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話を聞くことが第一 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 授業中、「それでは123ページの4番の問題をやってください。始め!」

 10人ほどのクラスであっても差が付きます。それは理解度とスピードです。

 演習中に何人か良く理解していない塾生を見つけ
「では、一旦やめて話を聞いて。」と演習を途中でやめさせて、肝心なところを説明します。

 ところが、こちらが気になっている塾生、つまりより理解していない塾生に限って、演習をやめずに続けていることが少なくありません。自分が他の人よりも遅れていてあせっていたり、中途半端なので切が良いところまでやりたかったりする気持ちは解ります。

 そうなると、私が話を一番聞いてもらいたい相手が話を聞かず、充分に理解している塾生だけが話を聞くことになり、益々できる塾生と差が広がることになります。

 10分間で余裕を持って終わっている人と10分間でほとんど白紙状態の人がいて、いざ解説となった時、白紙状態の人は不思議と問題を解き続けようとするのです。考えて解らなかったのですから、そこからまた考え続けるより説明をしっかり聞くことの方が、問題の解決につながるはずです。それなのに話を聞くことができません。

 塾だけではなく、学校や今までの生活で、そのような事を続けていたならば勉強はできるようになりません。

 先生が説明を始めたら、とにかく話を聞くことです。話を聞いてその場で理解すること、覚えることが必要なこともその場で覚えてしまうように心がけることです。

 解らないから解るまで考え続けることも大切かもしれませんが、別の見方考え方をすることで解決することがあります。

 黒板を写している間に説明が終わってしまうということも、学力の伸びを妨げます。

 ノートを取ることよりも話を聞くこと理解することが優先です。ノートに書かないと不安になってしまうかもしれませんが、話を聞くことが第一です。どうしても、ノートに写したいなら速く書くことです。写し終わらなければ友達に見せてもらってもいいはずです。

 話を聞くことができる人は伸びる人です。

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台風19号と東京 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 まず、台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 70名を超える死者(10/17現在)を出した台風19号。いぶき学院も開講以来初めて10/12を完全休講としました。今までは台風や大雪などで授業を休講とはしても塾は開いていたのですが、さすがに出勤できませんでした。


 さて台風が通り過ぎ、10/15の連休明けから授業再開となりましたが、未だに各地に台風19号の爪痕は大きく残っており、被災された皆様の気持ちを察すると悲しくてなりません。

 地球温暖化により、このような大きな台風が発生し、今後日本を度々直撃すると予想されます。我々は、大きな台風を発生させないため地球温暖化を食い止める取り組みと、台風が来た時の備えを万全にすることが大切と思います。

 その備えについてですが、ハード面は当然とし、大切なのは国民一人一人の意識であると考えます。


 東京は台風には慣れていない地域で有り、備えや避難はどうしたらいいのか、そもそも台風とは何かと言う知識さえ欠如しているように思ってしまいます。

 子供達には、『話を聞くことができる、指示通り動ける、他人を思いやり協調性が持てる』人になれるようになって欲しいです。

 授業を通してそれらを伝え実行させること、そして受験勉強だけではなく、生きるための勉強、人を助けるための勉強をさせていきたいと思いました。

 いぶき学院は品川区にあるのですが、ほとんど被害もなく、すぐ通常の生活に戻っています。ですから、塾生たちにとって、洪水や土砂崩れなどはテレビの向こう側の別の世界での出来事なのかもしれません。

 同じ日本で、すぐ隣の県で大きな災害が起き、水や食料もなかったり電気も使えない状況がある。住むところもなく途方に暮れている人もたくさんいて、何より多くの方が犠牲になっている。その現実を目の前にいる何もなかったかのようにしている子供たちにどう伝えようかと、ずっと考えています。

 自分の身に降りかかるかもしれない災害から身を守り家族を守る人間、そして被災された人を助けることができる人間になって欲しいと思うのです。

 まずは被災地を見て、被災された方から話を聞いて、みんなで感想と未来のための意見交換とかができればいい。

 出来ることから始めたいと思います。


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逃げるな受験生! [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

※私の言うことは全ての人に当てはまるわけではありませんのでご注意ください。


 中学受験、高校受験、大学受験。受験校が決まるこの頃、受験生にとって受験勉強の正念場です。

 「何言ってんの。志望校はもうとっくに決まっていて、それに向けて日々頑張っています。」と言う人もいるでしょう。

 その通りであり、中学受験では小学4年生で決めている人も少なくありません。大学受験も高校受験も何年も前から決めている人もいます。

 ところが、この時期になると模擬テストでの現実を突きつけられて、「本当に受かるの?」と考える人が出てくるのです。


「逃げるな受験生!」

 受験生の逃げ方は大きく2通りあります。

 1つは志望校のランクを下げ、今の実力で受かる学校に変更することです。しかし、ランクを下げたから受かる可能性高まると思っていたら大違いです。はたして、志望校のランクを下げた人が今まで以上に勉強をするようになるでしょうか?むしろ益々勉強をしなくなる人の方が多くなるのではないでしょうか。そうすると、さらにランクを下げて受験するとか、下げたのに不合格とか、合格したけどギリギリだったとか、入ってから苦労したという筋書きになって行くのです。

 2つ目の逃げ方は、ほぼ合格できないことがわかっている志望校を変更せず受験することです。自分実力より高い学校を受験することが“逃げ”になることがあります。受験後に「私が受験した学校は、私の学力を超えていた学校で、その子とは初めから解っていた。だから、不合格は仕方がない。」と言い訳ができるからです。もし、そのように考えて受験を決めた受験生がいたとしたら、今まで以上に勉強をするでしょうか。


 受験生は勉強が大変で、計画を立ててもその通りにはいかず、偏差値も思うように上がらない。しかも時は過ぎ、受験の足音が聞こえてくる。精神的にも追い込まれる人も出てきます。

 すると、逃げたくなるのです。逃げ方には実はまだあって、この時期なのに別の事をやり始めてしまう人がいます。勉強をしなければいけない事は解っているけれど、つい本を読んでしまう等、自分の趣味に時間を費やしてしまう人もいます。


「逃げるな受験生!」

まだ10月。志望校の変更はせず、“自分を信じて、やるべきことを精一杯やる”だけです。結果を気にせず最善を尽くすことです。

 そして、頑張った上で志望校をもう一度見つめ直してください。あなたに合う学校が見つけられるはずです。頑張った人にだけ見つけられる自分にとっての一番校です。

 初めの志望校と変わっていても、ランクが上がろうが下がろうが構いません。

 そこにたどり着くまでの頑張りが、自分自身を高めてくれることは間違いありません。合格した人が偉いのではありません。頑張った人が“凄い”のです。


※子供たちの未来のために正社員募集中!

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ラグビーワールドカップ「誰も勝つと思っていない」 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 アイルランド戦勝利後、田村選手がこんなことを話していました。「試合前、ジェイミー(ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ)が5行の俳句を詠んで…、誰も勝つと思ってないし、誰も接戦になるとも思ってないし、僕らがこんなに犠牲にしてきたかもわからないし、信じているのは僕たちだけ…」

 人は、周りに期待されていなくても、そして信じてもらえなくても、
 誰も知らないところで努力をして、時には涙を流しながら頑張って、
 その自分を信じて、何かを成し遂げることができるものだと思います。

 受験勉強は孤独です。学校や学習塾、予備校などで勉強する時間よりも、一人で勉強する時間の方が長いです。その頑張りは誰も見ていませんから誰も知りません。

 しかも、頑張ったことを認めてもらうために頑張るわけではありませんから、結果が出た後で自分の頑張りを褒められるのは自分だけです。

 最初から最後まで孤独な闘いです。

 ただ、我々は受験生の様子(問題演習の様子や模擬試験の結果)を見ていると頑張っていることがわかります。そこをしっかり見てあげて勇気づけてあげることは大切だと思っています。

 しかし、受験生の全てを知ることは不可能ですから、孤独な戦いであり、自分自身との闘いであることは間違いありません。

 どれだけ犠牲にして頑張っているのか
 どんな思いで頑張っているのか
 どんなに沢山勉強しているのか

 誰も知りません。

 自分との闘いに負けずに努力を積み上げた人が、本当に感動し嬉しい気持ちになると思います。


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