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ずっと遠くを見て(2)「すそ野を広げる」 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

 中学2年生は、精神的に大人となっていく年代であり、勉強の意義や勉強をする理由、そして学ぶことの大切さと学び方を伝えていきます。

 問題の解決方法についても指導していくことで、全ての勉強以外の問題解決にも役立てるようになります。(大人になった時のことを考えています。いぶき学院は一生涯成長できる人間なってらいたいと考えているからです。)

 中学3年生では、高校入試の仕組みや自分に合った高校を選ぶことについて伝えます。

 ここでも決して「勉強しなさい」とは一切言いません。

 説明会や個人面談、授業や日々の会話の中で子供たちに寄り添っていきます。

 常に目的と理由を考える癖をつけ、その時に応じた目標を持たせているのです。

 そうすると、自分から目標をもって勉強をしていく子が増えていくことになります。

 それが結果、つまり最高成績と最高学力につながるのです。


 中1,2年生の時に、学校の試験で得点を取らせるための指導を目的としてしまうと、教わらないとできない子になってしまいます。

 考えることよりもテクニックや解法(公式)の暗記の学習となるからです。

 中学1,2年生の時に、学校の試験の出来不出来で褒めたり叱ったりしていると、どんな手段でもいいから得点を取ろうとする子になってしまいます。

 喜ばせることや叱られないことが、最大の目的となってしまい、その場の結果だけを意識するようになってしまいます。

 誰でも大人になって「子供の時の結果より、社会に出た時の結果が大切」であることに気付きます。

 どんなに学力が高くても、言われたことしかやれない(言われないとやらない)人がいると思います。

 それは彼らが悪いのではありません。

 むしろ一生懸命に生きてきた人、頑張って努力してきた人かもしれません。

 1つのことを知ることで、誰も解らないことを解き明かす人間、1つの学びから多くの事を創造できる人間になれれば良いのですが、結果を急ぐあまり考えるよりも暗記に頼るようになってしまうのです。


 ただ、親としては学校の試験の点数や成績が気になるのは当然の事であり、悪いと不安になるのも当たり前です。

 出来るならば、いつも満点で、オール5でいて欲しいと願うはずです。

 しかし、そうなったとしても、いつ成績が下がるのかと心配は尽きないでしょう。


 私は、遠い遠い先を見て、現在この時に大切なことは何かを見極めることであると思います。

 今の結果は将来の結果につながるとは限りません。

 今の結果に執着することが子供の可能性を奪うことにもなります。

 「結果に囚われず、褒めず、叱らず」を私はしていきたいです。

 目的を常に持つこと、
 目標を設定して、それを達成するためにどうしたらいいか考えて実行すること、
 実行した結果を受け入れて次にからどうすればいいか考えて、一歩前に出ることが出来る子を育てたいです。

 「どうして」と「なぜ」を意識して、そのことから新ししいことを想像できる力を育みたいです。

 今の結果を気にしすぎると、子供の可能性を奪ってしまうことになるかもしれません。

 遠い先を見て、今は結果よりも人間的なすそ野を広げること、すそ野が広がれば自ずと高く積み上がり、今までと違った景色が見られるはずです。



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