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1次方程式がわかっていない中学生 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

中学3年生の定期試験勉強。9月ではあるが試験範囲が2次方程式の学校が結構多い。
方程式を解かせてみると・・・不思議な途中式を発見!

①「=」が中央にそろっていない
 2x-x-3=2
 x-3=2
 x=2+3
 x=5

②「=」が横に伸びる
 x=2+3=5 

③左辺のxが消える
 x-3=2
   =2+3
   =5 

④「=」が左辺の左にも現れる
  x-3=2
 = x=2+3
 = x=5

こんな風に書いている中3生に、「移項することができるのはどうして?」と聞くと答えられない。
 移項は「てんびんの左右が釣り合うように、両側のお皿に同じもの、ここでは+3を乗せることで、左側から-3を消すということ。」

   x-3=2
 x-3+3=2+3
    x=5

「両辺に同じことをする」、「等式の性質を利用する」ことが分かっていない。
いや「等式」その者が理解されていない。
多項式の計算と方程式の計算の区別がつかない。
だから、多項式の計算で、平気で小数の計算を10倍、100倍して整数にしたり、分数の分母を公倍数をかけて取ってしまう。

暗記や記憶に頼っていた時代は終わっている。
そして、ゆとりの時代も終わっている。
さらに、答えが合っていればいい時代ではない。
高学歴が将来の幸せを約束する時代は、もうやってこない。

毎週土曜日に授業があるわけではないので、絶対的な授業時間が不足しているにも関わらず、指導内容は増加している。理解不足は構造的な問題ではないか。

私は中1の方程式の授業では、理解不足や勘違いが起きないように細心の注意を払っている。ここでが中学数学の肝だからだ。「中2や中3になってからでも間に合う」と言う人もいるが、中1で理解不足があると、あるレベル以上にはならないと私は思う。

教科書の内容がどんなに増えても、外してはいけない肝があることを、指導する側も学ぶ側もそれこそ肝に銘じなければならない。

 

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