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有名校に合格したい? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 「息子さんはどこの大学に合格されましたか」と聞かれ、「東京大学です」と言ってみたいものですが、そう簡単なものではありません。

 「東京大学です」と言ってみたいのはどうしてでしょうか?東京大学に合格したことは凄いことであり、親としては少し自慢したい気持ちがあるかもしれません。

 しかし大切なのは、そこ合格するまでの過程と、合格した後(志望して理由・合格の目的)ですよね。

 東京大学を含めて国公立大学、そして有名私立大学を卒業した人でも、社会に出て活躍できるとは限りません。

 ここで言う「社会に出て活躍」とは、なりたい自分になって(自己実現をして)人を助けたり、社会を豊かにしたりする活動です。

 当然のこと、人をだましてお金を儲ける事ではありません。

 もし、東京大学を卒業した人だけが、偉い人とか人として優れている人だとしたら、それ以外の人は何なんでしょうか?

 子供たちから、「国公立大学へ行きたい」とか、「有名私立大学へ行きたい」という高校生がいますが、何のために行くのかを聞いてみると明確に答えられず、大学名を言った時にみんなが知っている大学で有ることや、褒められたり、一目置かれたりしたいと思っている人は少なくありません。

 気持ちはわかりますが、人間の価値はそこでは決まりません。

 それらについては、学習塾にも責任はあると思います。

 有名私立中学、有名私立高校や有名大学に、学習塾の合格実績のために受験させるところがあるからです。

 本当に大切なのは、その学校に入る目的です。

 学校と言うのは、将来なりたい自分の実現のための手段でしかありません。

 どこの学校に合格したか、どこの学校を卒業したかではなく、何を目指して、どう生きていくのかが人生にとって大切なはずです。

 そのためにも受験生は、受験までどのように日々頑張っていくのかと言う、受験までの過程が今後の人生に関わってくると思います。

 私は合格したから褒めることはしません。

 頑張ったことを認め、なりたい自分を目指していることを、称えたいと思っています。


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