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塾をやめられない [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 学習塾にとって2月、3月、4月は入塾者が1年の中で一番多い時期です。又、今通っている学習塾をやめて別の学習塾に変える時期でもあります。

 ところが、「今通っている塾をやめられないんです」と言う親御さんが何人もいます。

 それは、次月の授業料が既に引き落とされてしまうからという理由です。

 例えば2月末に退塾を申し出ても、3月の授業料の口座振替はストップできないということです。3月末に申し出ても、既に春期講習と4月の授業料は引き落とされていて、すぐにやめていのに、春期講習も4月の授業もその学習塾で受けざるを得ないということです。

 我々の立場からすると少しでも早く受け入れる方が、本人の学習にとってプラスに働くことは間違いのないところですが、入塾が1か月伸びてしまう。これは、単に1カ月だけ入塾が遅くなるということではなく、カリキュラムや指導法の違いから、ダメージはそれ以上になると考えられます。

 中には、やめようとしている学習塾の支払い済み、あるいは振替になってしまう授業料をあきらめて、転塾してくる方も少なくありません。

 いぶき学院のグループ指導は1か月間の無料体験ができるため、それを利用されるのです。しかし、我々は本来無料体験をそのように利用することは想定していませんでした。ミスマッチを防ぐこと、いぶき学院を知ってもらい、納得していただいてから入塾を決めてもらおうということです。いくら口で良いことを並べても、入塾したら違っていたということが無いように体験してもらいたいのです。


 いぶき学院では2021年4月から、諸費用の口座振替を開始することにしました。

 前述した、口座振替による問題点である学習塾の費用は前納が原則となっていて、その手続きに1カ月ほどかかる(と言っている学習塾が多い)ことを何とかしたいと考えて、前納をやめることにしました。

 ここは思い切って、4月25日の口座振替日に春期講習と4月授業料を引き落とすことにしました。その月の費用、講習は講習終了月に振替を行うのです。正直なところ費用の入金は5月になりますので経営上は問題ですが、それよりも優先しなければいけないことが学習塾にあるのではないかと考えました。

 私も他塾のことで情報はないのですが、もしコース変更、例えば通塾の回数を増やす場合は直ぐできるのに、減らしたり退塾したりすることは直ぐできないとしたら変ですよね。

 学習塾は何の為に存在しているのかを考えた時、その経営の在り方を見直さないといけない世の中になっていると思います。

 勉強だけ教えて合格させることが、学習塾の社会における役割では無いと私は考えています。



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いい受験でした! [★感謝と成長 「夢をあきらめない」]

 過去に、同じ学校を受けて合格した者と不合格となった者がいます。

 自己採点の結果ではその差は僅か1点です。

 1点差で合否が分かれてしまう。それが受験なのです。


 だから、最後まで諦めないこと、油断をしないことが大切であることは言うまでもありません。

 それは、受験が自分との戦いでありながら相手がいるからです。

 「わからない、どうしよう、もうだめだ」となっても、諦めずに次の1問、最後の1問までやり切ることで何が起こるか分かりません。

 「こんなにできなければ受からないだろう」と諦めず、最後までベストを尽くすことで幸運が舞い込むかもしれません。

 つまり、自分の得点が低くても相手がもっと低ければ合格できるからです。

 絶対に最後まで諦めないで、1問を大切にすることが受験で合格するためには大切なことなのです。


 話は変わりますが、1点差で合否が分かれた2人の良し悪しはあるのでしょうか?

 合格した人が良くて、不合格となった人がダメではありませんよね。

 実は、1点差で不合格となった塾生に合格発表のすぐ後に「お前にとって今回の受験はどうだった?」ときいたところ、

「いい受験でした!」

「やり切ったか?」
「やり切りました!」

 不合格して、「いい受験だった」と言えること、すごいですよね。

 今までにないほど勉強をして、成績を上げて偏差値を上げて挑んだ受験。

 結果の如何に関わらず、大きなものを手にしたような気がします。


「頑張った者にだけご褒美がもらえる。そのご褒美はこれからの人生にとって大切なもの。すでにこの数カ月で、こんなに人として成長したじゃないか」



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いつから高校受験の勉強を始めるか⑤:高校受験を目指す段階的な学び [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

【高校受験を目指す段階的な学び】

小学生4年~5年

◆やってはいけないこと
 良い点数を取ることを第一考えないこと
 正解を作ること
 褒められるために行動すること
 叱られないために行動すること

◆大切にすること
 (その子の)発想を大切にすること
 (楽しいことへの)興味関心をふくらませること
 なぜを育むこと(=理由を一緒に考える)
 (子供の過ちや失敗、不足していることを)直そうとせず、(どうしてそうなるのかを)解ろうとすること
 礼儀とけじめ、感謝の気持ちを大切にすること
 限界を作らないこと(言い訳を摘む「~だから」を親が言わない)

◆勉強面では
 やり方を覚えない
 今後の学習につながる内容の理解
 読書(興味があるものから、読書作文をきっかけ)


中学1年生
 定期試験1週間前は試験勉強をする癖をつける(試験は重要と言う意識)
 学校の課題は必ずやる(試験勉強≠課題)
 基礎基本の徹底理解
 試験の点数より内容(ケアレスミスより重要な問題の間違いが怖い)
 試験の点数より過程(頑張ったことに目を向ける、暗記型学習になることは絶対に防ぐ→忘れる・伸びない)


中学2年生
 理由のない強要は全てにおいて避ける
 理由を考える習慣
 説明ができるような学び


中学3年生
 目的と目標を大切にした学び
 学びを自ら計画を立てて実行
 学びの結果を受け入れ一歩前に出る


 高校受験の勉強をいつから始めるのかと言う正解は有りません。

 少なくとも、子供たちが一生涯に渡り成長できる人間になるための基礎基本が培われる時期であることは間違いありません。

 そのためには、目の前の結果ではなく遠くを見て、今を大切にする必要があります。

 我々学習塾も保護者様も、そして学校の先生の皆さんも願いは同じだと思います。

 地域の方々を含めて、一人の人間が成長していく手助けを共同でしていければいいと考えています。
 
 学習塾は、学びに対しての治療と予防、そして健康を促進する場であると思います。

 目的と現状に合わせて、学びの時期や学びの場を考えていくことが大切です。



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学びの原点 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 子供のころ、どんな学びをしていましたか。

 小学生の時から必死になって勉強をしていましたか。
 小学生の時に高校受験のことを考えて勉強していましたか。
 小学生の時に自ら勉強をしようと言う気持ちがありましたか。
 小学生の時にテストの得点が低くて悩みましたか。
 小学生の時にテストを目標に勉強をしましたか。
 小学生の時に学校や学習塾の宿題以外の勉強をしていましたか。

 少なくとも、私は全てNOです。

 ですから、子供たちに「勉強しなさい」とは言えません。

 「勉強が嫌い」と言われれば、「そうだよね」と共感してしまいます。

 だから、学ぶことの大切さと学ぶことの楽しさを伝えます。

 訳の解らない勉強を毎日何時間も続けることは辛いですよね。

 ところが「こんなことがあるんだ」と新しいことを知り、「ああ、そうだったんだ」と理由が解り、「だから、こうなるんだ」と自ら新しい発見をする。

 楽しいですよね。

 こうなると、全てのことから学べる人間になっていきます。

 世の中は沢山のことで満ち溢れていて、全てが学びにつながります。

 同じモノを見て、同じハナシを聞いて、同じコトを体験してもそこから感じることや考えることは人それぞれれです。

 ですから、その感じること考えることのレベルを上げることができれば、人はどんどん成長していけると私は考えています。

 それが、学びの基礎基本です。

 子供たちの考えを聞くと、教えないと私が思いもつかない発想をするこが沢山います。間違っていても構わないのです。正解でなくても良いのです。それを受け止めて、そこを伸ばしていくことができれば子供たちの可能性は無限大です。

 「どうしてだめなの」と言われ、「規則だから」とか「テストで荘書くとバツになるから」とかでは子供たちの能力は埋もれたままになります。

 私は受験指導が大嫌いです。

 「これは入試に出ないから」と言って、どんなに子供たちが疑問に思っても、どんなに興味を持っても受験生への指導をためらい、直前では絶対に話はできません。

 それに対して、受験をしない小学生は入試に出るとかでないとかではなく、面白いこと興味があること楽しいことに食らいついてきます。それが中学校の内容でも高校の内容でもです。興味がわいたことは高校の内容でも小学生は理解してしまうから驚きです。

 学びの楽しさを感じて、「なぜ、なに」を大切に子供たちの興味関心を高めて上げることが我々の出来ることであり、それが学びの原点であると思います。

 そして、子供たちは教科書内容も入試の内容もうまく学べるようになっていくのです。

 もちろん、一生涯学べる人間に


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