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考えない子供達 [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

 イチローさんが、野球は頭を使う競技なのに、そうじゃなくなってきているのが気持ちが悪いと引退会見で言っていました。

 考えなくなっているということです。

 もはや野球はデータから計算された方法で、投げて、打って、守っている競技になりつつあるのかもしれません。

 ピッチャーは変化球の投げ方がわかっている。

 しかも、バッターのデータもわかっているので、後はその通りに投げれば良い。

 バッターはピッチャーのデータがわかっているので、その通りに打てばよい。

 守備はバッターのデータがわかっているので、アウトにできる守備位置にいればよい。

 自分で考えて、投げて打って守ってではなく、どうしてそうなるのか、どうしてそうするのか関係なく、与えられた公式通りに問題を解いていけばいいのです。


 将棋や囲碁には定石がありますが、定石は長い経験の中で得られた知識であり、どうしてそれが勝利に結びつくのかは当たり前であるはずですが、理由はどうあれ定石を覚える打ち方は、AIが莫大なデータから勝利する確率が高い打ち方を導き出すのに似ています。

 データから導き出した方法を覚え身に付け、どうして正解が出るのかわからなくても正解を出し続ける子が増えている気がします。

 方法を覚えてその通りにする訓練を、勉強と勘違いしている人が多くなっている気がします。

 社会は、言われたこと言われた通りにやれる人を欲していません。

 言われたことをその通りにやるだけの人には、学びがありませんから成長できません。

 臨機応変に対応できません。

 目的と理由を考えてデータを使う人は、臨機応変に対応できます。

 与えられたものに頼らず、自分の目で見て考えることが、子供達に将来別の世界を見させてくれるはずです。


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