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基本で決まる何事も「学力をつける学習法」① [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 大学生時代、卓球をやっていた私は当時全日本選手権に出場した先輩の話が今でも忘れられません。「セットオールで最後の最後にどっちが勝つかという時に、何で決まると思う?」

 サービス力、3球目攻撃、レシーブのうまさ、守備力、攻撃力、コース、スピード、フットワーク・・・?何が勝負を決めるか分かりません。

 少なくともハイレベルでの戦いを想定すると、高い技術、必殺サービスや高度なレシーブ、高速スマッシュなど誰にもできない技が試合を決めるのかと考えていました。

 ところが

 「それは、基本で決まるんだよ。」

 どれだけ基本練習をしていたか、どれだけ基本ができているかが大切であるということです。

 今でも覚えているくらいですからインパクトがあった話でした。


 私は卓球を始めた高校の時、誰からも教わらず見よう見まねで始めたため、基本ができていません。時々先輩や同輩に指摘される程度で、指導を受けることよりも本を読んで学んだことの方が多かったのです。

 大学生の時は卓球の練習にかなりの時間費やしていましたが、どうしても思ったように上手くはなれません。時間もかけ一生懸命にやったことは間違いありませんが、どうしてももう一つ上のランクへは上がれませんでした。


 他にも似たようなことは沢山あります。スポーツ大好き人間だったため色々なスポーツをしましたが、どれも多少はできるようになり、ある程度できると思うのですが、一流どころか二流にもなれません。スケート、スキー、水泳、バスケ、なども少しは上手にできるとは思っていましたが、凄く上手いという領域には達しません。

 唯一、基礎から指導を受けたスポーツがありました。それはサッカーです。小学生の時Jリーグの前身のチームが小学生を集めて指導していたからです。

 ですからサッカーが一番伸びしろはあったかもしれませんが、中学時代は野球に没頭するようになっていました。ただし、野球も体が小さすぎ(中学入学時身長134㎝)で3年間続けるのが精一杯でした。


 私は、伸びるか伸びないかが“基本”で決まるのはスポーツだけではなく、全ての物事がそうであると考えています。


 もちろん、学力も基本で決まります。人間も基本で決まります。


 ここでは、学力のについて考えたいと思います。

 前述したように、私の大学時代は卓球漬けで、球を打てる時は打ち、打てない時はトレーニングをしている日々を過ごしていました。本当に一生懸命にやったと思っています。でも、伸びないんです。

 勉強も一生懸命にやっても伸びない子がいると思いますが、それと同じです。

 たくさん計算しても、たくさん漢字練習をしても、たくさん本を読んでも、たくさん問題を解いても、英会話にたくさん通っても、海外留学をしても、学習塾でたくさん授業を受けても、一生懸命仕事を覚えようと努力しても、伸びない人がいるのです。

 もし、伸びない原因が“基本”ができていないという事ならば、そこを変えることで伸びるようになるはずです。私は、頑張っても伸びない原因のほとんどは“基本”にあると思うのです。


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