SSブログ

たぶん90度 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 答えが合っていても、本当は解っていないことは少なくありません。

 小学生が問題を解いて親が答え合わせをする場合、「どうしてそうなるの?」と聞いてみてください。

 もし、理解している場合でも説明をすることは、理解度を深めることになりますし、親が話を聞いてくれたということは親子関係にも良い影響があります。

 そして解っていたら、「すごいね」とか「たいしたもんだ」とか「いいぞ」と、解っていることを認めてあげるといいでしょう。


 問題は解っていないのに正解になっている場合です。

 「どうして答えが55度なの?」と聞くと、
 「ここの角度は35度で、こっちの角はたぶん90度だから、答えは55度・・・」
 「では、どうして90度なの」
 「そう見えるから」、「これは90度になるから」、「きっと90度」と根拠のないことを言い出すことも有ります」

 対応策ですが、「どうして90度になるかと言うと・・・」と教えないでください。

 原因は、90度がわからないからではないからです。

 仮説として90度だと思ったことを、検証せずに使用してしまうことが原因です。

 つまり、解らない事でも決めつけて、行動を起こしてしまうことです。

 さらに、合っていれば良いという考えもあるかもしれません。


 こんなケースでは、たまたま正解を得ることができるから厄介になります。

 一事が万事で、算数や数学でこのような事をしていると、将来的に普段の行動でも同様の事をしかねません。

 楽観的な「何とかなるさ」ではなく、いい加減な「何とかなるさ」で生きていくことになるかもしれません。


 もし理解していないで正解をしている場合は、「一緒にどうして90度になるか考えてみよう」と、問題をはじめから整理したり、基礎基本の確認をしたりして、自分自身で気が付くことができればベストです。

 そして「よくできたね」と結果に視点を当てずに、「よく頑張ったね」とか「よく考えたね」など家庭に視点を当てることです。

 結果を褒めるのではなく、過程を受け入れてあげることです。

 そうすると、答えを出すことよりも、問題を見ることと考える事の大切さを学べるはずです。


 どうなったかよりも、どう生きたかが大切ですものね。



コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。