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目に見えないところに大切なモノがある② [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 算数の文章題、お子様の答案をチェックしてください。

 全てにおいてできていれば問題が無い可能性は高いです。

 苦手な文章題が、小数のわり算、分数のわり算だとすると注意です。

 たし算とかけ算は、文章の中に数字か2つしか書いてなければ、それをたしたりかけたりすることで、全然意味が解っていなくても式をつくることができます。A+B=B+A、A×B=B×Aだからです。

 ひき算とわり算は、2つの数の引き方と割り方を誤ると間違ってしまいますが、大きい数-小さい数とか、大きい数÷小さい数と言う式をつくればいいと知っていれば、問題文を無視してでも答を得ることはできます。

 しかし、小数や分数が出てくると1より小さい答も有りうるために、小さい数÷大きい数という式が正解になることがあります。

 そうなると、今までの法則が崩れてしまい間違いが多くなるはずです。

 たし算やかけ算、ひき算でも、問題に3つ以上数字が出てくるとできなくなる子がいます。これも法則崩れで間違うはずです。

 間違うといっても全問不正解とはなりません。時々合っていることがあります。

 そこが厄介で、子が考えないで解いていること、わかっていないで正解となっていることに気づかない原因となり、早期発見、早期治療に結びつきません。

 そんな状況で、速さとか割合が出てくるとパニックですね。しっかり考えることができている子でも、躓きやすい単元です。

 速さは、距離、時間、速さの3つの数字、速さは、もとになる数、くらべる数、割合の3つの数字を乗除して計算するわけですから、答を追い求める子にとっては厄介な単元と言わざるを得ません。

 だからこそ、
 目に見える“点数”より、目に見えない“考え”に焦点を当てることで、子供たちの発想や学力が大きく変わって行くと私は思います。

 次のうち1番大切な事は、
ア.問題に書いてあることを理解すること
イ.式をつくること
ウ.正解を求めること

 大切なのは、問題に書いてあることを正確に理解することです。
問題が解ると、式が自然に作れて、答が出ます。

 得点重視の考え方においては、どんな手段をつかっても正解を答案用紙に書くことができれば良いことになります。

 たまたまできた、わかっていないのに合っていたでは、次はどうなるか分かりません。

 だから、得点で子を褒めてはいけないのです。頑張った事、説明できた事、理由が言えた事は褒めてください。

 問題文を理解する。図や表なども利用して整理することが学習の基本です。



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