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都立高校の合格後の入学辞退に思う [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

2019年度入試。いぶき学院は全ての入試が終了し、後は大学の合格発表待ちの状況です。

「第一志望全員合格」を目標にやってはおりますが、なかなか達成できません。いぶき学院の20年間で「第一志望全員合格」を達成できたのは、2,3回ほどです。それはいぶき学院の初期で受験生が少ない時期の事です。最近の5年間ではあと1,2人という年が3年ありますが達成できていません。

言い訳になりますが、日比谷高校や小山台高校の倍率が1倍切る事は考えられませんので、それらの高校を第一志望とする受験生は全員が合格することは有りません。

それでも「第一志望全員合格」を目標に我々は日々頑張っていきます。


さて、それらの高校を第一志望とすると先ほど書きましたが、日比谷高校を第一志望として受験しない人がいるのでしょうか?

私立トップ校が第一志望で、あくまでも都立高校では日比谷高校が一番と言うケースは有ります。

しかし、私立高校入試は都立高校入試前に終了しており、第一志望の私立に合格したならば都立高校を受ける必要はないはずなのですが受験する人が少なくありません。

したがって、辞退者が必ず出ることを考慮して都立高校は多めに合格者を出すのです。

特に辞退者が多いのは日比谷高校です。

今年度、男子定員133名に対して合格者142名、女子定員121名に対して合格者128名。合計定員254名のところ合格者を170名出しました。つまり定員より16名多く合格しているのです。

それにもかかわらず、日比谷高校は5名を2次募集としました。想定よりも多く辞退者が出たことになります。

都立高校は繰り上げ合格の制度がありませんから、再度試験を行って定員を埋めることになります。

日比谷高校の2次募集5名に対して出願者は171名。倍率は34.20倍。1次募集の不合格者は211名ですから、不合格者の人数に近い出願者数と言えます。

果たしてその出願者171名の中に、1次試験で不合格となった人はどの位いるのでしょうか。私個人としては、日比谷高校を第一志望として受験した人を優先して欲しいと思ってしまいます。

それは、合格しても辞退することを前提で受験した人がいるかもしれないからです。

始めから辞退しようと考えている人が受けて合格しなければ、1次試験を受験した本当に日比谷高校に行きたかった、日比谷高校第一志望の人が不合格にならずに合格していたからです。しかも5名もです。

初めから辞退しようと決めている人の受験は、真剣に入りたいと考えて必死に取り組んできた人に迷惑であり、失礼な行為であると私は考えます。

もちろん、諸事情により辞退をした人もいるでしょうが、日比谷の辞退者数は半端有りません。その辞退率は、日比谷高校(4~5%)と肩を並べる都立の難関校西高校(1%前後)と比べてもその不自然さは半端では有りません。

もし、記念受験で合格したことを自慢したいだけならやめて欲しいです。都立高校は第一志望の人が受験して合格して欲しいからです。

最後に、もしそれが学習塾の合格実績のために受験させられたとしたら、絶対に許されない行為となります。同じ学習塾の者としてそのような事がないと信じたいです。


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