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次の文を読んで?後の問いに答えなさい [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 国語の問題で「次の文を読んで後の問いに答えなさい」と書いてあるのに、「次の文を読まない」人がいます。

 問題文を読まなくても答えを出せたり、答えが偶然当たったりすることが、問題文を読まくなった原因の1つかもしれません。

 算数でも文章題の問題を良く読まずに、そこに書いてある数字で式を作って正解となるのと似ています。

 わり算という単元で「6mのテープを3人で分けたら1人分は何mになりますか?」という問題があると、わり算の式をとにかく作ろうと思い、大きい数を小さい数でわればいいと考えて式を作ります。

  6÷3=2 答え2メートル

 ところが、わり算という単元で「3mのテープを6人で分けたら1人分は何mになりますか?」という問題があると、同様にわり算の式をとにかく作ろうと思い、大きい数を小さい数でわればいいと考えて式を作ります。

  6÷3=2 答え2メートル

 答えが小数や分数になる問題が出てくると点数が取れなくなります。


 さらに、「家から学校まで行くのに、分速80mで歩くと12分かかります。家から学校までの道のりは何mですか」と、速さや割合の単元になると、かけたり割ったりするのでどうにもなりません。

 それでも、すでに問題を読まないで式を作る癖がついているので、その後も書いてある数字を適当に組み合わせて答えを出そうとし続けます。

 そうなると、勉強ができるようにはなりません。


 適当に式を作っているのかどうかを確かめるため、答えが合っていても「どうして」と聞いて、本当にわかっているのかどうか確かめる必要があるのです。

 もし、適当にやっていたことが判明したらどうしたらいいでしょう。

 「これの問題の式は、3÷6になる」と教えたら全く変わりません。

 「この問題は・・・」と問題文の内容(意味)を説明してしまっては、問題文を読まなくなるので、これも全く変わりません。

 ポイントは問題文を読ようになること、問題文の意味を考えるようになることですから、そこを「考えてみよう」と伝え考えさせると良いと思います。

 その時に注意することは、親が誘導したりヒントを出しすぎたりしないことです。

 本人に考えさせて間違っていても、その間違いを受け入れて、さらにその間違いに自分で気が付けるようにします。

 「なるほど、そう考えたんだね(がんばったね)」

 「そう考えると、その後はどうなるかな」、「答えを確かめてみるとどうなるかな」

 それで自分で間違いに気がつくことができれば、まだ復活の余地があるでしょう。


 従って、親ができることは・・・

 ◆結果を褒めない:答えを出そうという気持ちが強くなる、良い点数を取ればいいという気持ちが強くなる→問題を読まない・適当に答えを出す→できる問題もあるが解っていない、できなくなっていく

 ◆教えない:特に問題文を要約したり、問題文の意味を教えたり、式をつくってあげたりしない→問題文を読めなくなる→学力がつかない、できる問題もあるが本当は解っていない

 全ての子が前述のようになるとは限りませんが、できなくなっている子、できなくなる子の原因としては少なくありません。


 学習塾は沢山あり、そこにさらに沢山の講師います。

 彼らも同様に、結果を褒めると、「答えが出ればいい」、「答えが出れば褒められる(叱られない)」、「できれば帰れる」と考えて、問題を読まなくなることが有ります。

 講師が問題をやらせて、間違った問題の“やり方”を教える指導法であるならば、一部の子を除き学力は伸びないと考えます。

 一部の子とは、常に問題を読み意味を考え、理由を考えて答えを出すことが身に付いている子です。

 それらの子は自律していて、これからも成長していける人間です。


 私はいぶき学院の講師に、結果で褒めたり叱ったりしないこと、教えないことを徹底していきます。

 とは言うものの、それらを実行することは難しいことです。

 それでも精一杯頑張って、塾生が一生涯成長できる人間になることを目指します。


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