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公式を覚えなくても出来ちゃうんです [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 速さ、割合、おうぎ形、表面積や体積、展開や因数分解・・・「公式を覚えなくてもできちゃうんです」と言う声を塾生からよく聞きます。

 公式は便利なものですが次のような問題点があります。①忘れるとできなくなる。②覚えていてもうまく利用できない(応用が利かない)時がある。

 しかし、公式を覚えないで出来る人は、忘れることが無く、応用や発展問題に対応できるのです。覚えないで出来る人は、その事柄を良く解っていて、公式を導くことができる人です。意味の解らない公式を使うのではなく、意味を理解して公式が当たり前のように思えるようにするのです。


 以前TVで、台形の面積が求められない小学6年生に対して、アナウンサーが「公式さえ覚えていれば出来るのに。」と言っていたことが忘れられません。面積の意味、台形の定義が解っていれば、公式を覚えていなくても面積は求められるのです。

 もちろん、その場合公式は当たり前になっているはずですから、忘れるとか忘れないというレベルではなく、自然に出てくるはずです。台形の面積が求められない理由は、決して公式を覚えていないとか忘れたということではないのです。解っていなかったことが理由なのです。


 「公式を覚えなさい。」、「公式を覚えて解きなさい。」と言う、まず公式ありきの指導は、意味もなく問題をこなすだけになり、正解を求めることが目的となる可能性があります。

 学力を伸ばすと言う目的を持つならば、公式を覚えて解くことは避けるべきでしょう。

 私は、小中学生の算数や数学の指導で公式を覚えなさいと言いません。公式自体を書くことも殆どありません。それは理科でも考えて解く癖をつけて、理解を重視しています。それにより、将来的に考える力、学ぶ力をつけられると考えています。

 目の前の得点より、先々学力をつけることが大切です。創造性があり成長できる人は常に目的と理由を考える人で、未来の自分を見ている人なのです。



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「イチロー選手現役引退」 私が学んだこと [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 ついに、イチロー選手が引退する日が来てしまいました。

 チケットが欲しかったのですが手に入らずで、3月21日の試合をTV観戦となりました。試合開始から試合後の記者会見まで6時間以上TVを見ることとなりました。

 そこで起きている信じがたい光景に涙しました。そして、記者会見を含めて色々な事を考えさせてくれる時間となりました。


 私はスポーツ大好き人間で、どんなスポーツでも入り込んでしまうのですが、彼がMLBデビューした時から19年間は特別な時間だったと思います。

 絶対にできないと思える事を成し遂げてしまうスーパースターから、元気をもらい、勇気づけられ、夢を持つことができたと思います。

 そこには多くの学びが存在し、私の生き方にも大きな影響を与えてくれたと感謝しています。


 「イチローにゴールは存在しない。」
 これは、度々塾生に花果ことですが、「イチローにはゴールは存在しない。」ということです。
 年間最多安打や10年連続200本安打など、不可能な数字を可能にしてしまうのは、まず達成するとか、成功するとか、やり遂げるという事が彼に無いからだと思います。そしてゴールを持たないので、貪欲にヒット(記録)を積み重ねて大記録が生まれていると思うのです。ゴールしてしまったら次は有りません。どんなことでも達成したと思わず、常に通過点であり、新たなスタートと考えることが大切だと考えています。


 「人より頑張ることはできない。」
 記者会見で「人より頑張ることはできない。自分の限界を少し超えていくことを積み重ねる事しかできない。」と話されていました。
 自分なりに精一杯頑張ることができれば、それが自信となり、結果がどうあれ次へ一歩踏み出させると思います。


 「今を大切にする。」
 確率を考えれば打率3割打てれば優秀な選手となりますので、3打数1安打が継続できれば、かなり優秀な成績です。
 ところが、彼が1試合に4安打、5安打することは少なくありませんでした。全盛時は時々4安打というレベルではなく、毎試合4安打というレベルでした。
 どうして沢山ヒットが打てるのか?どうして続けてヒットが打てるのか?と考えました。前の打席でヒットを打ったとすると、次の打席でヒットが出ない確率が高まります。連続して打てば打つほどヒットを打つ確率は低くなるはずなのですが、彼の場合はそれが当てはまらないのです。
 そして、私なりにたどり着いた結論は、今の1打席を大切にしているという当たり前の事でした。“連続してヒットを打っている”と考えるとヒットを打つ確率は低くなりますが、“毎回、新しい打席”と考えるとヒットを打つ確率は低くなりません。
 連続してヒットが打てるのは、今の1打席でヒットを打つことに全力をあげるからだと考えます。
 何事も、「今を大切にする。」ことだと思います。「前回はうまくいったから、今回は失敗してもいい。」ではなく 「前回はうまくいった」ことは置いといて、「今回をうまくいかせよう。」の積み重ねが大きな結果を生み出すと思うのです。


イチローさん本当にありがとうございました。



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入った学校が自分にとって一番良い学校だ! [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 受験が終わり、受験生がそれぞれの学校へ進学します。

 第一志望の学校に進学する人、第二志望、第三志望・・・に進学する人。
 
 新しい学校に入学する人は、進学の大原則である「入った学校は自分にとって一番良い学校」であることを肝に銘じてください。それは第一志望でも第一志望以外でもです。

 志望順位、受験前の行きたい学校かどうかは、入学したら関係ありません。

 第一志望でも嫌になるかもしれませんし、気が進まなかった学校でも好きになるかもしれません。気持ちの持ちようでいか様にでもなるものです。

 もし、第一志望以外の学校が嫌だとしたら、頑張った自分に申し訳がありません。頑張った結果ならその結果を潔く受け入れることができるはずです。受験勉強は結果を受け入れるために一生懸命にやるのです。合格できるかどうかは誰にもわからないから精一杯やるのです。
精一杯やれば、その結果はどうあれ自分自身が満足のいく受験になるはずです。結果が悪くても、精一杯頑張った自分を責めることができますか、精一杯頑張った人を他の誰も責めることはできないのです。むしろ褒め称えるべきです。だから、「入った学校が自分にとって一番いい学校」なのです。

 そして、入学した学校で卒業するまで過ごすことになるのですから、その学校で自分のやりたいこと、できることを精一杯やる事しかできません。その学校はあなたにとって替えの効かないものなのです。あなたはその学校で自分を活かして有意義な生活を送ることができれば良いはずです。

 たとえ、周りの人から何と言われても気にする必要はありません。頑張った結果である上に、その学校でやっていくことに決まったわけですから、あなたのできることは、繰り返しますが、その学校で自分のやりたいこと、できることを精一杯やる事です。

  悔いのない人生とは、良い結果を出すことではなく、精一杯生き抜くことと思います。

 「こんなはずじゃなかった」、「第二志望だから深く考えずに選んでしまった」、「もっと頑張れたのに」と思う人もいると思いますが、その時はあなたも必死だったのではないですか。

 全てを受け入れ、それを次の一歩のエネルギーに変えてみてはいかがでしょうか。


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都立高校の合格後の入学辞退に思う [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

2019年度入試。いぶき学院は全ての入試が終了し、後は大学の合格発表待ちの状況です。

「第一志望全員合格」を目標にやってはおりますが、なかなか達成できません。いぶき学院の20年間で「第一志望全員合格」を達成できたのは、2,3回ほどです。それはいぶき学院の初期で受験生が少ない時期の事です。最近の5年間ではあと1,2人という年が3年ありますが達成できていません。

言い訳になりますが、日比谷高校や小山台高校の倍率が1倍切る事は考えられませんので、それらの高校を第一志望とする受験生は全員が合格することは有りません。

それでも「第一志望全員合格」を目標に我々は日々頑張っていきます。


さて、それらの高校を第一志望とすると先ほど書きましたが、日比谷高校を第一志望として受験しない人がいるのでしょうか?

私立トップ校が第一志望で、あくまでも都立高校では日比谷高校が一番と言うケースは有ります。

しかし、私立高校入試は都立高校入試前に終了しており、第一志望の私立に合格したならば都立高校を受ける必要はないはずなのですが受験する人が少なくありません。

したがって、辞退者が必ず出ることを考慮して都立高校は多めに合格者を出すのです。

特に辞退者が多いのは日比谷高校です。

今年度、男子定員133名に対して合格者142名、女子定員121名に対して合格者128名。合計定員254名のところ合格者を170名出しました。つまり定員より16名多く合格しているのです。

それにもかかわらず、日比谷高校は5名を2次募集としました。想定よりも多く辞退者が出たことになります。

都立高校は繰り上げ合格の制度がありませんから、再度試験を行って定員を埋めることになります。

日比谷高校の2次募集5名に対して出願者は171名。倍率は34.20倍。1次募集の不合格者は211名ですから、不合格者の人数に近い出願者数と言えます。

果たしてその出願者171名の中に、1次試験で不合格となった人はどの位いるのでしょうか。私個人としては、日比谷高校を第一志望として受験した人を優先して欲しいと思ってしまいます。

それは、合格しても辞退することを前提で受験した人がいるかもしれないからです。

始めから辞退しようと考えている人が受けて合格しなければ、1次試験を受験した本当に日比谷高校に行きたかった、日比谷高校第一志望の人が不合格にならずに合格していたからです。しかも5名もです。

初めから辞退しようと決めている人の受験は、真剣に入りたいと考えて必死に取り組んできた人に迷惑であり、失礼な行為であると私は考えます。

もちろん、諸事情により辞退をした人もいるでしょうが、日比谷の辞退者数は半端有りません。その辞退率は、日比谷高校(4~5%)と肩を並べる都立の難関校西高校(1%前後)と比べてもその不自然さは半端では有りません。

もし、記念受験で合格したことを自慢したいだけならやめて欲しいです。都立高校は第一志望の人が受験して合格して欲しいからです。

最後に、もしそれが学習塾の合格実績のために受験させられたとしたら、絶対に許されない行為となります。同じ学習塾の者としてそのような事がないと信じたいです。


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人生100年時代、少しの差が大きな差に [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 日本人の平均寿命は伸び続け、今や人生100年時代と言われるようになりました。長く生きることになったということは、学び成長する期間も長くなったということです。

 人は見聞することで学び成長していきます。その学びは初め小さくても、長い年月で考えると大きなものとなります。

 言い訳は成長を妨げ、丸暗記の学習は学力の伸びを止め、目的のない生活は時を奪います。若い時はあまり気にせずにやっていることが、後で大きな差となって人生を左右することになります。

 モノ(物、事)1つの見方でも千差万別であり、それを活かすかどうかは自分次第です。成長できる人は、全てのモノから感じ、考え、発見することで学んでいける人です。

 世の中に無駄なものはありません。存在している物にはその理由が、起きた事にもその理由が必ずあります。

 新しいモノの見方考え方をすることで、斬新な発想や新たな創造が生まれます。

 人は一人ひとり異なる存在であるので、生き方もその人に合ったものであって良いはずです。

 人とは違う自分の生き方をしていくためにも、新しい世界を見るためにも、少しだけ学び方を変えてみると面白いと思います。

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