することが大切です。



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