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子どもたちが未来を創るために [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 8月後半からの中学3年生(品川区では9年生と言いますが)の3者面談が終わりました。

 この3者面談では、志望校の絞り込みとこれからの目標設定を行いました。

 この時期の進路指導で気を付けていることは、その子の成績や偏差値から入らないことです。まず、“行きたい高校”はどこかということ、その理由は何か、できれば将来目指すものまで聞ければ尚更良いです。


 以前、職業訓練校でキャリアカウンセリングを担当した時がありましたが・・・「今のあなたでは、就ける仕事は○○になります。」と言ってしまうと、やりたいこと、就きたい仕事とかけ離れている場合に、訓練生は意欲を失い、希望を失い、夢を諦めてしまいます。

 ですから、「あなたの夢は何ですか。」、「やりたいこと、就きたい仕事は有りますか。」と聞いて、「そのために今あなたに必要な事、学ぶべきことは何でしょうか。」と話を進めます。そうすると訓練生は前向きに職業訓練を受けて、スキルを習得していきます。


 受験における進路指導も同じです。「今のあなたの成績だとB高校がギリギリで、C高校やD高校ならば受かる可能性が高くなります。」と言う進路指導をすると、A高校にすら頑張って入ろうなんて気になれません。むしろ、本当はその上のA高校に行きたかったとしても、それを諦めC高校かD高校に志望校を変更するかもしれません。

 ポテンシャルが高く、先々社会で活躍できるような子が思うような成績を取れていない場合も少なくありません。そんな子が本来の志望校であるA高校を諦めてしまうことは、誰にとってもいいことではありません。諦めずに頑張る経験を奪ってしまう、現状から入る進路指導は絶対に有り得ません。

 私は、目的と目標から入る進路指導をしています。そして、そのために何をどうすればいいかを具体的に話します。

 時には現状の数字ではとても手が届かないような学校でも背中を押す時があります。それは、その子の内にある能力を見ているからです。学校の試験の得点や成績、模試の偏差値はもちろん大切ですが、それだけではその子の能力や未来を計ることはできません。

 大人のちょっとした言葉は、子供たちの将来にわたる成長に大きな影響を与えます。大きな夢を持ち続け、諦めないで頑張る人間になって欲しいです。



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