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子どもたちの未来を壊すのは [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 人の可能性は無限です。

 いつ、どこで、どんなことが起きても不思議でない世界であるからこそ、可能性がある限り、もがきあがき続け自分を信じ進んでいくのが人だと思う。

 それをやめてしまったら、誰もがみんな同じ人生になってしまう。

 人ひとりひとりの人生は誰も歩んだことのない人生であり、未来は誰も見たことのない景色になると思う。

 その中で、たかが受験ごときで、人ひとりの人生を壊してしまうかもしれない。

 「これから成績は上がっても1つくらいだから、今の成績だと○○高校あたりが適当だ。」

 ふざけんな!と思う。

 人が歩く道、そんな道の選択なんて人生には無いと思う。

 成績を上げる事を諦め、今の成績で行くことができる高校に行けと言うのだろうか。

 成績を上げるのが難しいことは解っていても、諦めないで子供たちは1つでも多く成績を上げようとしている。丸1つ、1点を大切に必死に頑張ろうとしているのに。

 相手が強いからという理由で、逃げ出せば一生そんな人生になるのではないかと思う。

 自分がやりたいことをやるために、自由に生きるために、楽しく生きるために、無理だと言われても諦めないで全力で挑み続ける。子供達には、そんな人間になって欲しいと思う。

 そして、人と違う景色を見て欲しい。


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今勉強すると試験までに忘れる? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 高校時代、世界史の先生に「教科書を全部暗記すればできる。」と言われ、確かにそうだと思い覚えようとした。

 中学生の時に、教科書の太字を覚えている友達を見て、彼らは絶対にできるようにならないと思っていた自分が、高校では覚えようとした。

 高校の世界史で、太字竹を覚えようとしていたわけではなく、本文全部を覚えようとしたので、そこは違うかもしれないが大差はないと思う。

 高校の世界史の成績は可もなく不可もないという感じだったと思う。もちろん受験が終わると全く覚えていなかった。

 ところが、大学卒業後、学習塾で中学生に歴史を教えることになった。

 日本史は大学受験教科でもないので、本気で勉強した記憶が無い。しかも、嫌いな教科であり、いくら中学生とは言え自身も無く、教えたくない教科である。

 その他に、数学と理科の授業を持っていたが、こちらは理科系の自分にとっては社会の授業と比べたら雲泥の差だ。それでも、理科の授業前日は何時間も予習をした記憶がある。

 だから、なおさら社会の授業の前日は授業準備が大変だった。教科書と参考書を2冊くらい準備して猛勉強をした。授業で中学生に面白い話をしたいため、積極的に歴史のエピソードも知識として毎回必ず1つは準備して授業をした。

 すると、歴史が少しずつ面白くなってくるから不思議だ。

 得点を取ろうと、太字の語句を覚えたり教科書を暗記したりしても、面白くなかったのに解るようになると面白くなり、教科書の言葉ではなく、自分の言葉で塾生に歴史を伝えられるようになった。

 得点を取るために勉強をするのだが、大切な語句だから覚えようとか、試験に出るから覚えようとか・・・、そんな勉強をしてきた自分より、自分の言葉で説明できるようにしようと取り組んだ自分の方が、間違いなく学力がついた。

 原因、関係、流れが解ると自然に頭に入り、それらは忘れない。

 ところが、「今勉強すると試験までに忘れる。」という中高生がいる。本気で身に付けたいことならば日々の勉強が大切。その場限りの得点を大切にするならば、それもいい。ただし、その内容は後には残らないことを覚悟してもらいたい。

 本当にこれから必要な勉強、後まで残しておきたい知識ならば、2度と勉強しないで済むような学習をすることだと思う。

 何も見ないで自分の言葉で説明できる学習をだ。

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“解ること”を考えることが、 学力を上げる [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 「平行四辺形ABCDがあり、対角線ACと対角線BDの交点をOとする。BE:EC=2:1となる点EをBC間にとりAと結ぶ。対角線BDとAEの交点をFとし、△FBE=6㎠のとき、△AFOの面積を求めよ。」

 という問題があった場合、その問題文を読み取り、書いてある内容を整理できるかどうかが第一です。
手も足も出ないと言う前に、何が書いてあるかを考える事が大切です。

 答えを出そうとするから答が出ないのです。答えを出そうとせずに、目の前にある問題文と仲良くなることから始めます。

 問題の内容が分かったら、そこから解ることを考えます。

① 「BE:EC=2:1」から、BC=AD=3。
② △AFDと△EFBが相似なので、AF:FE=3:2。

と次々に解ることを考えていきます。

③ △ABF=9㎠まで解れば、
④ あとはAF:FOを求めて答を出すことができます。

 他にも解法はいくつかあり、例えば△AEO = 15/2より、15/2 × 1/2 × 3/5 = 9/4 ㎠ と答えを出すこともできます。又、△ABF=9㎠を求めなくても、BOとAEの線分比から、△FBE × 1/4 × 3/2 = 9/4 ㎠ しなります。

 学力を高めることで、問題に書いてある“分かっていること”から“解ること”をたくさん得ることができます。たくさんの“解ること”が正解を導きます。

 問題を読むことができない人はそこから頑張ってください。

 そして問題に書いてあることを整理する。
 
 さらに、そこから考えるのです。考えるのは、“答はいくつか”ではなく、何か“解ること”があるかと言うことです。

 たくさんの“解ること”に共通しているのは、全て基礎基本であるということです。だから、基礎基本が重要なのです。

 基礎基本を徹底して理解し練習し身に付けること、それは当たり前のレベルを上げることになります。

 先ほどの平行四辺形の問題でも、①が解らない子もいます。③まで1分足らずで求める子もいます。学力がつくと当たり前のレベルが①、②、③、④と上がって行くのです。

 学力をつけるとはどのようなことか、それは当たり前のレベルを上げることです。人が当たり前と思っていないことを当たり前とし、当たり前と思っている上に当たり前をつくることです。

 そのためには、基礎基本重視の学習と“解ること”を考える癖が大切だと思います。



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基礎基本で決まる到達点 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 砂遊び、高い山をつくるとしたらどうしますか?
 大きな土台をしっかりと固めてから、上に砂を積み上げていきます。小さな土台や、固められていない土台では、大きな山はできません。

 どんな事でも同じです。基礎基本が最終到達点を決めることは。

 中学2年生(8年生)は連立方程式の学習が終了しましたが、連立方程式の応用(文章題)で私が大切にしていることがあります。それをやる事で、文章題ができるようになるだけではなく、関数や図形の問題もできるようになるのです。

 それは、図や表を必ず書かせて問題文をそこに問題文の内容(意味=わかっていること)を集約させることです。

 中学2年生のメンバーは学校の定期テストでまずまずの得点を取ってきました。ですから実際にその子達は、文章題を解くのに図や表を使ってまとめる事をしなくても、式を立てて解くことができるのです。もちろん全員とは言いません。難しい問題も解けるとは言いません。しかし、教科書レベルの問題なら解けると思います。

 その子達に、私はすごく簡単な文章題でも図や表を書いて問題文をまとめる事をさせました。問題文を見なくても、図を見れば考えて式が立てられるようにまとめさせました。

 それは、目の前にある問題の正解を得ることを目的としていません。
まだ、遭遇していない難しい問題、関数や図形の問題、入試問題を解けるようにするためです。

 基本問題演習で、問題文に書いてある情報をまとめる練習をして、レベルの高い問題に対しても同じアプローチができるようになるからです。

 ポテンシャルの高い子が、基本的な問題を図を書いて考える。それをやることで最終到達点は高くなります。

 基礎基本を広く大きくした上で、がっちり固める。それにより今後どこまでもどこまでも無限に伸びる可能性を高めたいと思っています。

 (ちなみに、本番の入試では図を書かなくてもできる問題は書かせません。)




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基礎基本は土台 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 夏期講習真只中!

 前の学年で勉強したことがすっかり抜けている子は少なくありません。

 これが冬期講習だったら合格するためには、理解していなくても、多少基本が疎かであったとしても、得点力をつけるために過去問とその類題を繰り返し訓練することになります。目の前の得点を重視して合格を目指すのです。

 しかし、我々は入試直前であったとしても、それをやりたくありません。その理由は、合格後に苦しむことになるからです。

 中学や高校に合格して勉強についていけずに、合格後には楽しい学校生活が待っていると思っていたのに苦しい思いをする。特に多いのは私立中学(都立の中高一貫)に合格した子達の相談です。「勉強をたくさんしているのに、あまりしていない人の方が自分より点数が良い」、「だんだん勉強が大変になってきて追いついていけなくなった」、「合格したら勉強をしなくても良いと思ったのにとんでもなかった」などは、受験勉強でテクニックや解法に特化した学習をしてきた人、解らないことを覚えることで乗り切ってきた人にある症状です。

 だからこそ、いぶき学院では意味の解らない公式や、理解していないテクニックは使わせません。考えて理解することを重視することで、応用力が月発展的な問題が解けるようになるからです。

 基礎基本は土台です。基礎基本の反復練習とその充分な理解の基に大きなモノが築けるのです。

 夏期はまだまだ、基礎基本から学習し直すことができます。問題を解くだけでは力はつきません。理由が説明できることを目標に、1つ1つ着実に自分の中に基礎基本を落とし込んでいく学習が重要と考えます。



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