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東日本大震災に思う [◆徒然なるままに 「自分らしく生きる」]

 3月11日は東日本大震災が起きた日です。あんなに大きな揺れは生まれて初めてのことで、驚いてテレビをつけると信じられない光景がそこにありました。

 津波が集落や田畑を飲み込んでいるのです。

 震災後、我々学習塾が何をできるのだろうかという話し合いをしていく中で、知り合いの塾の先生が、被災地で授業をし始めました。

 毎月1回、日曜日に新幹線で仙台まで行き、さらに石巻まで移動するのです。
 
 私も数回一緒させていただきましたが、 授業は仮設住宅の中にある集会場を間借りして行っていました。

  最初に お供するときに私はこう思いました。
 「子供達を元気づけてあげよう」、「勇気づけて励ましてあげよう」 と。 よし頑張るぞと張り切って集会場で待っていると、小学生、中学生 そして、おじいちゃんやおばあちゃんが、20名前後やってきました。
 
 小学生の子供たちは元気がないのではないかと思っていたのですが、すごく元気で、明るく振舞いながら一生懸命勉強しているのです。

 その姿を見ていると、元気づけようと考えてやってきた私の考えが、いかに浅はかだったかということを思い知りました。

  目の前にいる子供たちは、みんな家を失った子たちばかりです。
 
  思い出が一杯詰まった家を無くした子供たちばかりです。

 しかもその中の何人かは、お父さんやお母さんを亡くしています。

 兄弟を亡くした子もいます。

  家族を亡くした子たちが沢山いるのです。

 そんな子たちに「元気だせよ」なんて言えるわけがありません。

 元気を出してもらおうと思って行った私は、逆に元気をもらって帰ってきました。

 あの子供たちを見ていると、小さなことで悩んでいた自分が情けなく感じました。

 苦しいことや辛いことがあっても、負けないで頑張ろう。

 そんな気持ちで帰りの新幹線に乗りました。
 
 大震災は多くの犠牲を出しましたが、 たくさんの学びも与えてくれました。

 我々は少なくとも今生きて生活していることに感謝をして、現実から逃げずに 困難に立ち向かう勇気を持ち続けていきたいものです。


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