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いつから高校受験の勉強を始めるか④:高校受験勉強における学び [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

【高校受験勉強における学び】

 学びのポイントは、①良い考え方が身についているか、②抜けなく本質を理解しているかどうか、と前述しましたが、受験勉強の開始時期よりも、こちらの方が大切ではないかと思います。

 いくら早く始めても先を考えない学習は無駄としか言いようがありません。中学3年生から始めても、この2つのポイントが身についている子は充分に上位校を目指すことができます。


 良い考え方が身についているかと言う点は、その学習単元や学びの目的を把握し、学んだことが知識としてのみならず知恵として活用できるかどうかということです。知恵として活用するためには理由が説明できることが大切です。

 そのためには、正解してもそれで満足せず探求心を持ち続けることです。話の聞き方やノートの取り方も重要です。謙虚さと素直さがある子は伸びていきます。


抜けなく本質を理解しているかどうかと言う点は、まず学びの抜けが無いこと、100%とは言いませんが大切な(そこが解らないと次につながらない)単元の抜けは問題です。

 しばらくすると忘れてしまうという人は本質の理解不足です。

 本質の理解不足は抜けを作ります。理解していれば覚えることは少なくなり、覚えていないので忘れないのです。


表面上の理解と深い理解は異なります。表面上の理解はやり方の説明はできますが、理由を説明することができません。

 深い理解は理由を説明することができ、他のことと結びつけて理解しているために、さらに多くのことに活用できるようになります。


受験のための学習を始めるのが、早ければ早い方が良い理由は、抜けなく本質の理解をするためです。 
 
 大切な単元の抜けを無くし学びを次につなげられるようにすること、そのためにはまんべんなく学習するのではなく、その子に合った緩急をつけた学習をしたいところです。
 
 教科書や問題集通りというわけには行きません。その子に合う学習と言うのは、今までの学習状況と現在の状況、そして今後の目標となる成績や学力を踏まえた上での学習です。

 本質を理解するということは言い換えると今の学習を捨てることにもなります。今の学習と言うのは目先の得点や成績を上げるための学習のことです。

「とりあえず、ここを覚えておけばテストはできる」という学習です。一時的に得点は上がりますが、その後が続かなくなり中学3年生の成績(=入試に関係する成績)も伸びず、学力もつかないということになりかねません。

 今の学びは将来の為の学びであるはずです。学びの考え方は未来のための考え方であるはずです。
 いくら早く受験勉強を始めても、そこを考えた勉強でなければ効果を得ることはできません。今の勉強がどの単元にどのようにつながるのかを意識して学びたいところです。


 小学生、中学1,2年生は基礎基本の徹底理解。質の高い学びと意識を身に付けていくことが未来の可能性を広げるはずです。

 質の高い学びとはハイレベルの学習とは異なります。ハイレベルの学習で伸びていける子は、やり方を覚えるのではなく問題の内容を理解していくことができる子です。

 やり方を覚えていく状況があるとしたら危険信号で、取り組む姿勢から見直しが必要となります。

 基礎基本の徹底理解ができればハイレベルな学習にも自然と結びついていくのです。


 小学生や中学1,2年生のテスト結果や成績は数字の裏側にある、本質の理解度を見ることが大切です。

 点数が悪かったり、簡単なところが間違っていたりすると親は心配になるのは当然です。逆に点数が良いと嬉しくなりますし安心もすると思います。

 しかし、どこをどんな理由で間違っていたのか、どこをどんな理由で正解したのかが大切です。本人に説明してもらい理解しているかどうか確認すると良いと思います。

 ただし、説明をしているようで、理由が言えず解き方を手順に従い語るだけならば理解しているとは言えません。


 我々は一生涯成長できる人間を育むことを目標としています。

 実際にいぶき学院の塾生は成績も学力(偏差値)も中3の最後が最高になっています。それは開設以来20年以上、現在も継続している記録です。

 どんなことでも“基本”で決まります。土台がしっかりしているからこそ高く高く積み上げることができるのです。


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