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親のできること①「町塾の考え」・・・機会を与えること [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

大きくなればなるほど、親が何を言ってもその通りに動かない。
動かないどころか反発をする。

では、親ができることは何でしょうか?

ずいぶん前になりますが、学校の試験前に、似た問題が出るという「試験対策プリント」となるものが学校で渡されたことがありました。お母さんから電話がかかってきて、「その問題を解いて欲しい」とおっしゃる。
中学3年生で受験を控えているからこそ学校の成績は重要なことは分かります。
しかし、親が子供を飛び越えて依頼してくること。学校の先生も意図があって解答を渡していない事を考えると、“行き過ぎ”と判断。
とりあえず解いて、解説も詳しく書いて本人に渡しました。
その後、お母さんに電話をかけて「親が子のために動き過ぎである」とお話ししました。かなり強く言ったので、お母さんは電話の向こうですすり泣きをしている様子。このお母さんは、子のために手取り足取りお膳立てを昔からする方で、本人が成長できないでいる。しかも反抗が始まっているので言うことを聞かない。このままでは、本人がダメになる。親子関係も崩れると思い。はっきりとその旨をお伝えしました
。正直なところ学習塾の経営者としては「これで1人退塾者が出るなぁ」と覚悟しました。退塾は学習塾としては痛手です。しかし、このままでは一人の人間の将来、1つの家庭の幸せがなくなると思うと、言わずにいられませんでした。個人塾だから、言うべきことを言えるのです。

このケースは親がやり過ぎのケースで、親が子の“自分で行動する機会”を奪っていることになります。色々とお膳立てをするので一見、機会を与えているかのように考えられますが、子が自分で目標を持ち、そのためにどうすればいいか判断する機会を親が奪っているのです。しかも、その結果うまくいかないときは尻拭い。失敗を受け入れる機会も奪っているのです。これでは子は成長できません。


親ができること②「町塾の考え」に続く


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