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勉強って何? その1 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 「勉強しなさい」、「勉強してるよ」、「勉強するからね」

 ところで、ここで言う“勉強”とはいったい何でしょうか?

 中学校(義務教育学校)の定期試験、殆どの学校は試験日に合わせて課題を提出させています。
何のために課題を課しているのか、私にははっきりとわかりません。

 学力をつけるため
 試験勉強をさせるため
 成績に加点するため(点数が悪かった場合の救済措置?)
 成績から減点するため(未提出だと評定が下がるケースが多い)

 試験前の課題の不思議なところは、全員一律同じ課題が出されるということです。

 試験前に出される課題と言うことは、少なくとも試験勉強の一環という意味合いと考えられます。


 ところが、得点が平均点に満たない生徒は、できない問題が多くあります。

 しかし、提出期限があるために、できない問題は解答を赤ペンで移す作業に終始します。

 解らないこと、提出期限があること、提出しないと成績が下がること等の理由で、どうして間違ったかを考えることは難しいです。

 試験前に一生懸命に解答を映している姿を見て親は、「勉強をしている」と思われるかもしれませんが、作業をしているにすぎません。


 かたや、90点以上を取る生徒は課題を利用することが出来ます。

 間違った問題や解らなかった問題を解き直したり、解説を読んで学んだりすることが出来ます。

 でも、彼らは自分で学べるために、自分でやりたい試験勉強があるのに、課題提出の為の勉強をしなければならないのです。


 問題は、70点前後が目標点となる生徒です。

 課題の中には難しい問題もあり、その難しい問題が出来なくて多くの時間をそこに費やしてしまいます。

 そして、基本問題の確認が疎かになり、得点が伸びないということがあります。

 難しい問題が出来なくても、教科書レベルの基本問題と少し難しめの問題がしっかり解けていれば、80点、90点と得点は取れるのです。

 しかし、課題の中の出来ない問題が気になってしまうのです。

 自分の力を発揮するためには、できる問題を確実に解くことなのです。


 このように、定期試験前の課題は、殆どの子供たちの負担になっている気がしてなりません。

 効果が出ればいいのですが、期待された効果があるとは思えないのです。

(つづく

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新生の「いぶき」 [★出来事・行事 「いぶき学院の様子」]

 いぶき学院は9月20日に移転を致します。大井町で開設以来2度目の移転です。

 10坪の教室で24年前に大井4丁目で開設し、手狭となり20坪の部屋を借りて2教室となりました。
 
 今の教室はその2つの教室を、効率化を図るために、19年前に統合したものです。

 そして今回が2度目の移転(統合)となるわけですが、今度は我々の意志ではなく、ビルの建て替えと言う理由であり、意図したものではありませんが、全てをポジティブに考え、いぶき学院が新しく生まれ変わるということで「新生のいぶき」としました。

 この話が出て1年も経っていない間に移転することになり、生まれ変わるための準備期間は短く、しかも年度途中であり完全な「新生」とはなりませんが、今後も「新生」は継続致します。

 開設の時から時は過ぎ、東日本大震災で価値観が変わり、新型コロナウィルス感染拡大で生活が変わり、地球温暖化が進み異常気象に伴う災害が頻発しております。

 「新生」は今後も継続していかねばなりません。そのためのチャンスを今回はいただいたと考え、我々は今後も“自律”を教育理念とし、一生涯成長できる人間を育成し社会貢献をしてまいります。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。

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中学受験ガイダンス開催 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 私立中学受験をする小学6年生を対象にした「私立中学受験ガイダンス」を開催しました。

 目的は、私立中学校に合格した後で有意義な学校生活を送り、将来の夢を実現させることです。

 そのためには、①合格できればいいと丸暗記や受験テクニックを駆使した学習ではなく、問題の意味を考える学習と解法の理由を考える学習をすることで、合格後の中学の学習に適応していくこと、②合格をゴールとせずスタートと考えること、そのために中高6年間でやりたいこと、その後の人生で実現したいことを明確にすることが大切です。

 人が良いと言う学校に合格しても、その子にとって良い学校とは限りません。

 難関と言われる学校に合格しても、人としての基本が身につかないと将来人の役に立つ人間になれません。

 自分に合う学校に自分の意思で受験をして入学することが、今後の人生にとって大きな財産となります。

 結果はどうあれ、受験するまでの頑張りも大きな財産となります。

 そして、受験を支えてくれた人達、特に親には感謝の気持ちを持つこと。

 礼儀と他人への思いやりと感謝の気持ちを持ち続けることは、合格よりも未来の人生を豊かにしてくれるはずです。

 「中学に合格できればいい」と考え、得点を取るための勉強をしていると、合格した後の学習に結びつきません。

 「合格が目的」と考えると、合格後に無気力になることがあります。私立中合格が人生最大の目的ではないことは明確です。合格後の人生の為に私立中受験があることを肝に銘じてください。12歳で人生を終わりにしないでください。

 我々は「中学に合格させればいい」とは考えていません。

 遠い先を見て、遠い先のことを考えて、遠い先の姿を夢見て、今を大切にしていきたいです。

 人それぞれに個性があり、その個性を伸ばして人の役に立てる人間に育って欲しいと願っています。

 そこには、喜びがあると思うからです。

 私立中学ガイダンスは、少しでも子供たちの役に立てたらと言う思いで実施しました。

 これからも、未来の幸せを考えた指導をしてまいります。
 

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なぜ、受験をするのか(2) [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 入学は次の学校に入って、そこから夢に向けて新しい自分を創っていくためのスタートです。

 受験ができるということは、自分に合った学校を選ぶことが出来るということです。

 新しいスタートをどの学校でするかを選ぶことが出来て、選んだらその学校に合格するために精一杯やることになります。

 不合格も次へのスタートとなりますから、ここで大切なのは、未来の自分を持っているかどうかとなります。

 第一志望に不合格となっても、目指す未来の自分は変わりませんから、がっかりすることは有りません。

 “入った学校が自分にとって一番良い学校”と言う大原則があるからです。

 目指す自分が見えていて、精一杯頑張ったなら、結果はどうあれ何も心配は有りません。

 結果を受け入れ、前を向いて、自分の足で前に一歩出ると新しい道が拓けることに気づくはずです。

 第一志望に合格した人も、合格が目指す未来の自分に向けてのスタートラインであることを忘れてはいけません。

 不合格した人は、「次は頑張るぞ」となる人が多いのではないかと思いますが、合格した人は「次も頑張るぞ」とはならず、「終わった」となる人が多いと私は思えてなりません。

 受験が終わり合格後に「終わった」と思う人は、いまが始まりであることを忘れていることになります。

 新しい学校に入学する時に、これから始まる新しい学校生活を有意義なものとして、さらに先の目標に向けて進んでいく覚悟を持つことが出来れば、本当に良い受験だったと言えるのではないでしょうか。

 いぶき学院への相談で一番多いのは、私立中学に合格した中学1年生です。(他塾で受験勉強をして合格した生徒さんです。)

 第一志望合格で入学、第二志望合格で入学・・・いずれのケースでも相談内容は似ています。

 大切なのは中学受験をする前の、「なぜ、受験をするのか」に対する明確な考えが無かったり、有ったとしても本来夢を叶える手段であるはずの中学受験でも合格が、いつの間にか最大の目的となっていたりするからです。

 そうなると、私立中に入学してもやる気が出ないのは当たり前です。

 合格が目的となっている受験生でも、合格後に私立中に入学する理由、将来の夢、なりたい自分について考え、“ここから始まる”という意識が生まれればスタートできるはずです。

 私は子供たちには、未来の自分の創造していく力をつけて、夢の実現を目指し、なりたい自分になって欲しいと願っています。

 だから、私は合格を第一とは考えません。

 あくまでも、志望校合格はその実現のための、沢山ある道の中の1つだからです。


※以下の考えを日本から無くしたいです。

受験生…「合格すればいい」

学習塾・予備校…「合格させればいい」

学校…「生徒を確保できればいい」



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