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志望校は必ずしも偏差値が高い学校が良いわけじゃない [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 偏差値は合格するための目安であって、決して学校の良し悪しをはかるものではありません。

 学校の良し悪しはその人の価値基準によって左右されるもので、ある人にとって良い学校でも、別の人にとっては合わないかもしれません。

 つまり、人によって良い学校は異なるものなのです。

 では、良い学校とはどんな学校でしょうか。それは、その人の可能性を狭めない学校です。

 偏差値の高い学校へ行きたい人は、入学して学校の勉強に充分ついていける学力を身に付けたいものです。

 「合格したのならその力はあるだろう」と考えられるかもしれませんが、入学してから伸びない子も少なくありません。

 伸びない理由は大きく2つ考えられます。1つ目は、合格が最大の目的となっていたために、やる気が無くなっている。

 2つ目はテクニックや丸暗記で合格したため、どんなに頑張っても授業についていけないケースです。

 合格が通過点であるという意識を持つことと、合格後にその学校の勉強についていくことが出来る学力をつけて受験をすることです。

 それができないのなら、ランクを2つくらい落として、せめて考える力をつけられる学校の方が、その子の為になると思います。

 基礎基本が身についていて思考力のある人は、ギリギリの合格となっても高いレベルの学校が良いと思います。

 偏差値が高い学校が良いわけではありませんが、そのような人は将来多方面に進める可能性を残すために、選択肢を多く持てる学校をお勧めします。

 勿論、自分の進む道がはっきりしているのであれば、それに特化した学校への進学も良いのではないでしょうか。

 高校受験の話ですが、中学時代にはあまり勉強が得意ではなかったのに、高校では上位となるケースが有ります。

 中学校時代は真ん中より少し上くらいの成績のA君は、某都立高校へ進学した最初のテストでトップになりました。

 そんなに勉強をする子ではなかったのですが、学校で1番となったため勉強を頑張るようになり、上位の私立大に合格しました。

 彼には、その高校が良かったのです。もし、その一つ上の都立高校に入っていたら、その大学には受からなかったと思います。

 中学時代、勉強が苦手だったB君。高校へ行ったら上位の成績を取ることが出来て、学習意欲も上がり自身もついて明るくなり、志望校へ合格しました。

 高校受験では、合格後に上位でなくとも授業についていくことで自分を高められる学校、合格後に上位で自信とやる気を持って頑張っていける学校がお勧めです。

 志望校へ合格し卒業するまでに自分自信を高めていける学校が、可能性を広める学校です。それは、一人ひとり異なるのです。学校に良し悪しは有りません。

 その学校に入るのはなぜか、その学校に入って何をやりたいのか、そして卒業後の夢も描き志望校選びをしてください。

 そして、自分に合う学校で楽しく充実した日々を送ってください。


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受験は非情 [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 受験の実質倍率が1倍を超えるのなら必ず誰かが不合格になります。

 受験は自分との戦いと言う部分は有りますが、他の受験生の出来不出来に左右されることが大きいのも確かです。

 従って、自分が合格するということは、他の人が不合格になること、つまり誰かを不合格にするということです。

 いくら優しい人でも、「私が代わりに不合格になりますから合格してください」とはならないのが受験です。

 受験は非情です。

 誰かを辛く悲しい思いにさせて、自分が嬉しくなるのですから。

 非情にならないと合格はできません。

 では、非常になるためにはどうしたらいいでしょうか。

 それは、誰よりも勉強をすることです。

 誰よりも頑張ることです。

 同じ学校を受ける受験生の中で、「私が一番勉強をした」と言えるのなら、その人は合格する権利があると思います。

 一番頑張ったのなら、「私が合格します」と胸を張ってください。

 受験生が本当に合格をしたいのなら、「私はあなたより頑張ったから合格します」と言えるように、本番までの残された日々を精一杯やるしかありません。


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成長は一生続く 其の1「小中学生は公式を覚えるな!」 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

 数学や理科の公式は便利なもので、それを覚えて数字を当てはめると答えが出てしまう魔法のようなものです。

 従って、いつかとけてしまうかもしれません。

 魔法がとけると、いくら頑張っても、どんなに時間をかけで勉強をしても、数学や理科の点数が伸びなくなり成績が上がらなくなります。

 そして、どんどん解らなくなっていくのです。

 魔法がとけるまでの時間は人によって違います。

 小学生でとける人、中学生でとける人、高校生でとける人・・・受験前にとけると志望校合格に大きな打撃となります。

 中には、そのまま大人になってしまう人もいます。

 公式の魔法にかかったまま社会人になってしまうと、いくら頑張っても結果が出なかったり、出たとしても一時的だったりすることになります。

 「どうしてこんなに一生懸命にやっているのに、誰も認めてくれないんだ」と自暴自棄になるかもしれません。

 「上司のせいだ、会社に問題があるんだ、国が悪いんだ」と、自分に原因があることに気づかず、周りのせいにするかもしれません。


 たかが公式を覚えて問題を解いているだけで大げさだと思われるかもしれませんが、子供のころに身についたモノの考え方は簡単に変わりません。

 大人になっても公式を覚えてその場限りの正解を求める癖は治るものではありません。

 さらに、自分の子供に「公式を覚えればできる」と伝えてしまうと負の循環です。

 「公式を覚えていれば簡単にできる」と考えないでください。

 「公式を覚えなさい」と子供達に言わないでください。

 周りを見てください。

 成績トップの子が公式を覚えまくっていますか?

 公式を覚えて100点を取り続けられますか?


 覚えたものは必ず忘れるものです。

 忘れない一番のコツは、覚えないことです。


 「勉強ができる子は覚えていなくてもできるけど、できない子は覚えないとできない」としたら、覚えて解いている限り絶対に勉強はできるようになりません。

 勉強がこれからも続くようならば、決して公式を覚えて問題を解くことは避けなければなりません。

 その時だけできればよく、その先はどうなってもいいのなら、公式を覚えて丸を少し増やしてください。

 小中学生は、勉強ができるようになりたいのなら、公式を覚えないことです。


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都立高校受験2021年度理科は難しかった?! [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 都立高校の2021年度受験の平均点を見ると、唯一40点台の理科が気になります。

 理科の平均点は47.8点。

 都立高校の平均点は60点が目安で5教科合計300点となります。

 従って、60点より高ければ易しく、60点より低ければ難しいと考えられます。

 この年は、数学53.3点、英語54.1点、社会54.6点と低く、国語が72.5点と高い平均点でした。

 自校作成校以外は共通問題であることを考えると、合格するためには国語は高得点が必要で理科は悪くても差がつかない。勝負は数英社だったかもしれません。

 ただ、ここで忘れてはけないことは、自校作成の高校、例えば日比谷高校の受験生も理科と社会は共通問題で試験を受けているということです。

 つまり、彼らが受験していなければ理科と社会の平均点はもっと低いということです。


 以前、理科と社会は、ほぼ4択の記号問題で記述が何問か出題される形式でした。

 記述問題ができなくても、全ての解答欄に「ア」と書けば20点は取れる計算です。

 100点満点中、半分の問題が解ける人はその他の問題は4分の1の確率で正解となりますから、50点+約10点=約60点は取れる計算です。

 中学生の理科の学習で半分できる人は、平均点の目安である60点が取れたのです。


 ところが、2020年度も平均53.4点と低く、この2年間は低い平均点が続きました。

 原因を考えると、問題が難しくなったことがまず挙げられます。

 自校作成の受験生は以前までは、理科社会では落とせない状況。悪くても90点はキープして、自校作成問題で数英国の3教科で7割以上が目標でした。

 別の見方をすると理科社会は自校作成受験生にとっては簡単であり、殆どの受験生が高得点を取るので差がつかない受験だったということです。

 しかし、理科社会の難易度が上がり自校策制受験生も、合否に関わる教科となっていることは間違いありません。

 平均点が低い理由の1つが自校作成受験生にあるかもしれませんし、そうでないかもしれませんが、問題の難易度が上がったことは間違いありません。

 難易度が上がったというのは、覚えていればできるという知識系の問題が減って、考えなければではない思考系の問題が増えた事があります。

 要するに、理科は「覚えればできる」ではなく「覚えていてもできない」と言うことを念頭に置き勉強をしなければなりません。

 考えなければできないということは、考えればできるわけですから、基本の理解と理由を考える学習が必要です。


 他の理由として考えられることは出題形式です。

 2021年度は、純粋な4択の問題は12問しかなく、記述問題2問を除く他の11問は記号の組み合わせや並べ替えの問題となり、確率が4分の1ではありません。16分の1の問題が4問ありましたが、中には81分の1の問題もあります。そうなると、解らないから適当に書いて当たるということがほとんどありません。

 計算上、平均点が47.8点になるためには、25問中10問ができる必要が有ります。

 つまり、2021年度は40%出来た人が平均点を取れた(平均して40%だけできていた)ということになります。


 自校作成受験生を除くとそれ以下の数字になります。

 4択問題が減った背景には、マークシートの導入があると思います。

 採点に手間がかからず正確にできることで、問題形式を変えることが出来たということです。

 もちろん、知識型から思考型へ移行したいという思惑もあると思います。


 では、どのように対処していけばいいのでしょうか。

 平均点以上が必要な自校作成受験生及び上位校受験生は、知らない知識の習得は必須。そして、解らない問題をとにかく減らすことです。

 平均点前後を目標点とする受験生は、できない問題や解らない問題は有っても気にせず、できる問題や解る問題を増やすことを目標に勉強することです。

 出来ない問題に時間を取られるのではく、できる問題を確実に取ることです。いくら問題が思考型になってきているとは言え、まだまだ知識系の問題も有り、充分に50点から60点を超えていくことは可能です。


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明けましておめでとうございます [◆徒然なるままに 「自分らしく生きる」]

すばらしい一年になりますよう心からお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和4年元旦

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