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「勉強ができない」からの脱出Ⅲ [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 原因その3:基本を疎かにしている

 女子レスリングの吉田沙保里さんが引退後インタビューに答えて、「若い人たちは技やテクニックを覚えたがるけれど一番大切なのは基本」と言っていました。

 勉強でもそれは同じです。基本ができていないことで2つの問題点が生じます。


 その1つが正確さを欠き間違いが多くなることです。

 「うっかりミスが多い」原因の一つに基本が疎かになっていることが考えられるのです。基本に忠実に学習をしていくことで、一連の考え方、書き方が身に付き単純なミスは激減します。

 例えば数学の計算の途中式をしっかり書き、答が出たら問題文を確認し、解答用紙に問題が要求している通りに答えを書く。

 途中式については、今までも何度も触れて来ましたが、「時間が無いから書かない」は言い訳です。家庭学習ではしっかり時間を取ってきっちり書くことです。試験中も取れる問題を確実に取るという試験の原則からしても、しっかり書くことが大切です。でも、普段からきっちり途中式を書いている人は計算も正確で早くなるので、試験中でも時間をあまりかけずに解くことができますし、入試本番の時点では逆に途中式を書く必要が無い状態に仕上がる人もいます。そのような状態の人、つまり途中式を書かなくても正確に応えを出せる人は、それまでに基本通りに丁寧にたくさんの問題を解いてきた人なのです。そのような人を見て「途中式はいらない!」と勘違いしているといつまでも、遅くて間違いが多い状態から抜け出せません。

 本当に勉強ができる人が基本通り途中式を入れて解くと最強です。途中式をどうやって書けばいいか分からない人は、次の事をヒントに書いてみてください。

 「一度に2つ以上のことをやらない」、「上の式(=は縦にそろえて書きます)を少しだけ簡単にした式を書く」

 そして、問題に合った答を書かないと正解になりませんので、必ず問題が何を問うているのかを確認する癖をつけるのも基本です。


 基本ができていないことで生じる問題点の2つ目は、先々伸びなくなることです。

 目の前の問題は解けても別の問題(類題やちょっとした応用問題)が解けなかったり、学年が上がり難しくなった時に問題が解けなかったりするのです。どこで伸びか止まるのかは、状況次第なのでわかりませんが、どこかでのびが止まる事は確かです。

 人は無限に成長することができます。基本を身に付けることができれば、知らない世界でも問題を解決していけるはずです。


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