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偏差値を上げる方法 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

先日、中学生が授業終了後にやってきて・・・

塾生「先生、聞きたいことがあるんです。」
私 「何?」
塾生「数学の偏差値はどうすれば上がるんですか?」
私 「それは、偏差値を上げようとしないことだよ。」
私 「偏差値を上げる方法はあるけれど、本当に学力をつけたいのなら偏差値を上げようとしないこと。」


偏差値は模擬テスト等のテストでの学力の指標であり、入試本番で何点取れるかの目安となります。したがって、偏差値を受験校の合格確率判定に使用します。もちろん、模擬テストを受けるメリットは他にもあり、次のようなことが考えられます。

①受験本番のための練習になる。時間配分、解答する順番、高得点を取るための練習。
②受験勉強の目標となる。日々の受験勉強における目標とすることで努力の継続につながる。
③模擬テスト対策として学習することで学力をつける。試験範囲が『3年間の総合』となることもあり、事前に模擬テスト対策として学習することが困難であるが、理科と社会ならば単元ごとの学習が可能である。出題されなくても「この単元からの出題ならばできる。」という学習を継続することが、本番に向けての学力アップに結びつく。

ただ、やり直しをすることには注意が必要です。それは時間がかかるかもしれないからです。しかも、時間をかけても解けないかもしれないからです。

例えば、数学の空間図形の最後の問題は難しいことが多いのですが、それを数学の苦手な受験生が解き直すことは、時間がかかる事が予想されます。解答解説を見てそれを理解することができれば良いのですが、それも難しいようならばやり直す必要はありません。目的は合格であり、満点ではありません。合格に必要な得点が満点でないならば、1問落としても問題ありません。

全て完全にやり直すことがメリットになる受験生は、偏差値65以上を目指す受験生です。偏差値60を目指すならば9割、偏差値55を目指すなら8割、偏差値55を目指すなら7割を目標に解き直すと良いと思います。偏差値50を目指すなら難しい問題のやり直しで時間を使うなら、基本問題を繰り返しやり直した方が有効に時間を使えると思います。


さて、それでは学力をつけて偏差値を上げるためにですが・・・

まず、偏差値は上げるのではなく上がるものなので、「偏差値を上げようとしない」と塾生には伝えたのです。
ではどうすれば上がるかと言うと、“授業に集中する”ことです。

原則(指導者に問題が無い場合)は、授業中に理解できなければ家庭学習で理解することはできません。そして、授業で学んだ内容を身に付けるのが家庭学習です。家庭学習は“やり抜く”ことが大切で、一度学んだ内容を何も見ないで説明できること。全て解けるようにすることです。

「学力=質×量」です。質が悪ければ時間をかけても学力はつきませんし、勉強量が少なくても身に付きません。

授業で良質な考えを得て、家庭学習で大量の問題を解くのです。だから、“授業に集中する”ことが必要です。

そうすると、いつの間にか偏差値は上がるのです。

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