応援していただいた方のために

ソチオリンピック、まさかの高梨沙羅４位。

スポーツ大好きの私としては、このオリンピック期間は寝不足と不規則な生活が続いている。
その日もつい女子ジャンプを最後まで見てしまった。金メダルはひょとしたら逃すかもしれないが、メダルは取れることは確実。金メダルを当然期待してのテレビ観戦だった。結果はテレマークを入れられず、距離も伸びずに４位。その場から逃げてしまいたいような、この事実を忘れ去りたいような気持。何かの間違いじゃないか、夢を見ているのではないかと思った。

私は、高梨沙羅がオリンピックに対する思いを聞かれた時、繰り返し「応援していただいている方のために感謝の気持ちを込めて飛びたい。」と言ってたことが気になっていた。
この日、終了後のインタビューでも「応援していただいた方に感謝の気持ちを伝えるためにこの舞台にきましたが、いい結果を出せずに残念です。」と言っている。

これは私の考えだが、“誰かのために”と思うと結果が出にくい。そう考えると、「失敗したらどうしよう。顔向けができない。何と言えばいいのか。」とプレッシャーを感じて思いっきりできなくなってしまうと思う。「失敗しても構わない。」と考えるとプレッシャーが減る。
応援している人がうれしいと、自分がうれしいのではなく、本人がうれしいと、応援している人もうれしいのだ
。持っている力を発揮することが大切で、その結果金メダルがついてくる。そして感謝の気持ちが伝わるはずだ。だから“自分のために”と思えば良いし、結果が悪くても本人が納得するように思い切ってやればいいと思っていた。

今までも、結果を残したスポーツ選手のインタビューで何度も同じことを聞いた。それは「自分のために頑張ったら、周りが喜んでくれた。」である。

応援してくれている人のために飛んだ。その結果４位。一番悔しくてつらいのは高梨選手である。この結果を糧にして、是非素晴らしい笑顔でインタビューを受けられることを期待する。彼女がうれしければ私もうれしい。彼女は素晴らしい選手であり、素晴らしい人間であると思う。そして、精一杯頑張った。これからも応援し続けたい。

さて、まだ受験が残っている。合格して一番うれしいのは本人だ。本人がうれしければ周りもうれしいのだ。受験生は自分のために精一杯、思いっきり勝負して欲しい。