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「勉強ができない」からの脱出Ⅱ [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 家で一生懸命勉強をしているのに、「勉強ができない」が続いている。たくさん勉強しているのに、定期試験で得点が取れず成績も伸び悩んでいる。友達より時間をかけて勉強しているのに、むしろ成績は下がっている。

 そんな人はいませんか。

 「勉強ができない」から脱出するには、まず原因を特定する必要があります。


 原因その2:答を追う(答を出そうとする)。

 『速さ』や『割合』が苦手な人は、公式や求め方を覚えようとしている人です。
その人たちは『速さ』や『割合』の意味や、問題の意味は解らなくても、答を出すことが目的となっています。

 正解が得られても意味が解っていませんから、『速さ』や『割合』が解るようになったわけではなく、その問題の解答が得られただけです。学力がアップしたわけではありませんし、勉強ができるようになったわけではありません。

 答えを追うと先が見えなくなり、答を出すための方法を得ようと考えてしまうのです。

 それは、勉強だけではありません。どんなことでも目の前の結果に捉われると、周りや先が見えなくなってしまい、手段を選ばず結果を出そうと奔走します。そして、運よく良い結果が得られたとしても、その場限りのものとなり先々につながらないことがあります。もちろん、その場を凌いだことで次のチャンスを得られることも有りますが。それには覚悟と自分を信じ切ることができるかどうかかと思います。

 『速さ』や『割合』でどんな問題でも解ける人は、公式ややり方から問題を解こうとしません。

 問題を解く場合、「答はいくつかな?」と考える人は一番勉強ができるようにならない人です。「やり方(解き方)は?」と考える人が次です。どんな問題でも解ける人は「問題の意味は?」と問題を理解しようとする人です。

 問題を解決するときに、答を出そうとしたり、解決法を考えたりする前に、問題そのものを知り考え理解することが大切です。そして、其れは全ての事にあてはまる事だと私は思います。



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高校卒業生の会 [◆徒然なるままに 「自分らしく生きる」]

 14日の日曜日、高校を卒業し新たな道に進む元塾生たちが集まった。

 この春、都立高校を卒業した女の子2人がその報告に来てくれた時に、みんなで集まろうということになったのだ。LINEと郵便で連絡が取れるメンバーに通知し、当日11名がやってきた。

 いぶき学院では高校受験終了後、3月に合格パーティを開催する。3月でグループ指導が終了し、高校1年生からは個別指導での学習となる。ほとんどの塾生は一旦休塾となるが、そのまま高校でも継続する者、高校の途中から再開する者も少なくない。この学年は高校生時にいぶきで学習した者は比較的多い。

 1人ひとり高校での生活とこれからのことを話し、お寿司やピザを食べ、ジュースを飲み語らい、中学生時代の写真を見て、ゲームをし、記念撮影。約3時間あっという間だった。大阪のK大学に進学したAさんからの差し入れがあったり、札幌のH大学に進学したU君がテレビ電話で参加したりして場が盛り上がった。

 出席者の約半数が高校時代にいぶき学院に通っていた者であり、時々顔を出してくれた者もいたので、本当に3年ぶりと言う者は2人だけだった。そんなことも有り、私としては久しぶり感が薄く、何かいつも一緒にいたメンバーで、いつもいるのが当たり前のように思えたメンバーだった。

 ところが、彼らが帰った後、それは当たり前ではなく有難いことであるという思いが込み上げてきた。このメンバー、特に中学2年生の時は本当に大変で、本気に向き合い、本気で付き合ってきた。その結果、高校でも沢山の者が個別指導に通ってくれて、しかもあれから3年経ってから10人以上集まり、集まれなかった人たちからも沢山連絡があった。

 私は授業中に色々な事を話してきたので、こういう場ではあまり話をしないようにと思っているのだが、話をしろと言われる。ちょっとはカッコつけていい話をしようと思うのだが、どうもうまくいかない。後になって、あれは特別な時間と気がついた時に、何かできたのではないか、何かいい話ができたのではないか、話をもっと聞きたかったと悔むことになる。

 今ここで、来られなかったメンバーにも言いたい。特別な時間、特別なひと時、本当に一緒に過ごせて嬉しかった。本当にありがとう。

私は幸せであるとつくづく思う。


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理科は暗記教科ではない [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

中学3年生の理科の授業が始まりました>
年度の最初の授業と言うことで理科と言う教科について話をしました。


「理科は覚えればできる」とか「理科は暗記教科」と言う人もいますが、理科は暗記教科ではありません。そもそも暗記すればできる教科は無いと私は考えています。

「解らなければ覚えれば良い」と考え、「解らなくても覚えればできる」のは、あくまでもその時のテストであり、「できる」の意味がここでは得点が取れるということです。

しかし、本当に「できる」ようになることは有りません。本当に「できる」人は初めての問題でも解くことができます。見たことが無い問題でも「できる」ためには、暗記ではなく理解が必要です。

理科は言葉の概念を理解する教科です。それができれば、そこから多くの事が解り、どんな問題でも解くことができるようになります。

例えば、“呼吸は動物だけではなく植物もしている”、“呼吸をするには養分(有機物)と酸素が必要である”と覚えなくても、“呼吸とは生きるためのエネルギーをつくること”と解っていれば、生物である植物もしていることは当たり前であり、生きるためには食べ物が必要な事も当たり前となります。しかも、呼吸の目的もはっきりします。

目的と理由を意識して、言葉の概念を理解することで、当たり前のようにわかる事が増えるのが理科なのです。


さて、中学3年生の理科、最初の単元は「水溶液とイオン」です。ここで問題になるのが、水溶液が何か知らないことです。単元名が理解できれば、その単元の半分は解ったも同然です。

水溶液とは溶媒が水である溶液の事です。

溶液は溶質を溶媒に溶かしたもので、食塩水と言う溶液では、食塩が溶質で水が溶媒になります。そして、溶媒が水なので食塩水は水溶液と言うことになります。さらに、溶けるという意味は、溶媒に溶質が均一に混ざるため濃度がどこでも一様であり透明になります。濃度が一様になる理由は・・・と話は続いていきます。

学力がつく人は、目的(なぜ)と理由(どうして)を明確にして、それを理解していく人なのです。


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「勉強ができない」からの脱出Ⅰ [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 家で一生懸命勉強をしているのに、「勉強ができない」が続いている。たくさん勉強しているのに、定期試験で得点が取れず成績も伸び悩んでいる。友達より時間をかけて勉強しているのに、むしろ成績は下がっている。

 そんな人はいませんか。

 「勉強ができない」から脱出するには、まず原因を特定する必要があります。


 原因その1:学校の授業が解らない。

 「先生の授業に問題がある」、「みんな(友達)も解らないと言っている」と、言ってしまっては良い方向には向かいません。同じ授業を受けて自分より得点の高い人がいるはずです。ですから、何らかの解決策はあるのです。

 先生の授業が解りやすいかどうかは別にして、何があっても授業中に解るようになることが大切です。

 授業中に解らない事を家で自分が勉強して解るようにするには、かなり時間がかかるはずです。しかも、解るようになっても次の学校の授業で、再び解らないということになると、その悪循環を抜け出すことはありません。

 そこで、家庭学習を予習に切り替えることをお勧めします。

 自分で少しでもいいから教科書を読んだり、教科書や参考書から大切なところを抜き出したりしても良いでしょう。

 その上で、授業を受ければ初めて聞く言葉や内容ではありませんから、授業を受けてわかる事が増え、理解が深まる事にもつながるはずです。

 授業が解るようになれば、今まで時間のかかった宿題や問題演習も短い時間で済むようになります。

 本来、復習というのは、理解した事がらを定着させることが目的であって、理解していない事がらを勉強し直すことは目的に合致しません。

 授業で解らない事がらは家に持ち帰らず、その場(学校)で完結させるようにしたいのです。

 そのために、予習をして授業を受けることで、授業が理解しやすくなり、それでも解らない事は質問をすることで解決できれば、家庭学習は学習の定着(復習)と予習を中心にできることになります。

 それが、学習の好循環です。

 そのためには、学校で授業を受けて理解できるだけの予習と、授業中の集中力が重要です。

 疲れて眠ってしまったり、別の事を考えて集中力を切らしたりするのは自分自身の問題です。自分で改善することが必要です。

 又、眠らずに集中力も持続できるのに、話を聞いていないことで解らなくなることがあります。ノートを取る事に夢中で、授業中に一番大切である“授業の理解”ができないと、学習の好循環が形成されません。

 私は授業中に全員が話を聞く体制を取っていることを確認して話をします。授業中に話すことには全て、目的と理由があり、その授業での目標を達成するために、無駄なものは無いと考えているからです。

 そして、理解できた事について宿題を出して定着を図ります。

 原則としていぶき学院の授業の予習はさせません。いぶき学院の授業自体を学校の予習としています。

 いぶき学院で授業を受けて、その復習を家でする。それが学校の予習となり、学校の授業の理解が楽になる。そして、宿題も問題演習も楽にでき、成績アップに結びつくという好循環をつくっているのです。

 「勉強ができない」からの脱出のために大切なのは、“授業が解る”をつくり出すことです。


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