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知識を活用するために [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

「やり方を知らないから教えてもらい、問題を解くためにやり方を覚える。」という勉強がどれだけ意味のないものかを、多くのいぶき学院生の皆さんは知っていると思います。

 都立高校受験、国立大学受験が終わると2020年度の入試もほぼ終了です。

 高校受験である程度のレベルまで達した人は、問題を解くための知識(道具)は、ほとんど身につき、あとは、それを活用できるかどうかがポイントだったはずです。

 活用できるようになるためには、多くの問題に触れることとも大切ですが、より効果的に短時間で活用できるようにするには、ひとつひとつの問題と真剣に向き合うことが大切です。

 具体的に言うと、説明できるようにすることです。説明できるというのは理由を言えることも含まれます。

 しかし、「この出来事は奈良時代の出来事なので、答えはアです。」とか、「三平方の定理よりABの長さは5です。」とかではなく、どうして奈良時代と分かったのか、どうして三平方の定理を使うのか、「どうして?」を積み重ねていって最後まで行きつけなければ、単なるやり方の説明にすぎません。

 だから私はやり方を教えませんし、やり方を暗記させません。やり方は自分で考え出すもので、たくさんのやり方が存在します。

 むしろ、問題にやり方などありません。答えを出そうとするから、やり方を知ろうとし、1つのやり方を知ると満足してしまいます。

 答えを出そうとしなければ、やり方に固執することもなく、常に新しい見方や考え方を創造していけるのではないでしょうか。


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