SSブログ

楽しい塾と厳しい塾 [★出来事・行事 「いぶき学院の様子」]

 いぶき学院に通う多くの塾生は「楽しい」という感想を持っています。そして先生と「仲がいい」という声も多く聞きます。毎年高校受験が終えたグループ指導生にアンケートを実施しており、毎年全員分を「夢の扉」という冊子にして配っています。例年春に作成して配っていたのですが今年は9月になってしまいました。個人名や個人情報に触れるところだけ割愛しますが、原則そのまま掲載しますので嘘偽りのないいぶき学院の姿と言えると思います。

 「楽しい」という言葉は保護者様にはどう映るでしょうか。学習塾で「厳しい塾」と「楽しい塾」ならば子供を預けるのなら「厳しい塾」とお考えになるのではないでしょうか。

 「楽しい塾」は授業中に勉強をしていないのではないかと思われる方も少なくないと思います。真実は子供たちにお聞きになるとわかると思います。また、高校受験をした塾生たちの「夢の扉」に書かれてある通りです。

 私は、塾は楽しいところでなくてはならないと思います。何が楽しいかというと、そこに行くと自分の居場所があること、自分を解ってくれる先生がいて一緒に学ぶ仲間がいることです。

 一方的な授業で先生からも声をかけられず、困っているところを解ってもらえず、すぐ叱られ、結果が良い子は褒められるけれど結果が出ないと注意される。叱られ怒られ注意されて、頑張っても認められない。そして、たくさん宿題を出される。そんな塾にいぶき学院はしたくありません。

 一番苦しんでいるのは子供たちで、結果を出したいのにどうしたらいいかわからず悩んでいるのです。だから、そんな子供たち一人一人に寄り添いたい。話を聞いて、顔つきを見て、ノートを見て、様子を観察してちいさな変化を逃さないようにしていきたいのです。

 したがって、先生と仲がいい。色々な話をしてくれるし、私が話したことも聞いてくれるし、一緒になって問題点を解決しようとなります。

 塾生を一人の人間として尊重していますので、私の本気は塾生に伝わっていると思っています。塾生にとって居心地が良い塾は、親にとっては心配な塾かもしれませんが、心配ないことは塾生が解っていると思います。かなりしっかりと勉強をしているからです。

 そんな塾生に学校の試験結果が返ってきた時、ドキドキして書いてもらった結果を見ます。なぜかというと、点数が悪いと親に叱られる子がいるからです。某学校の中学1年生の数学では点数が全体的に悪く親に叱られることを心配になりました。平均点が40点台でしたので、かなりできる子でも80点ほどしか点が取れませんでした。

 テストの点数が60点だ゜と少し不安な点数ですが、平均40点で60点は相対的に良い成績です。なぜなら、平均40点ということは60点を取る子が1人いるとすると、20点の子が1人いて平均40点となるからです。70点だと完全に上位の成績です。

 しかし、60点や70点でも叱られ、40点や50点ではなおさら叱られそうです。努力や内容や平均よりも点数が親の目に入るからです。

 私は得点が低くても叱りません。試験を受ける前の自分の目を信じているからです。仕上がり具合はどの程度か解っているので、その上での結果は受け入れようと思っているからです。だから結果を見るときにドキドキなのは親に叱られやしないかという理由です。

 保護者様には、子供がやる気をなくす1番の言葉は、“勉強しなさい”であることを確認させていだきます。
 塾生には、“だれが何と言おうと私は頑張った”と言えることを目標に何事にも取り組んで欲しいと思います。

 いぶき学院は、“誰が何と言おうと子供たちに寄り添い、子供たちの居場所となり、楽しくてよく解る授業をする”ことを継続します。

コメント(0) 

どうなる高校受験(2) [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 起こると予想できるのは、“内申バブル”です。

 一般入試では学力の確保が難しく特に中堅から上位校を志望している生徒は、偏差値が上がらなければ一般入試での合格が困難となります。

 一般入試が困難となると、学力が合否に関係しない推薦入試に頼らざるを得ません。

 以前、学校が試験までに教科書の学習がギリギリ終わった某中学校は推薦入試をかなり薦めていたことがありました。

 推薦入試で合格するために必要なのは内申(学校の成績)であり、今年は昨年より高めの内申となるかもしれません。

 すると今度は新たな問題が生じます。

 内申点が高いと、都立の一般入試で合格できるのではないかという気持ちになり、自分の学力に合わない学校を受検して不合格となったり、合格後についていけなくなったりすることも心配しています。

 正確な学力(偏差値)を提供してくれていた模擬試験も今年度の会場実施はなくなり、家庭受検と塾受験でどれだけ正確な値が引き出せるかも疑問です。

 今年度の高校受験はどうなるかわかりません。

 受験生の皆さんやご家族の皆さんが一番不安だと思いますが、まず学校の成績はきちんと確保することです。

 そして、私立の入試範囲を調査して早めに備えること。

 私立第一志望ならば推薦入試を活用し、都立第一ならば併願優遇制度を活用して合格できる私立を必ず決めておくこと。

 そして学力を伸ばすための勉強に11月の定期試験が終わったらすぐ切り替えること。

 学校より先に学習を進めること。

 都立の志望校は家庭受検であっても複数回模擬テストを受検して自分の学力を把握して受験校を決定することです。

 学校の先生も今年度は非常に苦労されていると思います。我々学習塾も頑張っています。

 目指すのは子供たちの未来の幸せであることは同様です。共に残りの日々頑張っていきましょう。


コメント(0) 

どうなる高校受験(1) [★勉強・受験 「授業・勉強法・受験作戦」]

 9月になり品川区立中学の定期試験(前期期末考査、2学期中間考査)が葉しまっています。

 その試験範囲ですが当然かもしれませんが例年と比べて少なく、進度も遅くなっています。

 学習進度は定期試験の出題範囲で比較することができますので、それで見ていくとします。

 9年生の数学は、式の計算→平方根→2次方程式→関数→相似→円→三平方の定理→標本調査という流れです。

 今年度の都立高校の出題範囲から、三平方の定理と標本調査が除外され、一部の私立高校を除き私立高校もそれに準ずると考えられます。

 しかし、2月の私立高校の入試で中学生の全範囲から出題される高校があるのであれば、本来都立高校の除外には関係なく、全範囲の内容を少なくとも入試までには終了する必要があるはずです。

 ところが、区立中学では初めから除外された単元は入試終了後にやる予定となっていると思われます。

 私立受験をする受験生は、志望校の試験範囲が都立に準ずるかどうかを必ず調べておく必要があります。

 そしてもし志望校が都立の試験範囲に準じず、全範囲からの出題であるならば学校のペースで学習せず、逆算して計画を立て学習することです。

 私立第一志望の人は推薦入試という手段もあります。これは学校の成績が一定の基準に達していれば合格となる制度ですので活用すると良いのですが、推薦を取ることができず一般入試に回ることになった場合に出題範囲が問題となります。

 推薦入試に関わる成績は11月の定期試験後に決定することになりますから、そこまでは学校の成績を上げる学習、それ以後は学力を上げる学習に切り替えることになります。

 ただ、12月から切り替えたとしても入試の出題範囲が中学の全範囲であるならば、そこから頑張っても入試に備えることは難しいと言わざるを得ません。

 ですから、今のうちから学校より早め(かなり)に学習を進めておかねばなりません。


 区立中学の進度に戻りますが、昨年度は9年生の11月の数学の定期試験範囲は、いぶき学院に通っていた7中学全部が、円にたどり着いていません。

 つまり、11月に三平方の定理はおろか円の学習もしていないということになります。

 高校入試において、円は重要単元では有りますが事業時間はさほどかかりません。いぶき学院では1か月弱学習します。

 しかし、相似と三平方は高校受験のメインの単元であり授業時間は円より多くかかります。いぶき学院では各2か月弱の学習です。

 学校の方がいぶき学院より同じ単元の学習に要する期間は長くかかるはずですから、12月から円と三平方の定理の学習をすると2月までかかってしまい。入試が終わります。

 ということは、毎年11月の定期試験が終わってから、ハイペースで重要単元の円と三平方の定理を進めていたことになります。

 これは、一般入試で受験をする受験生にとっては如何ともしようが無い大問題でした。

 今年度の試験範囲は現段階で比較すると、少し遅れがちではありますが大きな遅れとはなっていません。

 緊急事態宣言中に出した課題により試験を行ったために、授業はあまりしていなくても学習したものとして進めているようです。

 そこでは基本事項の欠落している生徒が多くいることが別問題としてのこりますが、ペースとしては昨年度と同様にしようという意図が感じられます。

 これらは、学校と教科によって異なりますので一概には言えないことを付け加えておきます。
数学より理科や社会の方が状況としては悪いです。絶対に最後まで終わらないと思う学校がいくつかあります。

 ということで、例年でも遅い学校の授業が今年はそれより早くなることは無く、深い授業をする時間がないわけですから、基礎力の低下や応用力の低下が不安です。

 そうなると、高校受験は・・・一般入試に頼れない!

 一般入試では合格が難しいということです。

 もちろん、緊急事態宣言中に頑張って先取りして今も学校より先に1つランクの上の内容に取り組んでいるのであれば別ですが、学校の授業に合わせて勉強している生徒は学力の確保が難しいということです。

 そこで起こると予想できるのは、“内申バブル”です。



コメント(0) 

生徒会役員やるかやらないか・・・やると加点 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

「先生、生徒会の役員をやると内申点が上がりますか?」

「生徒会の役員をやると、推薦入試や併願優遇入試で内申点に加点する私立高校が多い。だから成績が1つ足りなくても推薦が取れたりするんだ。」

「どうしようかな。」

「迷うことはないよ。自分の為にやるならばやらない。生徒の為にやるならばやる。」

「だったら、やります。」

「君なら生徒の役に立てると思うよ。」



コメント(0)