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受験とは(1) [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 受験について色々と考えてしまいます。

 受験は何のためにあるのでしょうか?

 なぜ、受験をするのでしょうか?

 そこに目的が無ければ、受験そのものが無意味であると思えてなりません。

 入学してもその学校をやめてしまう人もいます。

 やめる理由は、心身の問題、友人関係、学力の問題等様々です。

 どうしようもない状況となり、退学又は転校をせざるを得ないのならいざ知らず、自分で決めて頑張って勉強をして合格した学校であるならば、多少辛い事や苦しいことがあっても乗り越えたいところです。

 しかし、私立中学も高校も大学も、自分自身の努力不足が原因でやめる人がいるのです。

 私立中学受験は不思議で、私立中に不合格となった子が区立中でけっこう頑張れます。

 そして、充実した中学生活を送り高校受験へと向かえます。

 ところが、第一志望に合格した子でもやる気をなくす子もいますし、第二、第三志望に合格して進学する子が、第一志望に不合格となったことを引きずる子もいます。

 その反面、第一志望ではなく、第二、第三志望項に進学しても生き生きとしている子もいます。
どこに差があるのでしょうか?

 私は私立中学受験の目的があったかどうか、何のために中学受験をするのか、その学校で何を実現したいのかが明確でなかったことが原因ではないかと思います。

 合格することが目的で有ることも考えられます。

 合格することが目的であるならば、合格後は目的を失うわけですから、やる気が無くなるのは当然です。

 合格することが目的だったため、第二、第三志望に進学してもる気にはなりません。

 区立中に進学することになると、高校受験と言う明確な目的が新たにできるために、そちらにシフトすることでやる気の継続が起きると考えられます。ただ、高校受験でも合格を目的とすると同様の事が起きて、合格してもやる気が起きずに、長続きしないかもしれません。

 そうならないために、目的の継続が必要です。

 目的を継続するということは、目的を達成したら、すぐに新しい目的を持つという考えもありますが、それでは人生と言う道をふらふら漂うことになります。

 中学(高校)受験に合格したら大学受験。
 大学受験に合格したら就職。
 就職したら出世。
 出世したら・・・

 「そもそも、私の人生は何のため?」


 人生の目的(志)があって、今目の前にあることの目的があるのです。

 「私は多くの人が健康に暮らせる世の中をつくりたい」という志を達成するために、医者、看護師、薬剤師、カウンセラー、整体師、健康器具メーカー・・・という道があり、それを目指すという目的のため、〇〇大学の○○研究室に入りたい。だから、私立A中学高等学校でより高いレベルの勉強をしたい。

 もし、A校に不合格となっても、目的(志)は別の方法で充分達成できるので、やる気は損なわれません。


 私立中学を受験した方がいいかどうかは、何のために受験をするのか、そこで何をしたいのかがまず大切ではないでしょうか。


私ならば自分の子は次の理由なら受験させません。

「友達もするから」、「周りの子もするから」…みんながするという理由は目的とはならない。
「私立中学受験をしないと教育熱心な親ではないと思われる」…自分の子の将来を考え決めた事ならば何と言われようと構わない。むしろ、子の特性や将来、家庭の事情、合う学校があるかどうか等を考慮して決断したならば、真の教育熱心な親であると考える。


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