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学力が伸びる子の問題演習 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 学力が伸びていく子と伸びない子では、解らない問題への取り組み方に違いがみられます。


 ◆伸びる子はあきらめない

 わからない問題があった時、伸びる子はあきらめずに考え続けます。

 すぐ、誰かに教えてもらったり、解答を見たりしないで考えます。
 
 考えるというのは、答えを考えるのではなく、問題文を見直して何が書いてあるのか、どんな意味なのか、解っていることは何なのかを考えて整理していきます。

 教えてもらったり、解説を読んだりすると、その部分(問題を考えること)が省略されて、いきなり解き方を知ることになります。

 道に迷った時、子供でも大人でも、「次の交差点を左に曲がって、右側の2つ目のビルの8階」と言えば、(正解に)たどり着けるものです。

 解き方を覚えても学力はつきません。
問題を考えることで学力はつくからです。

 解説を読んだときは理由、正解にたどり着く理由を考えで学ぶことです。



 ◆伸びる子は正解を出そうとしない

 従って、伸びる子は正解にフォーカスせず、問題文にフォーカスします。

 正解を出そう出そうと思うと、どんどん解らなくなるものです。

 落ち着いて問題文を読み直して、順を追って考えていくと、正解は出そうとしなくても出るものです。

 あまりにも正解にこだわると、一番大切な問題を読み解くことが疎かになり学力が付きません。

 学力をつけるためには、正解にたどり着けなくても、そこに行きつくまでの過程を大切にすることです。

 伸びない子は「答えが間違っていたら意味が無い」と考えるかもしれませんが、「答えが間違っていても、考えることに意味がある」のです。難しい問題を解くと学力がつくのは、正解を目指しはしますが、正解を出せなくても途中まででも、問題文を読み解くことだけでも意味があるからです。

 従って、結果で判断することは、我々も本人も保護者様もしてはいけないことです。


 ◆伸びる子は復習する

 正解に辿り着けなくても、問題を読み解いて、考えて、それでもできなくて、解説を読んだり説明を聞いたりして理解する。

 その上で、時間をかけなくても良いので復習ができれば伸びていくでしょう。

 復習は、問題を解く手順を覚えるのではなく、不足している知識を補うことと、どうしてそうなるかを理解する事で、別の問題に応用できるようにすることです。

 その問題だけ解ければいいというより、類題も意識すると良いと思います。


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