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定期試験の目的 1限目 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 中学生と高校生、品川区立の義務教育学校(小中一貫校)では小5から、定期試験(定期考査)を定期試験を学校が行っています。

 では定期試験の目的は何でしょう。

 何のために試験をしているのでしょうか。

 私が中学生の時に考えたことは、「生徒の成績を先生がつけ基準とするため」とか、「普段勉強をしない生徒に勉強をさせるため」です。

 普段勉強をしない生徒が勉強をすることで、学力をつけることに役立っていたのかもしれません。

 学習塾サイドとしては、その目的は別として試験結果が成績に反映されて、その成績が進路に影響を与える試験であるならば、良い結果を出すことを目的として試験対策に取り組みます。

 例えば、区立の中学3年生、指定校推薦を狙う高校生、付属の大学へ内部推薦を目指す高校生などが該当します。

 区立の小学5年生と小学6年生の定期試験の目的は・・・。

 小5,6年生には、当塾でも試験対策は実施していません。

 中学1,2年生には、試験対策を実施しています。

 私立中学生は、日々の学習の目標として、それを利用してモチベーションを上げて、学力を高めていくことを目的とします。

 区立の中1,2年生の定期試験は、高い点数の答案よりも、良い内容の答案を目指しています。
ここで、高い点数を取ることに越したことはありませんが、点数(結果)を意識過ぎることで、子供たちがこじんまりまとまることを避けたいからです。

 子供たちには、無限の可能性があります。

 それにも関わらず、高い点数を取ろうとすること、良い結果を出そうとすることで、今後の学力の伸びを左右するであろう、問題の整理能力と思考力が身につかないことがあるからです。

 要するに、解っていないのに正解を出したり、解っていないのに丸暗記でその時だけの結果を出したりしても、次につながらないどころか、将来に渡ってそのような人間になってしまう事があるからです。

 全ての事象には理由がありますから、それを観察し、分析していくことを繰り返していくことが出来れば、学力も人間力もついていくのです。

 しかし、「何だ、この点数は!」と叱ってしまったら、順調に考えて問題に取り組んでいたことを台無しにしてしまいます。

 だから、ずーっと子供たちを観ているのです。

 解らないことがあった時にやり方を覚えないように、適当に答えを出し始めないように。

 「理由の解らない公式は凶器と化すのです」

 その子の未来、成長し続けるエネルギーをなくしてしまうのです。

 従って、区立中の中学2年生(8年生)までの塾生は、中学3年生になって、あるいは一生涯に渡って学力が伸び続けられることを目的として指導しています。

 試験対策の目的は、定期試験の重要性を認識し、学習習慣をつけることが目的となります。

※2限目に続きます


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