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ありのままの自分をぶつける [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

この年になると体のあちらこちらがおかしくなるもので、病院と整体(マッサージ)が欠かせなくなっている。マッサージは誰がやっても同じと言うことは無い。

ただ「背中を押されているだけ」と感じることもあるし、「気持ち良かった」とか「楽になった」と感じることもあるが、施術後に明らかに体の調子が「良くなっている」ことがわかる時もある。

学習塾や学校の授業も授業後に明らかに学力がつき、それが実感できるものでありたいものだ。


今までも何度も書いてきたことだが「授業は難しい。まだまだ未熟だ。」と思う。

20代の時は3回に1回上手くいけば上出来と思っていた。上手くいくというのは塾生が「なるほど!」と解る授業のことだ。

しかし、今はそれを満足のいく授業とは思えない。今の私が満足のいく授業だと思えるのは年に数回あるかないかだ。

満足のいく授業とは塾生に変化が起こる授業だ。教科に関わらず学習内容を理解し身に付く過程において、人間的成長が見られた時にそれを満足のいく授業と言うことができる。

そのためには、塾生1人ひとりのその時の状態(理解力、理解度、精神状態、健康状態)をこちらがどれだけわかる事ができるかが重要だ。その状態によって、授業の組み立てや話す内容(例や問題)を変えていくからだ。

言葉や言い方、話の強弱やリズムも変える。発問のタイミングと内容、塾生の誰に聞くのか全員に手を上げさせるのか、考える時間と演習の時間と自分の話す時間も秒単位で調整していく。立ち位置や板書なども状況に応じて変えていく。

授業内の全てのことについて目的を持ってやっているかどうかが重要だ。

授業が終わった時、やり切った感があるのは良い時だ。心地よい疲れを感じる。


それでも、得点や成績等の結果が出なければ、ただの「自己満足」かもしれない。

私は塾生がいぶき学院に来てから帰るまで、将来幸せになって欲しいと考えて接している。それが私の目的で、それが志望校合格や成績アップ、学力向上につながり結果が出ると思う。

目の前の試験で得点を取る事を目的とすると、本当に大切なその後が疎かになる。塾生達が本当に大切なものを目指して今を精一杯頑張ることで、結果を出してもらいたい。

そのためには、ありのままの自分を塾生にぶつけていく。勉強についても、大切なそれ以外についても、今私のできる精一杯を出し切り真摯に向き合っていく。

それが人の一生を左右する仕事をする者の責任だと考える。


だから授業において私は、満足のいく授業を目指し頑張る。

もちろんその満足レベルを上げていくため、一生「授業は難しい。まだまだ未熟だ。」と思い続けることになる。おかげで私は一生成長できる。

今自分のできる最高の授業(受けて得する授業・受けないと損をする授業)を1回1回積み重ね、授業のレベルと自分の人間としてのレベルを上げていきたい。

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