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スタートする時は後ろを見る、スタートしてからは前を見る [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

自動車運転。スタートするときは後方の安全を確認します。
自転車運転。こぎ始める時は後ろから誰か来ないか、自転車や自動車が来ないか振り返ります。
歩行者。立ち止まっている人が歩き始める時。後ろを確認して歩き始めます。
スキー。斜面の途中で止まっていて滑り始める時、後ろ(斜面の上方)から誰か滑ってこないか確認します。

どんなことでもスタートする時は後ろを見て安全確認をします。
ですから始める時は、今スタートできるかどうかの確認が必要です。
その確認は、時期と自他の状況の確認です。

一度スタートしてしまえば前を見ます。
目標とするゴールに向かって精一杯行くたけです。
横から入り込んでくる人や、突然スタートする人をかわしながら進んでいきます。

大きな事故を起こすのは、スタート時です。そこの判断を誤らず、目的を見失わず、目標をクリアできれば、おのずと結果はついてくるのではないでしょうか。


勉強より大切なもの その1 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

何のために勉強をしているのですか?

何のために志望校に合格するのですか?


先日、某コンビニの前で卒塾生のお母さん。
「鈴木先生じゃないですか。」
「おかげさまで息子が今春、就職をしました。」
聞けば、映画監督になるために、高校卒業後2年間アルバイトをしてお金を100万円以上貯めて専門学校へ行ったとのこと。そう言えば、何年か前に同じこのコンビニの前でアルバイト中の彼、Rに会った。
彼は親の反対を押し切って、親の援助無しで、自分で稼いで、夢が叶えられる会社に就職したのだ。
今ではお母さんも喜んでいる。

自分のなりたいもの、やりたいことができなかった時代もあった。
私の母は確か10人近い兄弟の中の末っ子で、兄や姉が戦争で亡くなったり、嫁いだりして家を出てしまい、1人残された母は、家計を助けるために日光の湯本や塩原の旅館で働き仕送りをしていた。ちょうど10代から20代にかけて、今なら一番楽しい年代だ。その後、親戚の呉服屋を手伝ったり、今で言う介護の仕事をして私を育ててくれた。果たして母は自分のやりたいことができたのだろうか?

しかし、今の時代はやりたいことができる。なりたいものになれる。夢を追うことができる。
もちろん、並大抵の覚悟と努力抜きでは達成できないのだが。

バンドをやっていたK君。大学3年の時にふと相談に来た。バンドをやっているY君と話をさせたら、公務員を目指すことになった。
U君は高2の時に目覚めて英語を勉強まくり、ボストンへ渡った。「経営学を学び、会社を経営する。」と言い残して。
Mさんは教員志望だった。一転保険の外交員。1年目にして関東でトップクラスの成績を上げた。
高校を卒業したら家を出ると決めていたSさん。毎年何度も来てくれた。家を出てから苦労苦労の連続で会うたびに、顔つきや体型が変わっていたような気がする。そして、おなかを真ん丸と膨らませてやって来た。ついに結婚。今は幸せに北の地で暮らしている。この間来たときにはおなかの中にいた子が、元気にいぶき学院の中を走り回っていた。
みんな、頑張っている。幸せに暮らしていると思う。

人はなりたいものになれる。やりたいことができる時代だからこそ、目的を持って生きて欲しいと切に願う。
目的の有る人と、目的の無い人とでは10年後、20年後、50年後に大きな差となって自分に返ってくる。

何のために勉強する→志望校に合格するため
それは何のため→・・・

何のために生きるのか、何を目指して生きるのかを持つことができれば、一生ぶれずに生き抜ける!



周りを見てごらん⑨:集団で活きていく [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

 勉強も大切だが人間としてどうあるかが大切だ。

人間は集団でしか生きていけない。色々な人と出会い、色々な人と関わり合って、色々な人と助け合いながら生きていく。人の気持ちを汲み取り、感謝と思いやりの気持ちがないと、集団の中で生きていけない。だから、誰にでも役割があり全ての人が価値のある人間である。

 勉強が大切なのは人間としてどうあるべきかを学ぶためだ。英語、数学、国語が特に大切で、理科と社会、そして、実技教科・・・と序列があるのは、入試に必要な教科かどうかであって、どの教科からも人間として重要な知識を得ることができ、沢山のことを学ぶことができる。

 教科の学習以外の学校行事からも学ぶことができる。友達や先生との関わりからも大いに学ぶことができる。テレビや新聞、雑誌、マンガ、インターネット、気候や天気の変化、植物や動物たちからも学ぶことができる。日々の暮らしの中には自分を高めることができる要素がいっぱいある。チャンスがたくさん転がっているのだ。未来のヒントがたくさん眠っている。

 だから、子供たちには、周りを見て欲しい。そして、色々な見方をして欲しい。相手の身になって相手の気持ちを考える。自分存在が相手に与える影響を考える。今起きていること、周りで起きていること、目の前で起きていることを考える。それがどうしてなのかを考える。今のままで未来はどうなるのかを考える。なりたい自分は何かを考える。それを実現するためにどうすればよいかを考える。いつまでに、どんなことをすればよいかを考える。

周りを見てごらん
どうしてか考えてごらん
未来の自分を描いてごらん

同じ失敗を繰り返す人 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

「またやっちゃった・・・」同じ失敗を繰り返していませんか?「何度言ったらわかるの」と叱られてはいませんか?

忘れ物(宿題、提出物、置き忘れ)をする。時間に遅れる(学校、塾、人との約束)。勉強で同じようなミス(符号の付け忘れ、ピリオドや?の付け忘れ)を繰り返す。ゲームやスマホで時間が無くなる。勉強をしないで定期試験を受け続ける。

一生懸命やっているつもりなのに、気を付けているつもりなのに、わかっているのに、同じ事を繰り返す。
この様なことでは、いつまでたっても成長がありません。大人になって社会に出ても同じことを繰り返すかもしれません。新入社員の時はまだしも、2年、3年と経つにつれ周りの期待も大きくなってきます。しかし、依然として同じ失敗を繰り返す。これでは信頼も受けず、後輩もついて来ない、上司も困り果てる、会社の戦力にもならない。誰にとっても良いことはありません。なにより自分自身にとって辛いことであり、幸せ感も薄くなってしまいます。

周りを変えることはできません。自分自身が変わるしかありません。どうすれば変わることが出来るのでしょうか?どうすれば自分自身が成長していけるのでしょうか?成長とは過去の自分を変えていくことです。未来に向け自分自身が改善されていくことです。改善するためには、『目的』を持って行動することです。今やっていることの『目的』は何か自問自答してください。同じ失敗を繰り返す人の多くは『目的』を持っていません。「いや、目的をもって行動しているよ」という人は『目的』の持ち方とその利用の仕方に原因があるかもしれません。とにかく、まず『目的』を持つことです。

宿題の目的は?時間通りに行く目的は?勉強の目的は?

人の行動や言動には必ず『目的』があります。ただ、人はそれを意識していないだけです。『目的』を意識して、行動する前に『目的』を持つことが成長に繋がります。それは、失敗した時に原因が明確になるからです。失敗した時に必ず振り返り(見つめ直す・結果を受け入れ分析する)、同じことが起きないために、どうすればいいかを考えられるからです。

ですから、同じ失敗を繰り返す人に対しては、何度言っても直らないのは当然です。「注意します」、「頑張ります」、「気を付けます」ではいつまでも成長は有りません。

『目的』を持っていれば、具体的な解決策を考えることが出来ます。遅刻しないように目覚ましを2つ用意するとか、宿題は帰ってきたらすぐやるようにするとかです。

成長するための改善。それは『目的』を持つことから始まるのです。

6÷3はどうして2になるの? [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

「6÷3」はいくつですか?
答えは「2」ですね。
では、「6÷3=2」になるのはどうしてですか?

中学1年生に問うてみた。

「さんにかろくだから」
「6/3となるから約分して3だから」
「2を逆数にして、6に1/2をかけると約分して3になるから」

なぜ、こんなことを問うたかというと・・・
教科書にこんなことが書いてある。
正負の数の単元で、「異符号のたし算は、絶対値の大きい方の符号をつけて、絶対値の大きい方から小さい方を引く」
何人かの子供たちは、それを暗記して問題を解く。

(+3)+(-5)=-(5-3)=-2

確かに正解なのですが、この計算方法を暗記して解くことにどれだけ意義があるのでしょうか?この計算を解くのにこの文章を暗記しているようでは、この後どれだけ暗記を積み上げないといけないかを考えると、ぞっとします。覚えているから「やり方を忘れた」とか次のような間違いをします。

(+3)×(-5)=-(5-3)=-2
(-3)+(-4)=+7

たし算とかけ算を混同しています。
単純に考えるとありえない解答が出てきます。
答えを追い求め、やり方を覚えようとしているからです。

そこで、「6÷3=2」になるのはどうしてですか?と問うてみたのです。
最後にはどうして2になるかに気付く子が出てくるのですが、最初はやり方の説明。
割算の意味から説明できないのです。

何でも答えを出そうとする。しかも正解を出そうとする。
それ自体は悪いことではありませんが問題なのは、
「意味」を考えるのではなく、「やり方」を考える(思い出そうとする)ことです。

「意味」を考えないで「やり方」を考えていたら、勉強はできるようになりません。
ここで言う「やり方」とは理解しようとせず答えさえ出ればいいという考えからの「やり方」です。どうして正解したかわからないけど、○○すれば答えが出るということです。公式を導いたり、法則を発見するという意味ではありません。

一事が万事で、「意味」を考えて問題を解決していかないと、勉強だけではなく色々な事で困ることが起きると考えられます。
「言われたことしかできない」、「臨機応変に対応できない」、「空気が読めない」、「自分で判断できない」、「部下に指示できない」、「どうしてこうなってしまったかわからない=自分が見えない」

「これはこうなる」とか「これはこうする」と言われたときに、「なぜ?、「どうして?」と考えて欲しいと思います。
どんな些細なことでも、「意味」を考える人間は成長し、新しい発見(自分自身からも他人からも、身の回りに起きるすべての事象からも)をすることができる人間であると思います。


6÷3は、2つの意味があります。

①6を3つに分けると2つずつになる
②6の中に3が2組ある


自然界は助け合って生きている [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

中学1年生の理科。

「植物は、きれいな花を咲かせて、良い香りを漂わせ、甘い蜜を出す。それによって虫たちを集めて、子孫を残すための受粉をしてもらっているんだ。」

「じゃあ、植物と虫が助け合って生きているんだ。」

「そう、自然界はみんな助け合って生きているんだ。だから、自然界の中の人間も色々な生物、もちろん人と助け合って生きていかないとね。」


ところが人間界は、自分だけが良ければ良いということがある。

植物も動物も自然界での役割があり、その上で自然界が成り立っている。我々人間も、一人ひとり役割があるはずだ。互いに助け合い、役割分担をして、みんなにとって良い世の中を創っていきたいですね。



「ゴールイン症候群」にご注意! [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

「ゴールイン症候群」
あることを目的として一生懸命に頑張った者が、その目的を達成する、達成しないに関わらず、目的を失うことで一時的あるいは長期に渡り、好きなことに没頭したり、無気力状態(何をしたらいいかわからなくなる)に陥ること。治療法は、新しい目的を持つこと。予防法は、ゴールインしないこと。つまり、ゴールの先にゴール(目的)を置くこと、又はゴールイン(目的を達成)した後のことを決めておくこと。達成できないゴール(目的)を持っているとかからない。ただし、身近な目標を持たないと、やる気になれないこともあるので注意。


志望校に合格して楽できると思ったら、もっと大変になってしまった。

志望校に合格して気が楽くになって、勉強をしないでいたら、すっかり勉強ができなくなった。

志望校に不合格となって、頭の中が真っ暗になってしまい何もしたくなくなった。

志望校に不合格となって、ショックで自暴自棄になってしまった。


受験でゴールインしてしまう人と、ゴールインしない人がいる。合格してもゴールインではないし、不合格してもゴールインできないわけではない。

合格しても、その先に目指すものがあるはずであるし、そのために合格したはずである。

不合格しても、その先に目指すものがあったはずなので、別の道から進めばよい。
まして、一生懸命に頑張った人は、1回りも2回りも成長した自分がそこにいるはずだ。気が付いて欲しい。むしろ自信を持って欲しい。
「こんなに頑張った私を不合格にする学校なんか、こっちからお断りよ!後になって合格させとけば良かったって後悔させてやるから」くらい思って良いのではないかなぁ。

新しい学校の入学式で心機一転といきたいものだ。

スポーツ界では、イチロー選手や錦織選手は決してゴールインしない人たちだ。だから成長し続けることができるのではないか。


絶対に都立高校に合格する [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

高校受験は私立高校入試が終わり、いよいよ都立高校入試が近づいてきた。

高校にまだ合格がなく都立高校に賭ける受験生もいると思う。しかし、受験生の多くは既に私立高校に合格をして都立高校の入試に臨むことになる。

「私立高校を受験して合格してしまうと、油断してしまうので一発勝負で都立だけしか受験しない」と言う人もいるが私は反対です。『高校受験』は、浪人有りの『大学受験』や、公立中学校に必ず入れる『中学受験』と性質が異なるからだ。浪人をするなら第一志望でなくとも高校へ入り、新たに目標を持って頑張ればよい。

ただ、問題なのは既に私立高校に合格していて都立高校を受験する場合に、「気に入った私立高校に合格しているから、もし都立高校に不合格でも悔いはありません」と言うケース。受験する前に現実から逃げている。限界を作っている。始まる前に言い訳をしている。だったら初めから私立高校に行けばいい。都立高校に不合格した後で「気に入った私立高校なので、そこで頑張ることができます」と言うのなら話は分かる。「悔いがないのは」、努力した結果に対してではないか。それを努力(受験)をし終えていないうちに「悔いはありません」はない。

以前、都立高校入試の前日の夜、受験生のお母さんから電話があった。「あの子が今までこんなに頑張った姿を見たことがありません。母親としてうれしく思います。もし都立がダメだったとしても悔いはありません」という内容だった。彼は何に対してでも一生懸命に取り組める人間になっていった。たとえ失敗したとしても。

都立高校が第一志望ならば、「絶対に都立高校に入る!」、「私立高校に合格しているけれど、絶対に行きたくない」と言う気持ちで臨んで初めて頑張れるし悔いが残らないのではないか。悔いが残らないから結果がどうあれ、与えられた環境(行くことになった高校)でまた頑張れるのではないか。頑張って不合格ならば「絶対に行きたくない私立高校」が「自分にとって最高の高校」になる。

「都立でも私立でもどっちも良い高校だから不合格でもいい」なんて考えをしていると、都立高校も不合格。入学した私立でも頑張れない。これからの人生も全てやる前から「悔いはありません」という言い訳を武器に、頑張れない年月を過ごしていくことが目に見える。

頑張ってもなかなか思うようにいかないのが人生。でも頑張らないと思うようにいかない。だから頑張れる。たまにうまく行った時の感動、幸せがあるから頑張ることができる。頑張るから失敗しても、うまくいかなくても充実した日々を送れる。それを成長と言うのではないか。

夢を追う前に夢をあきらめるな!

受験生諸君よ、24日の都立高校受験までまだ頑張る時間はある。「絶対に合格する」という強い気持ちを持って頑張った受験生の未来は、結果はどうあれ絶対に明るい。

高校受験に挑む全ての受験生を応援したい。

頑張って失敗する [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

授業で問題演習をさせる。

一生懸命考える子、適当に答えを書く子、すぐにできてしまう子、あきらめている子・・・色々だ。

解説をするために全員に考えさせる。できそうもない難問も考えさせる。考えさせてから解説をする。

頑張ってできない子は、解説を聞いて理解が早いし定着もする。あきらめたり適当にやっている子は、理解も遅いし定着もしない。

だから頑張らせる。

頑張っての失敗は次につながる。それは勉強だけではない。

若い頃、頑張って、一生懸命やっても失敗ばかり。それで良い。失敗は成功のための練習であり、必ず次につながる。必ずいつかは成功する。

勉強を通して、できそうもないことでも、一生懸命挑戦する気持ちを持てるようになって欲しい。挑戦して失敗して、多くのことを学んで欲しいと思う。

伸びる子・素直な子 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

失敗する
何度やっても失敗する
頑張っても失敗する
一生懸命にやっても失敗する

そんな子がいます
良く見ていると、同じやり方を繰り返しているのです
失敗したやり方を何度繰り返しても同じことです
失敗から学び成長するためには、失敗した理由を考えて別の方法でやってみることです

そのためには、今自分がこだわりを持っていることを捨てて(捨てることができない人もいますから少し隣に置いといて)、新しいやり方を試してみることです。

年を取るとなかなかそれができずに、昔少し成功した経験を捨てられずに、毎年同じことを繰り返し同じ失敗をしていきます。さらに時代が変化していくと、その変化に対応できずに大きな失敗をすることになります。

でも、子供たちはまだ若くいくらでもやり方を変えることができるはずです。いや、今のうちに同じことをして失敗を繰り返す癖をなくすことを実践し、常に変化していける人間になることが未来につながります。

だから、素直になることです。「素直な子」は伸びます。

我々は30年も同じ仕事をしていますから、たくさんの経験をして、たくさんの事例を知っています。一番の宝は、「どうすれば学力がつかないか、うまくいかないか」をしっていることです。イチローが3000本ヒットを打つのに6000回悔しい思いをしていると言いますが、どんなことでも同じだと思います。どんな職業でもそうだと思いますが、嫌っというくらい失敗をして少しの成功体験をします。「こうすればうまくいく」は状況によって異なります。しかし「こうすれば失敗する」は状況を選びません。

我々がプロとして子供たちを指導できるのは、「どうすれば失敗するか」を知っているからです。そして、見抜く力が勝負です。腕のいい医者が原因を見抜くのと同じです。
その子の学力、成績、目的と目標、志望校、親の接し方、学校の指導、前の塾や家庭教師の指導、家庭環境、今までの育ってきた過程を見抜いて、改善するための最良の策を考えて提案し実行する。
そこが、我々の強みでありプロの仕事です。しかも合格させっぱなし。つまり、合格を目的とせず、志望校合格は通過点と考え未来を創造していくことが我々の使命です。

塾生指導は繊細です。授業以外の会話を含めて、言動や行動から塾生の考え方、思考回路を分析します。もちろん家庭環境や、親の接し方も見えてきます。前回の理解度と問題点、宿題の状況、ノートの書き方、その日の機嫌・・・いくらでも塾生を分析する材料はそろっています。
それによって、強く言うか、優しく言うか、確信をつくか、遠回しに話すか、どんな発問をするか、問題を解かせるか、授業の前に将来のことを話すか、受験のことを話すか、学習法を話すか、いきなり授業に入るかを瞬時に判断して実践していきます。授業の奥は深いです。

でも厄介なのは、「素直ではない子」なのです。
素直ではない子は反抗期とは異なります。反抗期の子は扱いやすく、話を聞いてわかってあげることと、論理立ててそれに質問を投げかけていけば、もう大人ですから自分で判断していくものです。でかから、反抗期の子は意外と「素直な子」なのです。

では「素直ではない子」はどんな子かと言うと、プライドが高い子やわがままな子です。
やりたいことをやって、それが今まで通ってきた(問題を起こさないように周りがフォローした。子供の責任を親が肩代わりした。)可能性があります。又、親(家庭)が、結果第一主義で過程を評価しなかったり、頑張ったことよりもその結果を持って価値を判断してきた可能性があると考えます。あとは、先を見て行動できない状況で、目の前のことで精一杯。とにかく頑張るんだというケース。

そこの原因も含め考えて、必要があれば親(家庭)はもちろん、学校にも出向いていきたいと考えています。

「素直な子」は伸びます。ただ目的と理由をしっかりと伝えて指導していくことが重要です。

周りを見てごらん③:今を一生懸命 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

先日、凄い話を聞いた。
「小学生の時に、自分でお金を稼がないと生きていけない境遇だった。」
この話が100年も前の話ではなく、数十年前の話だからびっくりする。彼はその境遇を受け入れて、小学生でもできる仕事をしたとのこと。現在は社会で大活躍!私は益々彼を応援したくなった。

もちろん、現在も日本国民が皆お金に困っていないわけではないが、少なくとも、学習塾に通っている子供たちのほとんどが衣食住を自分で賄ってはいないだろう。

現代の子供たちは与えられ過ぎかもしれない。衣食住を与えられ、お小遣いをもらい、遊びにも出かけて、学習塾にまで通わせてもらっている。学校も高校まで公立ならば、あまりお金もかからない。つまり、国が勉強する機会を与えているわけだ。

それだけ勉強する機会を与えられているのに、勉強をしない子(やる気がない・無気力)がいる。

私は、もったいないと思う。

なぜ勉強をしないのだろう。
困っていないから。
将来も困らないと思っているから。
楽しくないから。つまらないから。
興味がないから。
役に立たないから。ためにならないから。又は、そう思っているから。
夢の実現に必要がない、または夢がない、またはそう思っていないから。

本当にもったいないと思う。この若さなら、多くの夢を実現できるのに・・・。

何歳になっても、夢は持てるし実現できる。なりたい自分にもなれる。でも、歳を取ってくるとやれないことも出てくる。若さがあれば格段に多くの夢を持つことができる。実現できる。

どちらにしても、今一生懸命できることを精一杯やること。それは先に繋がるはずだ。


周りをみてごらん④


一生成長できる人間に [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

このブログは思いついたこと、自分の気持ち思いを書き連ねているものである。
だから、こんなこと以前もかいたなぁと思いながら書いている。重複していることがあるのでご勘弁を。

中学受験をしない小学生はグループ指導で指導している。人数が少ないのでなおさら細かなところが気になることがある。

そのままにして見過ごしてしまうと、後々厄介なことになることもある。でも、今のうちに考え方(思考のプロセス)を変えていけば、一生学べる人間になっていく子は少なくない。

先日のブログでも書いたが、「速さの得意な人は、速さの公式を覚えていない」と言って驚いた子は、今までの公式ややり方丸暗記型の学習から、思考型に変わった。もともと考える力がある子なので、大人になっても周りの状況を見て行動していけると思う。

かなり前に在籍した塾生の話になるが・・・


小学4年生に入塾したK君。小4クラスは1人だけ。1対1のグループ指導だ。小学校では優等生で勉強では困っていない。ただ、中学受験はせず、区立中から高校受験をしようとしていた。

ある日の授業で、K君がテキストの例題を見てその通りに問題を解き始めた。私はテキストをすぐに取り上げた。後にも先にも彼を怒ったのはその時だけである。なぜ、怒ったか、問題を考えもせず解答を作ろうとしていたからだ。やり方通りにやって、正解して満足していたからだ。彼は非常に能力のある子だった。問題をこなしていく学習法はその能力を打ち消してしまう。

彼は、それから例題を見なくなった。自分で考えるようになった。その後、区立中でトップクラスの成績で、高校は余裕の受験となった。ちなみに彼は高校3年生まで在籍する。


小学5年生の時から在籍していたI君。非常に賢い子だった。家庭での親との会話のレベルをうかがい知ることができる。語彙力も豊富で、大人と話しているような感じになる。

入塾してすぐの算数の授業中、「これはどうやって解くの」とか「これを解く方法は」と言う聞き方をしてきた。話を良く聞くその子は将来楽しみになる子だった。しかし、その発言(思考)で一気に不安になった。

これは大事。入塾したばかりだがお母さんとお会いした。お母さんに自分の不安を伝えた。このままの考え方では彼は考えない子になってしまう。知識だけ頭に入れてそれを利用できな人間になってしまう。先行きは良くないと判断した。お母さんに自分の方針を伝え、徹底的に考えさせる授業を展開した。

彼は本当に話を聞く。そして素直だった。もともと物事に疑問を持つ子だったので、考え方の切り替えは短期間にできたと思う。その後彼は、区立中に進学し定期テスト5科合計の当時のいぶき学院記録を更新する。平均95点、5科合計480点くらいだったかと思う。そして、大学に進学して、いぶき学院の講師として活躍。これからも付き合いは続くと思うので、色々自分のできることはやっていきたい。一生の教え子だ。


K君のお姉さんのAさんのことも思い出す。彼女は中学1年生の時に入ってきた。

しかし、その時にはすでに解法を丸暗記で解答する子になっていた。弟のK君は小学生だったので、それほど手間はかからなかったが、姉のAさんは中学生であり、そのやり方を継続してきている。真面目な子だったので大変だった。

まず自覚してもらうことから初めるしかない。いきなり否定しても始まらない。完全に行き詰っている子の場合はむしろ、考え方を変えようと言いやすい。

しかしAさんは努力で何とか平均点前後取れている。これから先を考えると伸びは期待できないのはわかっているが、いきなり変えることはできない。そうなると時間がかかる。時間がかかっても、問題の整理、思考、理由を考えること、が身につかないと一生辛くなる。彼女は中学3年生になってやっと、気づき変化が生まれてきた。何とか中学校の間に発想の転換の重要性を知ってもらえた。


丸暗記、方法で解くこと、「なぜ、なに」の欠如は、勉強だけでなく一生涯にわたり成長を妨げる。今まで何人もそのような小中学生に対応してきた。いぶき学院に長くいる子は、問題に対する考え方や発想が違うと思うし、成長し続ける。これからも、自分ができることは一人ひとりを、しっかりと見て指導していくことだ。

「日比谷高校に1番で合格しよう」を目標に・・・T君から学ぶ [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

以前、指導していたT君
「日比谷高校に1番で合格しよう」と目標を決めて受験勉強をした。

どうして1番を目標にしたかと言うと、T君は初めから「私立高校には行かない。日比谷に行く。」と言っていた。私立の上位の高校に合格できる力は十分あり、日比谷高校も安全圏の子だった。
まず、日比谷高校に不合格になることはない子だった、そこで、「どうせ合格するんだったら1番で」と言うことになった。

結果的には私立の上位校にも一般合格をしたが、予定通り日比谷高校に進学することになる。

T君は全教科まんべんなくできた。もちろん学校の成績もパーフェクト。模擬テストの理科社会は、ほとんど100点を取ってきた。授業をしていてもT君には教えるところがないという感じだった。


私はT君から2つのことを学ぶことになった。今でも塾生に話すことだ。

1つ目は、塾内で学力テストを実施した時のこと。彼の様子を見ていて驚いた。特に得意の理科社会。すぐに解答してしまい、さぞ時間にも余裕があることだろうと思っていたのだが、彼には全く余裕を感じられなかった。他の子が解答し終り、又見直しもそれなりにしてからかもしれないが。解答用紙を裏返して退屈そうにし始める。中には机に顔をつけ寝始める子もいる。
ところがT君は試験時間一杯まで解き続けているのだ。最後の1秒まで答案を裏返さなかった。いつも100点だから、いとも簡単に解答していたのかと思っていたらそうではなかったのだ。

できる子ほど試験時間を目一杯使って解答するのだ。

2つ目は、授業をしていて気が付いたこと。授業をしていると、いつもT君と目が合う。説明中は何もせず話を聞いている。真剣に聞いている。それが凄いことである。なぜかというと、授業で説明していることはT君はすぐに理解して、繰り返し説明したりしている時は、T君にとっては既にわかっていることなのだ。入試対策で復習をしても、他の子は忘れていることでもT君はわかっているのだ。それなのに、1番良く話を聞いているのは彼だった。
もちろん、彼が知らなかったことや、忘れていたことがあった場合は、目つきが変わり必死にメモをしたりしていた。

人の成長を妨げるものの一つは「わかった気」である。「それはできます」、「それはわかっています」と言う子(大人を含め)は大抵わかっていない。本人は「わかった気」になっているから話を聞かない。話を聞かないから抜けが発見できない。自分が変われないから学力がつかないし、人間的成長ができない。私自身も戒め「わかった気」にならないように、人の話を良く聞くようにと心掛けているがなかなかできない。

本当にわかっている人間は、わかっていることを何度でも聞くことができる人間である。

最後まで考え抜くこと、「わかった気」にならず話を聞くこと。
それができる人間と、できない人間では年を重ねるほど人間的成長に差がついてくると思う。
私は、勉強というモノ、受験と言うモノで、子供たちが人間的成長をできる術を身につけさせたい。

「子供たちを一生涯成長できる人間に」を目指していきたいと思っている。

学力をつけるということ・人間力をつけるということ [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

問題を解かせる→全員解けない→問題を整理させる→そこからわかることを考えさせる→問題を解決するために必要なことを明確にする→そのために何を求めればいいか考えさせる→解ける

今取り組んでいるのは入試問題。この時期としては難しい。当然3か月後はスラスラと解けないといけない問題。

図形の見方に慣れていないこともあり、相似な図形が重なってたくさんあると混乱する。今までの知識をフルに使わないと解けない問題もあり、知識に抜けがあると解けない。

それに、子供たちが弱いところは、「AとBは線対称です」という言葉からわかることを使えない。「平行四辺形ABCDがあります」ということから平行四辺形の性質を利用できないところだ。具体的に、「AB=CD」とかいてあるとわかる。

大学生や大人でも同じことが言えるのではないか。目的や目標を言ってもそれに沿ったことができない。遠まわしに言ってもわからない。理由がなくても、具体的に指示をしたことはやれる。アルバイトのマニュアルには目的が書いていない。マニュアルは作業手順の指示書だからた。書いてあることや言われたことは、その通りにやる。決してそれに反することはやらない。目的を知る必要もない。考える必要もない。なぜなにのない職場である。しかし、それで十分なのである。

ところが、それでは成長はない。いつまでも就職できない。

学生時代は書いてあること、言われたことに対して「なぜ、なに」と考えること。「そこからわかること」を分析すること。今やっていることの目的を常に意識すること。それに対する目標を数値として持つことが大切だ。そして実行、結果を受け止め前に進む。

学力をつけるためには、問題の整理とそこからわかることを考えることの繰り返し。正解がでなくても構わない。

人間力をつけるためには、状況の観察と分析の繰り返し、目的をもって実行。失敗しても構わない。

どんなことでも基本が大切 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

途中計算を書かないで答えを書く子がいる。
まだ、学習を始めたばかりで十分理解もしていないし、定着もしていない時期だ。

「答えがあっていれば良いということではない」

目の前の簡単な計算を解くことには、明確な目的がある。
もっと、もっと難しい問題を解けるようになるという目的だ。

そのために、途中計算を大切にして理解と定着を目指す。
基礎の問題には明確な目的があるのだ。

よく「基本問題は解けるけれど、応用問題が解けない」と言う話を聞く。
応用問題が解けないのは、基本問題を疎かにしているケースが多い。

どんなことでも基本は大切。
基本の徹底が真の実力の源泉であ。

学力を伸ばすために必要なことは「考える」こと [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

授業で必ずすることがあります。
それは考えさせることです。

「どういう意味なんだろう」
「どうしてなんだろう」
「何て言うのだろう」

知らないことは教えなければわからないという人もいるかもしれませんが、知らないことでも考えさせる工夫をします。

知っている言葉が出てきたら「それはどんな意味なんだろう」
たとえば、『呼吸』を教える時は、だれでも聞いたことがある言葉なので言葉の意味を考えさせます。そして「生きるためのエネルギーをつくるはたらき」であることを子供たちが導けるようにします。

知らない言葉が出てきたら「何て言うのだろう」
たとえば『等速直線運動』を教える時、初めて聞く言葉であるので、いきなり言わないで運動の様子について考えさせます。力がはたらかないか、力がつりあっている時の運動の様子を理解させてから、『等速直線運動』と言う語を伝えます。

公式を教えない。
たとえば『オームの法則』を理解させる時、電流と電圧と抵抗の定義について確認をさせ、その3つの関係を考えさせます。その上で規則性を発見させることをします。

考えて、理解したこと、納得したことは、暗記したことではありませんから忘れにくいですし、応用も利きます。

「なるほど」、「そういうことか」と言う言葉が出てくれば理解したことになると思います。そして、学力がつくということになるのではないでしょうか。

高校受験の後の人生のための今 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

相談を受けた。
やる気がないわけではないが、テストで結果が出ない。

私が指導して感じたことは、
勉強ができない子ではない。物わかりが悪い子ではない。
むしろ、理解する力があると思った。

結果が出ない原因を推測すると2つ考えられた。
1つは勉強をしていないこと。つまり勉強不足。
しかし、勉強をしたくても勉強がわからなくなっている状況だ。
2つ目は、先生の話、説明を聞けていないことだ。
これが大きいことだと思った。本人はやる気がないわけではないから、授業中にやろうとする。ただ他の人より遅い。問題を解いている間に他の人は解き終わり、学校の先生の説明が始まる。
しかし、それに気づかずに解き続け、いつの間にか説明が終わっている。それでわからなくなる。
とにかく、説明中は何もせずに聞くことから始めることである。
理解力がある子なので、説明を聞けば理解できるはず。
そして、基本問題を繰り返し演習することで定着を目指す。

彼には可能性を感じた。
高校受験は大切なことではあるが、人の話を聞くということを身に付けること、人が伝えようとしていることを受け止めるという行為を彼が継続したならば、大きく人生が変わっていくような気がした。
高校受験だけが人生ではない。高校受験の後の方の人生がはるかに長い。
変わっていくことができれば、彼は社会のため人のために貢献できると思う。
そして多くの人に「ありがとう」といわれると思う。
それが幸せというものではないだろうか。

「なぜ」と問い成長する [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

最近、「なぜ」という話ばかりだが・・・

「なぜ」と考えない素直な子がいる。
なんでも言われたとおりにやる。
もちろん、その理由はわからない。

だから、家でも、親に対しても「なぜ」がない。
素直な良い子で反抗はない。
なんでも言われたとおりにやる。
その結果の責任はだれの責任になるのだろうか。

言われたことに対して「なぜ」と問い考える。
時には「なぜ」と質問し、
時には「なぜ」と反抗する。
そして、納得したら従う。
そして、自分の責任で行動する。

「なぜ」と問い、人は成長していくのではないか。


人間関係を良くする「なぜ」の重要性 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

人の行動には必ず理由がある。
理由がわからないのに対処することはできない。

人が行動を起こした時、
理由がわからないのに怒る人がいる。
関係ないのにでしゃばる人もいる。
わかっていないのに悪口を言う人がいる。

それでは、問題も解決しないし、
人間関係が壊れていく。

何か起きたとき、
「なぜ」と考え、
その人の行動の理由をわかってあげることができれば
問題も解決できるし、人に優しくなれるのではないか。

「ありがとう」と笑顔で終わることができる。

全てのことに意味がある「なぜ」の重要性 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

問題を解くときの方法として、

最初にこうやって、2番目にこうやって、次にこうやって、最後にこうすると解けます。

という説明は解けるだけであって何の意味もないモノだと思う。

物事には目的があり、それを達成しようとするから方法がある。

従って、最初にこうやるのはこういう理由で、次にこうするとここがこうなるから正確に解ける。そして、最後にこうするのはこんな間違いを防ぐためだ。

と言うように、理由を述べて説明しなければ目的意識がないと言われても仕方がない。
ただ解いているだけである。

全てのことには目的があり、理由がある。意味があることである。
だから、言われたことに対して、目的がわからなければ目的を、理由がわからなければ理由を聞いていかないと、本当に理解はできない。理由がわからないのに「はい」と言う素直な良い子になる必要はない。
いつでも「なぜ」と考えていくことが成長につながると思う。


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