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考査?試験?検査? [◆徒然なるままに 「自分らしく生きる」]

 「来週の数学の時間にテストをするぞ」

 テストの目的は何でしょうか?

ア.テストで自分の力を発揮するために練習。
イ.本番のテストの得点を予想して志望校を選択する材料。
ウ.テスト結果が合格のための努力目標。
エ.学習をさせることでの学力増強。

 どれも正解ですね。

 予め出題されるところ(出題範囲)を提示する場合は、勉強をさせて学力をつけたいという思惑があります。

 従って、学校の定期テストは生徒に勉強をさせるとことが前提です。

 だから、部活動も1週間前から原則無くなります。

 模擬テストは出題範囲が提示されている場合もありますが、範囲が抽象的だったり範囲が広かったりするため、勉強をしようが無いということがあります。

 しかし、模擬テストの目的は学力を知ること、志望校判定をすることが目的であるため勉強をしないで受検をしても問題は有りません。

 もし、勉強をするならば1つの単元に絞って学習することをお勧めします。そこが出題されたらできるようにすることは、学力向上には役立つはずです。


 さて、模擬テスト、学力テスト、定期テストではない、授業中に行うテストですが、その多くのテストは学習をさせるためのテストが多いと思います。

 私が授業中に行うテストは、学力の定着を知るためのテストか勉強をさせるためのテストです。

 勉強をさせるためのテストは、出題するところをはっきり明確にします。


 テスト=試験を、検査とか考査と言う言い方をする場合があります。

 私の中にあるそれらの違いですが、検査とは現在持っている学力を調べるものであり、考査とは本来、提示されたものをそのまま表現できるかどうかを調べるもの、試験とはそのままの表現させるのではなく、理解しているかどうかを調べるものです。

 身長や体重を調べることを、身体考査とか身体試験とは言いません。その人が持っている体格(素質)を調べる為、身体検査なのです。

 検査は何も対策を立てることはできません。もし、良い結果を出したければ基礎基本を固めることと、それを基に長い間思考力を養うことが必要ではないでしょうか。

 考査は努力で高得点を取ることが出来ます。ただし、短期記憶ではすぐに忘れてしまい、そのテストだけの結果にしか反映されません。長期記憶にするためには、暗記とは言え、「なぜ」と「どうして」と考えることです。

 試験は知識だけではなく、思考力、応用力を試されます。丸暗記をしている人、意味も解らずやり方の順序や公式を暗記して解こうとしている人、問題の理解をせず、途中の過程を軽視して答えを出そうとする人は試験での結果を出すことはできません。


 最近、学校の定期テストを定期考査と言う学校が増えていますが、定期考査となると丸暗記したかどうかを調べることになってしまいます。

 丸暗記をして覚えているかどうかのテストではありませんので、定期試験と表記が正しいかと思います。

 もちろん大切なのは、名前より中身なのですから考査でも試験でもかまいません。

 中身としてでず、定期テストの勉強が暗記する勉強になってしまったら、その子は将来、命令されたことやマニュアルの目的や理由を考えない人間になってしまうのではないかと不安になります。

 人に言われたままそれに従い生きていく、そして生きていくことに困った時に、「言われた通りに生きていたのに」と思うのであれば悲しいです。

 自分で自分の未来を切り拓くことが出来る人間になって欲しいと願います。



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