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周りを見てごらん②:やる気のヒント [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

いぶき学院の教育理念は「自律」。
指導上の目標は「志望校合格」、目的は『人間的成長』です。

そして、我々スタッフの合言葉(企業理念)の1つに、「みんなのために」があります。
学習塾では主役は塾生かもしれませんが、それに保護者様、指導する講師が関わっています。
その関わりあっている人達「みんながうれしい」ことを目指しています。

我々は、毎日の報告会や毎月のミーティングで、情報交換と研修を繰り返しています。それは、塾生のためになるだけではありません。講師自身のためでもあると考えています。
研修は、授業法やコミュニケーションに関することから自己研鑽に関することまで行っています。それが、講師(スタッフ)の成長に繋がるからです。

そして、年に1回だけではありますが、親のための勉強会を開催しています。毎年テーマを変えて実施をしており、今までに「やる気」、「親子のコミュニケーション」、「成長」、「自律」、「キャリア教育」、「感情」などを取り上げてきました。第8回を迎える今回は「反抗期と親の成長」をテーマに開催致します。

塾生の保護者様はもちろん、塾生以外の保護者様の参加も大歓迎ですので、是非お申し込みください。
お申し込みは、メールまたはお電話で12/5(金)まで受け付けております。(※定員あり)

人が人たる所以の1つとして私は、未来を描けることがあると思います。夢を持つことができ、その実現のために行動することが、我々人間にはできるのです。

行動を起こすきっかけは、「このままではまずい」という危機感からのものと、「夢を叶えよう」という願望からのものがあります。

私は「夢を叶えよう」いう、なりたい自分になることを目標として行動することが、より幸せになれるのではないかと思います。そして、そこにやる気になるヒントがあると考えます。


周りを見てごらん③

「きまりだから」の危険性 [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

「廊下を走ってはいけないのはどうして」と聞くと、「きまりだから」と言う子がいます。

宿題もそうです。「宿題をやってこなければいけないのはどうして」と聞くと、「きまりだから」と返ってきます。
なんでもかんでも「きまりだから」は変です。考える力がついているのなら理由を考えさせることです。

もともと、きまりには理由があるはずです。その理由は、きまりの目的になります。理由を考えさせることは目的意識を育むことにつながります。
「廊下を走っていたらどうなるかな」
「家で勉強をしないとどうなるかな」、「家で勉強をする人はしない人と比べてどうなるかな」

理由(目的)を伝えないで指示を出すことは色々な弊害を生み出します。

①目的意識が芽生えない
②判断能力が育たない
③人の感情を読み取れない・感情を出せない(理由が感情の場合もあるから)
④言われたとおりにやるので、自分で判断できなくなる
⑤理由がわからないので反抗的になる

思いつくことを書いてみましたが、子供はわかっていないようで、わかっています。
考える力、判断する力を持っています。
また、それらが急成長していく時期でもあります。
この急成長している時期に、肥料を与えるのが大人の役割です。

私は子供たちと接するときは、素の自分で接します。喜怒哀楽も素直に出します。
勉強は、子供たちに考えてもらいます。自分で発見してもらいます。理由も言えるようにします。
一人の人間として尊重して、ある意味大人同士として会話をしています。

人間らしさを持ってもらいたいからです。

無機質な「きまり」(理由のわからない「きまり」)に縛られると、「きまり」の中なら何でもOKと考え、人としての思いやりや感謝の気持ちが疎かになるかもしれません。大切なのは、「きまり」がなくても、人と協調して生きていけることではないでしょうか。

「きまりだから」やるのではなく、やることが「当たり前」になって欲しいです。

良く生きるためにⅨ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

9.どんな事にも理由がある ※よく生きるためにⅧの続き

自分があいさつをすれば、相手もあいさつをしてくれる。

自分が変われば、相手も変わる。

親が変われば、子供も変わる。


私が子供たちから教えられたことは数えきれません。子供たちを思い、やってきた事は私を成長させてくれました。これは、親子関係にも言えることです。子育ては親を成長させるのです。そのためには親の努力が必要なのです。努力とは、自分を変える努力です。自分を変えるとは、現在の考え方を変えることと、それを子の成長に合わせて変えていくことです。

子は親が思っている以上に変わっていきます。小中学生の頃、1つ、2つ上の学年の先輩たちが凄く大人に見えたことはありませんか。大人になっての年の差とは比べようもありません。子供は1年間で心身共に急激に変化していくのです。ですから、いつまでも同じように子供と接していくのではなく、子供の変化に対応して接していくことが重要です。


親ができることは

何が起きているか見させること
どうしてそうなっているか考えさせること
どうなればいいか考えさせること
そのために自分ができることは何か考えさせること
自分で決めさせること
実行させること
その結果の責任をとらせること

これを、子供の成長段階に応じてできればと思います。

親が口をはさむのは「危険な時・法律に違反している時、人に迷惑をかけている時」の3つが原則。あとは見守るだけです。

受験は誰のため? [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

受験は誰のためにするのですか?

本人のためですよね。

ところが、どうみても親がさせたいから受験をさせるということがあります。
「この子は受験しなければいけないんです。」
「受験することがこの子の幸せなんです。」
そして、いちからじゅうまで親の思い通りに学習させようとする。
でも、思う通りにはいかないので、いろいろな手を考えて実行する。
しかも、本人はやる気がない。
親の気持ちは空回り。苦しむばかり。
さてさて、結果はいかに。

本人が幸せになる道はたくさんあります。
一つしか道がないように錯覚してしまい、取り返しがつかないこと、親子関係の崩壊や人間的成長に影響があってはいけません。

是非、色々な道を考えてあげて長い目で子どもの成長を見守ってあげて欲しいものです。

僕だって、頑張ろうとしているんだ! [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

ある塾生の話を聞いた。
聞いていて、こちらが辛くなった。苦しくなった。

その子は決して勉強が得意とは言えず、しかも自分から勉強をする子ではない。
しかし、彼なりに勉強をしなければいけないと思い、昨年よりは前向きに取り組もうとしているし、実際にやっている。

親は彼に対して「復習しなさい」、「勉強しなさい」を繰り返す。やろうと思ってもやりたくなくなると言っている。勉強嫌いの彼が少しでもやろうと思っているところでの「勉強しなさい」はやる気をなくす。少しの頑張りでも認めてあげて欲しいものだ。

さらに、親自身と比較する。「お前はこんなくだらないテレビばかり見ているからダメなんだ」、「俺のようにはなれない」、「お前は将来ダメな人間になる」

現在彼は親を避けて部屋に引きこもるようであるが、毎日のように小言を言われているそうだ。「口では勝てない」、「何を言っても無駄」、「昨日怒られたことは、話を聞いていなかったから何故怒られたかわからない」と言う。

彼自身は「僕もいけないところがあるのはわかっているけれど」と自覚している。この子とこんな会話をしたのは初めてであり、色々言いたいことがあったようである。

「先生は君のことを子供扱いしなかったろう」というと「うん」と応えた。もう十分大人である。大人として、ひとりの人間として親は子供と接してほしいものだ。

彼との会話は継続していきたいし、解決できなければうまいタイミングで親と話をしていきたいと思う。

良い親と責任のある親は違う [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

お母さん、子供の面倒を見すぎていませんか!?

「可愛い子には旅をさせよ」子供が可愛いと思うなら、甘やかさずに、つらく苦しい体験をさせた方が将来のためになるのです。

親が口を挟むのは次の3つの場合と言われています。
“法律・迷惑・危険”
①法律に違反する行為をしようとしている時
②他人や社会に対して迷惑をかける行為をしようとしている時
③身の上に危険なことが起きる行為をしようとしている時

そのほかの場合は、ぐっとこらえて遠くから見守ることです。

大人は、自分で考え、決定し、実行し、その結果の責任を取ります。
ですから、子供のうちにその練習が必要です。

本人に考えさせ、決めさせて、実行させて、その結果の責任を取らせる。

もちろん、何から何まで子供が決めるというわけにはいきません。子供に判断する能力がないと考えられれば親が決めるしかありません。しかし大抵親が思っているほど子供は幼くありません。時と場合によりますが、少なくとも中学生以上で親が決めて責任を取ることは、子供に決定するチャンス、責任を取るチャンスを奪っていると言えます。しかも無言のメッセージ「あなたには決める能力、責任を取る能力がない」が伝わる可能性があります。

自立した責任感のある人間に育てるために、親も辛いですが、黙って見守ることです。

高校受験は中学生が育つ、中学生がひとつ大人になるチャンスと捉えています。

頑張っているのに身につかない [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

「頑張っているのに成績が上がらない」、「一生懸命にやっているのに身につかない」と言う子がいます。

やる気がないわけでも、能力がないわけでもありません。勉強量は多いのに結果に結びつかないのです。学力は学習の量×学習の質で決まります。と言うことは問題なのは学習の質と言うことになります。

その原因はいくつか考えられますが、その1つは『結果重視の考え方』です。理解していてもいなくても、点数さえ取れれば良いという考えが子供の中にできてしまうと、その場を取り繕い点数を取ることが第一となります。そうならないためには、結果でほめたり叱ったりすることをしないことです。最後にはカンニングをしたり、無気力なやる気のない子になることもあります。

そして2つめは『丸暗記型学習法』です。学習の質に問題を抱えている人の多くは“丸暗記”をしている人です。「理由より方法」、「考え方より公式」重視の弊害と考えられます。良く耳にする言葉ですが「暗記教科だから」とか「覚えればできるじゃない」は危険です。暗記しなければいけないこと、覚えなければいけないことはありますが、そこに「なぜ」や「どうして」がないと身に付きません。

1つの考え方を理解すると無限の問題を解くことができるはずなのです。ところが、『丸暗記型学習法』は覚えた問題だけしか解くことができないのです。頑張っても、頑張っても、勉強をすればするほど疲れます。疲れた上に以前にやったことを忘れていくのです。例題を見たり、前にやったノートを見て同じ様に解くことはやってはいけないことです。例題やノートを見るのは理解するためです。

解決法は、時間がかかる上にすぐに結果が出ないのですが・・・、点数が悪くても、できない問題がたくさんあっても、自分が理解してできた問題を少しずつ増やしていくことです。

子供の可能性を信じる [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

我が子の可能性を信じる

親は子供の学力をテストの点数で判断するしかありません。そのために点数が悪いと不安になり叱り、良いと安心してほめたくなります。

しかし、目の前の点数だけで子供を決めつけてよいのでしょうか?点数が悪いから能力がないのでしょうか。頑張っていなかったのでしょうか。点数が良いから前途有望でしょうか。頑張った証拠となるのでしょうか。
そんなことはありませんよね。大切なのは、その点数を取った理由です。理由がわからないのに表面上の点数で全てを判断するのは危険です。健康診断の結果が悪くても精密検査の結果、理由がわかれば何でもなかったり、治療の方針がはっきりわかったりするものです。良く理解していても100点を取れないことはありますし、解っていなくても100点を取れることはあります。

最終目標はどこにありますか。その最終目標のために今があります。今は結果よりも過程(考え方・取り組み方・理解)が大切です。頑張っていたらほめてください。一生懸命やろうとしていることを認めてあげてください。自分の子供にできることはまずそこからです。

そして、冷静に分析をしましょう。問題をしっかり読み取れていたかどうか。その意味を理解できたかどうか。それを解くための知識は充分かどうか。

親自身が結果よりも過程に目を向け、子供の努力を認めて、子供の可能性(能力)を信じられているかどうかが子供の未来を変えることになります。

良く生きるためにⅧ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

8.ダメな人間のつくり方  ※良く生きるためにⅦの続き
 子供に、「勉強しなさい。」と言う。子供に「どうして勉強するの。」と聞かれる。どう答えますか?
 「いい会社に入るためだ」、「どうしていい会社に入らなくちゃいけないの。」、「そりゃ、給料がいいからだ。」・・・。それが、あなたのお子さんの夢ですか?

 「いい会社に入って、高い給料をもらう」ことが最終到達点ですか?

ひょっとしたら・・・「自分ができたから、息子もできるはずだ。」とか、「自分ができなかったから、せめて息子には・・・」と考え、子供に自分の理想の人間像を期待していませんか?

 「いい会社に入って、高い給料をもらう」ことがでなかったら、その人はダメな人ですか?今まで頑張ってきたことは無駄なこととなりますか?

子供たちは親が設定した自分の未来像になれなかった時、どう思うでしょうか?

 頑張ったことは無駄ではないし、親の描く姿になれなくてもダメな人間ではありません。

 頑張ったこと、うまくいかなかったことの方がむしろ勉強です。失敗から学ぶ力、失敗してもくじけない力を養うことで、今はうまくいかなくても必ず心底笑える日がやってきます。

 子供をダメにしたいのなら
  「お父さんの子だから必ずできる」
  「お父さんのようになってほしくないんだ」
  「いい学校に入らないといけない」…入ることが目的となる。不合格=挫折。不合格者をさげすむ。
 と、言ってあげてください。
 
 その他、ダメ人間をつくる(可能性が高い)親
  ①自分の考えを言えない状況に追い込んでいる親。
  ②限界をつくる親。
  ③価値観を押し付ける親。洗脳する親。
  ④良いところを見ない。決して認めない親。
  ⑤期待を持たない諦めているようなふりをして現実から逃げている親。
  ⑥現実を受け止めるのが怖い親。そのくせ、子供のせいにする。何がいけなかったかを考えさせてせめる。
  ⑦合理的過ぎる親。一見計画性があるようで結局ないので無駄が起きる。
  ⑨臆病な親。
  ⑩人を信じない親。
  ⑪子供の成長する機会を奪う親。何でもお膳立て。何でもやってあげる。こどものドアマット。
  ⑫喜怒哀楽を出さない親。気持を伝えて気持を汲み取ることをしない。

 子供たちの為に自分を変えましょう!

お子様のために言わせていただきます。 [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

 12月2日(日)親の勉強会を開催します。今年は現在のところ、申し込みをされた保護者様が少なくさびしく感じております。是非参加していただきたく、少し書かさせていただきます。

 昨日、中3に「こんな親になるな」と言いました。発端は「自分が好きか嫌いか?」からです。半分以上は「好き」、何人かが「嫌い」とと言うことでした。自分が嫌いということは、自分を許すことができないことです。自分を許すことができないと、他人を許すことができません。もちろん許すと言っても甘やかすことではありません。『人と行動を分ける』ことをするのです。失敗をしてしまった自分と、失敗したという行動を分けるのです。失敗をした自分は一生懸命やったのだから問題ありません。ここで問題なのは失敗をしたことです。自分を許すということは、失敗したと言う事実を受け入れることです。つまり自分を許すということは、現実と向き合うことなのです。現実と向き合い観察し、原因を突き止め分析し、次に何をすべきかを判断するのです。

 みんなが親になって、子供が失敗をした時に「何をやっているの。いい加減にしなさい。」と言うな、と中3生に言っておきました。これを言うと、子供は自分のための行動ではなく、叱られないための行動をするようになります。自信もなくなります。自分が嫌いになります。結果第一主義になります。

 そして、もうひとつ「この子は○○だから。」は言わないことを伝えました。「だから」は言い訳につながります。子供には無限の可能性があるにも関わらず、その可能性を奪っていく言葉です。やる気もなくなるし、自信もなくなります。

 今目の前にいる子供たちが親になった時、自分の子供を育てる時のためにと思い話しをしてしまいます。

 既に親になっている皆さんは待ったなしで、今変わらないと子供たちが大変です。

 12/2は言いにくいことも、お子様のためにはっきり言わせていただきたいと思っています。

良く生きるためにⅦ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

7.これも学習塾の在り方 ※良く生きるためにⅥの続き
 学習塾は勉強を教えるところ。日々、学力をつけ、成績を上げて、より良い合格実績を目指して活動していると考えている人も沢山いると思います。

 以前、多くの公立の学校の先生方とお会いする機会があり、その時殆どの先生方に「学習塾は、勉強(だけ)を教えて、合格させることが第一では無いのですか?」と言われました。その集まりの趣旨は、「心の教育」だったからです。ちなみに、その会に参加していた学習塾の先生は私1人だけでした。

 私への相談は、勉強や受験(進学)の相談よりも、人間関係(親子関係、いじめ、不登校)、就職(進路)の相談の方が多いのではないかと思います。子供たちが親や学校の先生に言えないこと、親が子供や学校の先生に言えないことを相談されます。

 勉強を教えて志望校へ合格させることが、私(我々=いぶき学院)の目指すことではありません。子供たちが高校や大学を卒業した後の長い人生を「良く生きる」ことができれば、こんなにうれしいことはありませんし、そして、私はそれを目指しています。先日、知り合いの塾長さんに「鈴木先生は何を教えているのですか?」と聞かれて、とっさに「人生の遊び方です。」と答えてしまいましたが、少なからず嘘ではないと思っています。

 我々が子供たちと出会うのは、半数以上は12歳を過ぎてからです。子供たちは、その時には既に考え方(性格・ものの見方・考え方・価値観・思いこみ)が固まってきています。このまま年月を重ねていくと・・・と将来の姿をどうしても想像してしまいます。どんなに勉強ができても、どんなに有名一流の学校に合格しても、人生良く生きられるかは別です。
 
 特に気になるのは
①「ありがとう」や「ごめんなさい」と言えない。相手の感情をとらえられない。
②目的意識がない。目標を持たない。計画性が無い。
③素直すぎる。良い子過ぎる。何でも言われた通りにやる。疑問も理由も行きつく先も考えない。とにかく言われた通りにやる。自分の意思が無い。「いや」と言えない。
④解き方を覚える。「暗記=勉強」と思っている。「この子は応用問題(文章問題)が苦手で・・・」いう子は、「何でも覚える」と言う公式丸暗記型の学習をしている傾向があると思う。
これらは、勉強とは別の問題、いや勉強以前の問題、先々の人生にとっては重要な事です。

 その子たちに対して
授業の内外で会話をしていく。授業中も勉強を通して、礼儀、話の聞き方、ものの見方、考え方、目的意識を持てるように指導していく。

 そして、今日も「君には能力がある」、「無駄なことは1つもない」、「結果よりも大切なのはどれだけ頑張ったかだ」、「結果が悪くても、次に一歩踏み出せればいい」、「失敗をおそれるな」、「絶対にあきらめるな」、「絶対出来る」、「すごい」、「良く頑張った」・・・と言い続けている。

 塾生に対しての全ての指導(勉強や受験・進路・生活や礼儀)は、合格ではなく将来「良く生きる」ことができるために行っています。私の判断基準をそこに置いています。そして、それが、学習塾の在り方のひとつであり、いぶき学院だと考えています。そこだけは譲れない。そんな学習塾があって良い、いやなくてはならないと思っています。いぶき学院を必要とする子供たちのために、私は生きていきたい。

※良く生きるⅧへ続く

良く生きるためにⅥ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

6.こどもの夢  ※良く生きるためにⅤの続き

 「良い子」の話題から離れてしまいますが・・・

 先日、中学生にこんな話をした。
 サッカーが好きな人間が、日本代表になりたい。そして、ワールドカップでゴールを決めたいという夢を持つ。ところがそれが叶う見込みがなくなった時、その人はどう考えるだろうか?
 「今までの自分のやってきたことは無駄だった。」、「私はダメな人間だ。」、「何もやる気が無い。」、「何をやってもうまくはいかない。」、 「これから何をすればいいんだ。」
 「逆に、日本代表になってワールドカップでゴールをあげ、夢がかなった人はどう考えるだろうか?
 「今までサッカーをやってきて良かった。」、「私は最高の人間だ。」、「私は夢を叶えた。」、 「これから何をすればいいんだ。」
 どちらも同じになるかもしれない。それはなぜだろう?

 それは、「日本代表になりたい。そして、ワールドカップでゴールを決めたいということ」が夢ではないからです。それが人生の最終到達点ではないからです。それは、本当の夢を達成するための目標、手段、あるいは通過点だからです。

 中学生に話をしたことは、
 「なぜ、日本代表になりたいのか、なぜゴールを決めたいのか考えてごらん。何のためか考えたてごらん。」
 「『たとえば、ゴールを決めることで、日本人に夢と希望を与えたい。』と考えたならば、日本代表になれなくても別の形、サッカーのコーチをして選手を育てることもできる。サッカーと全然違う事で『夢と希望を与える』ことができる。ゴールを決めたとしても、『夢と希望を与える』ために次の目標に向けて行動できる。」

 夢をあきらめてはいけない。夢の実現は色々な形で達成できる。
 結果は自信をなくすためのものではない。自信をつけるためのもの。
 だから、結果は気にするものではない。受け止めるもの。

 過去は変えようと思っても変えられない。だから、受け止める。
 未来は変えようと思った人は変えられる。だから、一生懸命にやる。

 一生懸命やることで変えられるかもしれない。変えられなくても改善できる。次に活かすことができる。無駄な結果と努力は絶対に無い。

 子供に、「勉強しなさい。」と言う。子供に「どうして勉強するの。」と聞かれる。どう答えますか?
 「いい会社に入るためだ」、「どうしていい会社に入らなくちゃいけないの。」、「そりゃ、給料がいいからだ。」・・・。それが、あなたのお子さんの夢ですか?

※良く生きるためにⅦに続く

親の満足、子の満足 [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

 中学1年生に聞いてみた。
「何点とれば満足する?」
  多いのは70点~80点
「お父さんやお母さんは、何点取れば満足しそう?」
  多いのは80点~90点
 約10点の開きはあるが、どちらも概ね80点と言うところが満足できる点数なのかもしれない。ただ、中には「50点でも満足するが、親は90点でないとダメ」という子もいた。


 「テストは全て100点でクリアする。もし間違った問題があったら、やり直して完璧にできるようにする」必要が、はたしてあるのだろうか?
 
 30点の子が、できなかった70点分の問題を解きなおすのは、かなりの時間がかかる。いや、どんなに時間をかけても出来ない問題、解らない問題があるかもしれない。だったら、遠回りでもできる問題を繰り返し練習して、できそうな問題に時間をかけるべきではないだろうか。少なくともできなくても良い問題はあるのである。

 現在の学力(知識量・読解力・思考力・表現力)と結果を受け入れて、目標をクリアするために、今やるべきこと、今やれることを考えて計画性を持って実行することが重要であると思う。
 
 そう考えると、満足する点数と言うのは入試本番以外には存在しない。それまでは結果より内容が大切である。常に改善(観察→分析→判断)していくことが、唯一自分自身を高める道ではないか。

 とは言っても、親はどうしても結果を見て心配になるもの。子供たちに答案用紙を持たせて欲しい。一緒にこれからの学習法を考えていきたい。絶対に先々悪くはならないし、学力は低下しない。結果が悪い時、悪くなっているのには、必ず原因がある。それを分析して良い方向に導けるようにやっていきたい。

良く生きるためにⅤ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

5.なぜ、どうしてを受け入れる
 ※「良く生きるためにⅣ」の続き

 小さい時から『良い子』に育てられてくると、「なぜ」が無くなる。何の疑問もなく全てを受け入れてしまう。
 「親(先生・大人)の言うことは聞くものです。」、「黙って言われたとおりにしなさい」、「とにかくそうしなさい」と言われ続け、「はい、わかりました」と言い続ける。
 すると、「○○ちゃんは良い子ねぇ」と褒められる。褒められるから『良い子』をやめられない。『良い子』になると、「なぜ」や「どうして」はいらなくなる。親が指示してくれるからだ。もちろん「なぜ」、「とうして」などと口に出してしまったら怒られてしまう。褒められるためには、黙って「はい、わかりました」と言って言われたことをやらなければならない。「どうしてこうなるの?」と問うと、「お母さんがそう言ったから」と答えるようになる。

 そこから脱出するために反抗期がある。「どうして」、「なんで」と今まで素直だった『良い子』が豹変する。そこで、しっかりと受け止めてあげる。「この目的は○○だからだよ」、「この理由は○○だからだよ」と。せっかく出てきた「なぜ、どうして」を摘み取ってしまうと、誰かの助けを借りないと生きていけない人間になるか、親から離れて行ってしまうかだ。

 目的と理由を持って行動している親にとっては、反抗期はむしろ歓迎すべき時期である。我が子が成長して大人になっていく時期だからである。幼児期の時には目的や理由よりも、しつけが大切である。大きくなるにつれて対応を変えていく。そして、「なぜ、どうして」と子が言ってくる時期ができればよい。その時期に、しっかりと受け止められれば良い。

※「良く生きるためにⅥ」に続く

良く生きるためにⅣ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

4.子供の自律と成長 ※「良く生きるためにⅢ」からの続き

常に、目的を持って行動できる。
理由を考えて行動できる。
自分の考えで行動できる。
自分の責任で行動できる。
失敗を恐れず行動できる。
結果を受け止めることができる。
嘘や言い訳をしない。
他人への思いやりと感謝がある。
夢をあきらめない。
人を信じることができる。
自分を信じることができる。
未来を信じることができる。

こんな子が、自律して成長を続けることができるのではないか。

そんな子に育って(なって)いくために次のような事が必要だと思う。

・目的を考えさせる。
・理由を考えさせる。
・行動を考えさせる。
・結果を体験させる。
・結果を受け止めさせる。
・次の行動を考えさせる。

まず家庭、そして学校や地域の努力が必要だ。

※「良く生きるためにⅤ」に続く

良く生きるためにⅢ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

3.『良い子』が大人へ ※「良く生きるためにⅡ」からの続き

一旦『良い子』になると、なかなか抜け出せない。
『良い子』は『良い子』を演じ続けることで親から褒められるからだ。褒められたいため、親を失望させないために頑張って『良い子』を続けるのだ。しかも、『良い子』であることが、自分の存在価値であると思ってしまうとなおさら抜け出せない。

大人になった『良い子』は、
自分で判断できない。決めることができない。親が今まで決めてくれたからだ。
自分の責任も取ることができない。親が今までしりぬぐいをしてくれていたからだ。

『良い子』のまま大人になってしまったら
その子を企業が雇ってくれるのだろうか。→企業が面倒を見てくれる時代ではない。
成長していけるのだろうか。→精神年齢が実質年齢を得を回ることが困難。
誰も頼らずに生きていけるのだろうか。親の面倒をみられるのだろうか。→国も面倒をみられるほど余裕がない。

さらに、
自分に問題があることに気がつかない『良い人』は他人や環境のせいにする。時には「自分はこんなに頑張っているのに」と行き場のない状態になる。
自分に問題があることに気づいている『良い子』は責任をとれないので嘘や言い訳をするようになる。

何とか、この構図をなくしたいものである。

;">※「よく生きるためにⅣ」に続く

良く生きるためにⅠ [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

1.『良い子』の肖像

「本当に○○ちゃんは良い子ねぇ」と親が褒める。

『良い子』とは一体どんな子なのだろうか。

「この子は口答え1つしない良い子なんです。」 「言われたことは素直になんでも聞く良い子なんです。」 「言われたことをきちんとやる良い子なんです。」 「いやだと決して言わない良い子なんです。」

 親の自慢の『良い子』の未来はどうなってしまうのだろうか。自律できるのだろうか。子供の時は良い子でも、大人になるとそうはいかない。

 口答え1つしない→理由を考えない。  言われたことは素直になんでも聞く→言われたことしかやらない。言われた通りにしかできない。  言われたことをきちんとやる→言われないとやらない。  いやだと決して言わない→目的意識がない。  そして、『良い子』のしりぬぐいを親がしていると→言い訳をする。自分で責任を取れない。処理できない。すぐあきらめる。無気力。 

 私は、『良い子』が、そのまま大人になったと思える人たちが最近増えていると感じている。このような『良い子』が心配だ。

 みんな幸せになりたいと思って頑張っているのだが、ちょっとしたズレのために、歯車が狂い始めてしまい、なかなか抜け出せない人を多く見てきた。才能があり穏やかな優しい人たちが、就職できない。就職しても続かない。続いてもやりがい、生きがいを感じない。それには理由があるはずだ。

 『良い子』たちは一生懸命生きている。だからこそ、あえて思っていることを、はっきりと書いてみようと思う。今まで学習塾業界で約30年やってきて、子供を見て、保護者を見て、大人を見て、世の中を見て思うことをだ。

良く生きるためにⅡに続く

やる気②「だいたいお前は・・・」 [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

テストの結果を親が見て、「何だ!この点数は」、「メールばっかりやっていて…」、「少しはやる気になったらどうなんだ」、「テレビばかり見ていないで勉強しなさい」

このようなやり取りでは何の解決にもならないことは目に見えています。なぜなら問題点にずれがあるからです。このような親のメッセージには「お前は…」のyouメッセージが含まれています。

そして、「だいたいお前は・・・」と言いたくなります。

さらに、責めは続きます。「だから言ったじゃない」、「お母さんが言った通りでしょ」

 言われた方は責められている気になってしまい、言い訳を言う、反発する、怒鳴る、暴れる、閉じこもる、やる気をなくす・・・

ここで問題なのは「本人」ではなく、「本人の行動」なのにも関わらず、「本人」が責め続けられます。

 では、どのように接すれば、喧嘩にもならず、やる気になるでしょうか?

Ⅰ やる気①で『治そうとするな、分かろうとせよ』という話がありましたが、その気持ちで接します。「あなたは、この結果についてどう思っているの」と、気持ちを聞いてください。そして、気持ちを分かろうとしてください。

Ⅱ 時には、「英語のリスニングは良くできているじゃない」と、良いところを認めたり、「部活動があって疲れていたのに頑張ったよな」と努力に視点を当てたり、本人の提案に対して「お母さんも協力する」とか「お前ならきっとやれると思うよ」と支持してあげてください。

 ここで大切な事は、問題は「本人」ではなく「行動」であること、『人と行動を区別する』ことです。会話の中で「お前が悪い」という言葉が出るようだと収拾がつかなくなるか、見せかけの収拾となります。

やる気③以降で、それでもやる気にならない子に対しての接し方、怒らないで済む接し方についてお話します。

やる気①「うちの子、やる気にならないの」 [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

「うちの子、全然やる気にならないの」
「やればできる子だと思うんだけど
良く耳にする文句です。
そして、「勉強しなさい」、「宿題は終わった」と言ってしまいます。
すると、ますますやらなくなります。反発したりもします。

では、どうすれば人はやる気になるのでしょうか?

少なくとも、「勉強しなさい」は全く効き目はありません。絶対に言ってはいけない言葉です。
もし、我が子を「やる気にさせよう」としているならば、「やる気にさせる」ことをやめてみることが良いでしょう。
そのかわり、勉強についてどう考えているか、テストの点数についてどう考えているかを聞いてみてください。

つまり「治そうとするな、分かろうとせよ」と接してみるのです。

「勉強しなさい」→「勉強は嫌いなの」、「勉強についてどう思う」
「なんなの、この点数は!」→「テストを受けてみてどう思った」、「自分としては頑張った?」
「それはダメ(いけない・良くない)」→「そう思っているんだ」、「どうしてそうしたいの」
「~しなさい」→「どうしたらいいと思う」、「そのためにはどうする」

とにかく、否定しないこと、自分の意見を押し付けないことです。自分の気持ちを言うことはOKです。
色々な状況がありますので、必ずうまくいくとは限りませんが、こんな接し方をしていると、今までと少し違ってくると思います。

行動と人を分ける [★親学・子育て 「親子のコミュニケーション」]

人と接するにあたり
絶対にしてはいけないことがある。
それは、心を責めることだ。

うまく行かなかったとき
問題はうまくいかなかったことであり、それをやった人に問題はないのである。

次の様に考える。
水をこぼしてしまった時、こぼしたことが問題であって
こぼした人が問題ではない。
テストで0点を取った場合、0点を取ったという事実に問題があるわけで、
0点を取ったからといって、その子が悪いわけではない。

「行動と人を分ける」のである。
いじめによって、気持ちが追い込まれるのはそこにある。
その子は何も悪くないのに、心を責められる。
大人でもいじめはある。仕事上の失敗は許されないものもあるだろう。しかし許されないのは、その失敗であって、失敗をした人ではない。
ところが、「お前は・・・」と責められる。行動を責められるのであれば直しようもある。心を責められては治す気にならなくなるかもしれない。時には失望することもあるだろう。

親に子供の心が責められると、
子はそれを受け入れる事は、たいへん辛いことなので、受け入れないようにする。
行動を受け入れられないと人間的成長ができない。
他人に対しても、自分がされていると同様の見方をするので
人を思いやる気持ち、人への感謝の気持ちが持てなくなる。

人は、失敗をする
だから、成長できる
失敗には、成功のヒントがある
問題は、した人ではなく失敗自体にある。
自分の能力や人格を気にする必要はない。
現実を受け入れることで
前向きになれる。
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