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親が奪う子供の「成功体験」 [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

「成功体験」これは、人間の成長にとって非常に重要です。
どんなに些細なことでも構いません。「成功体験」の積み重ねが自信につながり、自律した責任感のある人間に変わっていきます。

例えば、逆上がりが初めてできた時のことを覚えていますか。すぐにできた人は感動は無いかもしれませんが、なかなかできず放課後1人で練習していて、何かの拍子にできたりしませんでしたか。友達に付き合ってもらったり、大人の人に支えてもらったりしながら、1人でできた時の喜びがあったのではないでしょうか。
自転車の補助車を外して乗れた時とか、プールで目が開けられた時とか、ちょっとした「できた」が大切です。
学校行事も重要です。球技大会、合唱コンクール、体育祭、文化祭の催しや発表。マラソン大会で完走。美術や技術の作品の完成もそうです。課題や宿題の提出。修学旅行の下調べや見学ルートの設定。

勉強も教えて、やり方を覚えさせたら最悪です。「成功体験」になりません。自分で考えて「わかった」という体験。自分でやってみて「できた」いう体験。こんなにたくさんやった、こんなに長く勉強した、こんなにできた、こんなに解けた。そんなことが自信と学力アップにつながっていきます。

しかし、せっかく子供がやり遂げようとしていることを、親がやってあげると、子供のためにやったような気分になりますが、子供のためになりません。学校に提出した時、親が手伝ってあげて素晴らしい作品ができても、子供の自信になりませんし、困ったら親にやってもらおうという依存心が邪魔をして、いつまでたっても自律できません。
出来栄えは置いといて、その過程を評価することができるはずです。「大変だったね」、「良く頑張ったね」、「ここのところが特に良いね」、「最後まで自分の力でやり遂げた事は素晴らしい」

又、子供の責任を親が取ってしまうことも、子供の成長を妨げます。遅刻、欠席、忘れ物、宿題忘れは(親に問題があるケースもありますが)子供の責任です。親が手伝ったり、尻拭いをする必要はありません。自分自身で責任を取らせることです。その際、宿題をやっていないから、学校や塾を休むとか家庭の決め事をやらないということは認めてはいけません。そうなったのは自分の責任です。責任を全うさせないと、同じことを繰り返し、いざと言うときには学校や塾を休んだり家の手伝いをしなければいいということになります。そんなことは、入試や社会では通用しません。

子供の「成功体験」を積み重ねていくために親は毅然とした態度で接することです。見放すとか相手にしないということではありません。話を聞いてあげて、問題解決のためにどうすればいいかを考えさせ、それを受け止めてみることは親の役割です。

最後に「良い親と責任のある親は異なる」ということを付け加えておきます。
代わりにやってあげて、しかも責任まで取ってあげる「良い親」となっていては、子供の自律心と責任感は育ちません。


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